ラーメン「富士屋」
市原で竹岡式ラーメンと言えば、まず最初に名前が挙がる人気店。年中無休だが、いつも賑わっていて遠方からのお客さんも多いようです。店で働くのはご婦人ばかり。「おばちゃんが作る素朴なラーメン」と言った感じでしょうか?店内はカウンター席と4人掛けのテーブルが6つ有りますが、竹岡式が初めての方はカウンター席で調理を見るのも楽しいと思います。ここで少し「竹岡式」の説明を・・・醤油だけで煮込んだ肩ロースのチャーシューが味わい深く、その時の煮ダレとタマネギの微塵切りが器に入ります。麺はどこの家庭にも有るような小さい片手鍋に水道水を入れて、その中で一玉ずつ茹でるのです。ですから小鍋がたくさん並んでいたりします。そして茹で上がりに一度沸騰させて、茹で汁と麺を一緒に先程の器に遠慮なく入れてチャーシューとメンマを乗せたら出来上がりです。
かなり濃い目の醤油色のスープは刻みタマネギの甘味とチャーシューの旨味が合わさりシンプルですが深い味わいです。見た目ほどしょっぱくも有りませんが、細めで柔らかめに茹でられた麺はスープを吸って色が濃くなっています。メンマの味付けは薄めで歯応えも弱いのですが、その分だけ厚めのチャーシューが対象的にガッツリ来ます。自分でも作れそうなラーメンでは有りますが、そこが竹岡式の良い所でも有り、急に食べたくなったりするから不思議ですね。内房の竹岡で生まれた素朴な味わいをいつまでも守って欲しいと思います。