日本海軍戦艦「山城」です。
この作品はモデルアート社様より発行されています
「艦船模型スペシャル No.24 扶桑 山城」に作例として掲載されました。
キットは1/700アオシマ社製「山城」を使用し
一部にエッチングパーツを使用し、ディテールアップしました。

作例掲載当時新発売だったアオシマの山城を製作したのですが。
まずその出来のよさに驚きました。スケールモデルで初めてアンダーゲート加工を
されたキットに出会った驚きと、素組みでも十分に見栄えのする艦橋のモールド
その他パーツも非常にシャープで製作していて、とても気持ちよかったのを覚えています。
左舷からみた艦橋付近のアップです。
主砲はクリッパーモデルの真鍮砲身を使用し
艦橋窓枠は恒例の1/350梯子にて再現しました。
作例では初めての木甲板を張った艦ということで
実際のチーク材を張り合わせたものを参考に塗装いたしました。

左舷前方よりみた全景です。
扶桑のスラッっとした艦橋とは対極的な山城の堂々としたシルエットがよく伝わります。
甲板もなんとなく色味が違うように塗りわけました。
実際の甲板は塩によりかなり木材の色味が変わっていたようですが
ただでさえ色数の少ない軍艦ですので、多少鮮やかなほうが
メリハリが出るかと思います。

煙突のアップ写真二枚です。
煙突自体の出来が非常によく、探照灯台をエッチング化し、
ファンネルキャップを真鍮線を使ってディテールアップすると非常に
見栄えがよくなります。
また、今回から機銃をエッチング化しました。

主砲塔のアップです。
キット自体のモールドが非常に繊細なので
主砲身を真鍮に変えることでその効果はすごいです。
ぱっと見でスケールを錯覚してしまいそうです。
艦首のアップです。
船体のシャープな鋼鉄継ぎ目表現が見て取れるかと思います。
作例では舷外電路をプラ材にて追加しています。
また、艦首旗竿を真鍮線とエッチングパーツで
精密化いたしました。
右舷後部よりみたアングルです。
手すりなどを使用していない分あっさりとした印象
ですが、1/700スケールではあまり違和感を感じません。
大きな艦橋に艦載機格納庫という設計思想が
現用艦と被っているという偶然がまた面白いです。