Uさん夫妻は、結婚を機に実家の離れを大規模にリフォームされました。
古い物置がスイートホームに
「明治時代の古い建物だから、どんな風になるか想像もできませんでしたね」
がらんとした物置を改装して、若夫婦のリビングと寝室、トイレと洗面コーナー、そしてミニキッチンをレイアウト。新婚家庭にふさわしい、爽やかで温かみのある空間が誕生しました。
「古い天井を取り外したら、この家を建てた時の記録を書いた板が出てきたんです。それを見たら、ご先祖様が建てた大切な財産をしっかり守っていかなくちゃいけないなと思ったんです」とUさん。屋根裏の構造材はとても立派な松の梁。複雑な形を見事に組み合わせた職人技を感じさせる物でした。
大きな梁をインテリアに活かして
寝室の一面をすべて使ったクローゼット。扉と扉の間に丸太の梁が見え、古い木の風合いがインテリアのポイントになっています。そのイメージに合わせたのがリビングのドア。取っ手に細い丸太を使ってあります。「家に昔からあったお気に入りの木なんです。母が拾ってきた物で、ぜひ使いたいと思って。素朴な味が出て、いい感じになったと思ってます」
天井高を確保するため、構造材を露出させています。大きな梁はご先祖様が残してくれた大切な住まいのシンボル。
暮らしやすい間取り
リビングと寝室は3本の引き込み戸で間仕切りしてあり、自由に開閉できるようになっています。「いつもは全部オープンにしてひろびろした部屋として使っていますが、とにかく暖かくて住み心地抜群です。洗面ドレッサーにも収納ユニットをたくさん付けてあるので便利ですよ」と奥様。
離れの二世帯同居はお互いに気兼ねなく暮らすことができ、とても快適とか。
秋には待望の二世が誕生する予定のUさん夫妻。幸せいっぱいのおふたりです。
2世帯住宅には欠かせない、コンパクトなミニキッチン。
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収納たっぷりでお化粧しやすい洗面ドレッサー。 |
設計者より・・・平井真弓(二級建築士・インテリアコーディネーター)
元々の天井が低かったので、梁を露出させることによって天井を高く、空間を広く感じるようにしました。クローゼット扉と梁の収まりに苦労しましたが、スッキリ仕上がり、古い家を再生したお客様の思いも形にすることができました。
トイレや洗面コーナーの配置を工夫し、見た目を損なわず、しかも使いやすいレイアウトにしています。
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