ブレーキフルード交換


ブレーキフルード(ブレーキオイル)も汚れたり水分を含んで劣化しますので、通常使用ならば2年毎くらいに交換すると良いです。(窓が有るので汚れていたら交換)その他、頻繁にスポーツ走行する場合やブレーキのタッチが悪くなった場合(握りしろが増えたりスカスカした感じになる)は早めに交換すべきだと思います。自動車もオートバイも油圧ディスクブレーキならば殆ど交換方法は同じですが、自動車ですとタイヤ・ホイール等を外さないと出来なかったり難しい場合が有りますので、分り易くオートバイで説明したいと思います。又、ブレーキフルードにも種類が有り、DOT3とか4とか5、それに5.1などが有りますが基本的には指定されている物と同じものを使うようにしましょう。簡単に書けば数字が大きい方が良いのですが、中にはフルードの成分が特殊なものも有り、車両に合わない事が有ります。通常はDOT4を使用する事が多いです。薀蓄を書くわけでは有りませんので成分や難しい事は省きますが、やはり高価な物は確かに良い物が多いですね。交換の時は水分や空気が入らない様に注意すれば、それほど難しい事では無いと思いますので、バイクが好きな人は覚えておくと良いでしょう。但し、クドイかも知れませんがブレーキは重要部品ですので充分注意が必要です。


まずは、ブレーキフルードが入っているマスターシリンダーのリザーブタンクを開けて行きます。バイクはハンドルの右側のブレーキレバーの上付近に有ります。(リヤはブレーキペダルの上付近)



蓋は私のバイクですと+のボルト2本で止まっていますので、+ドライバーで外します。今回は分り易いように写真を写していますが、ブレーキフルードがこぼれると塗装を痛めますので、周りをウエスで囲むようにした方がいいです。



一番上の蓋を外すとプラスチックの中蓋が有りますので注意して外しましょう。中蓋の内側に水分が溜まっている事が有りますので、綺麗な乾いた紙や布で拭いておいて下さい。



このプラスチックの中蓋を外すと黒いゴム製のダイヤフラムが見えて来ます。結構歪んでいたりしますので付ける時は形を整える事も大事ですし、汚れや水分は拭き取る必要が有ります。このダイヤフラムを外すとブレーキフルードが入っていますので、慌ててこぼさないようにしましょう。もしも周りにこぼれたら水で流してから乾いた布で拭いて下さい。



ココまでは撮影の為にウエスを外していますが、ココからは必ずウエスをひいて作業しましょう。ではダイヤフラムを外します。



画像が暗くて見えにくいのですが、古いブレーキフルードが入っています。これをスポイトなどを使って上から抜き取り、下のほうに溜まっている汚れは綿棒などで拭き取ると良いでしょう。



綺麗になったら新しいフルードを継ぎ足して、ココからが一層大事な入れ替え作業になります。慣れれば一人で出来ますが初めての時は経験の有る人と一緒に作業した方がいいです。



ブレーキキャリパーにはフルードを抜く所(ブリーダーボルト)が有りますので、8ミリのレンチと透明なホースを用意します。



こんな感じでレンチをセットし、ホースを差込んだら用意が出来ました。ホースの逆側は空き缶などで流れてきた古いフルードを受けるようにしましょう。くれぐれも垂れ流ししないように。



ブレーキレバーを何回か握ります。そして握ったままでブリーダーボルトをレンチで少し(4分の1回転くらい)緩めます。
すると握った指がスカっと手前に来ますが慌てて話さないように気を付けて下さい。(離すとエアーが逆流してブレーキの効きが悪くなりエア抜きが必要になります。)次にブレーキレバーを握ったままでブリーダーボルトを締めます。締めたのを確認したらブレーキレバーを何回か握り(4〜5回)、手応えが出たらボルトを緩める・・・・・この作業を繰り返します。



この時に常にリザーブタンク内のブレーキフルードの残量を確認します。空気を吸わないように、ある程度少なくなったら早めに継ぎ足すようにしましょう。こうして何度か繰り返すと古いフルードが新しいフルードに押されて入れ替わりますので、最後にリザーブタンクの窓のレベルに合わせてフルードの量が適正になるようにしたら終了です。フロントWディスクの車両は必ず両方行いましょう。順序は左(ホースが長い方)を先にした方が良いです。