永年ヤクルトドリンクを配達してくれているヤクルトのお姉さんが、リフォームの完成したわが家を見て、「すごい!リフォームってすごいんだ!」と絶賛してくれた。2か月の工期を終えたある朝のことである。わが家は築32年になる。従兄の大工が丹精を込めて仕事に当たってくれた家ではあるが、床は緩み、水まわりの傷みも目立ち、何とかしなくてはと思っていた。新築も考え、モデルハウスもあちこち見て回った。そんな折、たまたま額田町の木造住宅耐震診断の話があり、お願いしたところ、総合判定は1.0〜1.5で一応安全ということであった。家の骨組みもしっかりしていると言われて、急に壊すのが惜しくなった。妻が膝や腰を痛めたこともあって、老後の生活も視野に入れた家づくりをしなくてはならないと考え、急遽リフォームに踏み切ることにした。
先ず最初に課題になったのは業者の選定である。すでに数か所の業者から、改築するならば、わが社でやらせて欲しいという話も持ちかけられていた。しかし、いざとなるとそんなに簡単に決められるものではない。たまたま、建築の仕事に関わっておられた妻の知人から、「リファインさんが良心的で、いい仕事をされるよ」と紹介されたのがきっかけで、リファインを訪ねることにした。初めてお目にかかったのは、山本茂樹社長と森昌代インテリアコーディネーターである。ご両人とも亥年生まれだそうだが猪突猛進型ではなく、私どもの話を実によく聞いて下さり、工事の見通しも立てることができた。
間もなく、プランの提案・見積りの提案・契約の予定・着工の予定・完成の予定などのスケジュールが提示された。概算見積りに続いて詳細見積りが提示されたが、お値打ちプランとおすすめプランの2種類をいただき、ユーザーが予算に合わせて選択するような仕組みになっていた。契約の時点でこれらの全てをユーザーがキャンセルすることもあり得るということである。展示場の見学もした。
わが家は、全室バリアフリー・浴室・洗面脱衣室・トイレ・キッチン・作業室・カーポート・収納庫・外壁・樋 等々の改修を予定したために、かなり大がかりな作業になった。
特に重点を置いてお願いしたことは、もしもの時に家中どこへでも車椅子で移動できるように、段差をなくし、ゆったりスペースにすること。サッシや扉や戸棚類で利用できるものはなるべく廃棄せずに活用すること。工事費の節減のためのアイディアを出していただくこと。などである。
工事に関しては、大工・解体・水道・電気・エアコン・板金・塗装・内装・建具・外回り等々の沢山の業者の方々に仕事をしていただいた。業者の皆さん方について共通して言えることは、先ずマナーがよいということである。話好きの人、口数の少ない人の違いはあるにしても、皆さん一様に人ざわりがいい。仕事場でタバコを吸う人は見当たらない。一日の作業が終わると清掃と整理整頓、ゴミの始末をしっかりされる。二つ目は皆さん本当に仕事熱心であるということである。暑かろうが雨が降ろうが黙々と仕事をされる姿には感心させられる。
わが家のように人手不足の家にとっては、家の者がしなくてはいけない家具類などの移動も快く引き受けていただけたことが大助かりであった。10時や3時の休憩時の茶菓の心配をしなくてもいいよと言っていただいたことも、大助かりであった。また工事の途中で、度々計画変更をお願いしたにもかかわらず、快く受諾していただいたこともありがたかった。
工事を終えたある業者が「お客様との関わりは、これから始まるのです。何なりともアフターフォローをお申しつけ下さい。」と言っておられた。業者への教育の行き届いているリファインである。
妻は今宵も新装のキッチンや浴槽をせっせと磨いている。とても住みやすい家ができた。感謝。 |