パイプを燻らす楽しみ
習うより慣れろ!
パイプに興味を持ち、始めてみたのはいいけれど、ちっとも上手くいかない。
本を読んだり、色々なホームページを読んだけど上達しない。
どうしてもパイプが熱くなるし、舌も痛くなる。
そんな方への私なりのアドバイスです。
まずは、「習うより慣れろ!」と言っておきます。
仮に、貴方が水泳の競技をテレビなどで観ていたとしましょう。
選手は恰好良くバタフライで泳いでいます。
テレビカメラは上空・水中・前後などから様々なアングルで映し出しています。
そこで貴方は「へえ〜凄いなぁ、あんな風に泳ぐんだ。」と思います。
そうです!貴方はテレビを観る事でバタフライの泳ぎ方を覚えたのです。
さて、では実際にプールに行ったとしてマネしてみた所で
上手に泳げるものでしょうか?
子供の頃を思い出して下さい。
鉄棒の逆上がりが初めて出来た時。初めて一人で自転車に乗れた時。
貴方はきっと何回も練習する事でコツを掴んだのではないですか?
諦めるのは早いですよ!
せっかく買ったパイプなんですから使ってあげましょうよ。
思考錯誤して何度も繰り返してコツを掴むのです。
そしてパイプが熱くなく、タバコが美味しいと感じた時。
その時の感覚を忘れないで下さい。
私なりのパイプ喫煙方法
パイプ喫煙をするのに、難しいのが葉の詰め方と火種の維持でしょう。
まず、タバコの葉を詰めますが、1度に沢山詰めるのは良くありません。
私は3回から5回くらいに分けて詰めています。
缶もしくはパウチを開けたら、軽く一つまみを、親指・人差し指・中指で
少し柔らかめにほぐしましょう。
ほぐれたら、そっと火皿に入れて下さい。そっとですよ。
この時に力を入れて押しこんではいけません。
2度目からは軽く押さえるように入れていきますが、これも軽くです。
これを何回かにわけて行います。
火皿の8分目位まで詰めたら軽くタンパーで押さえます。軽くです。
押さえると言うよりは平らに整えると言った方が分り易いかも知れませんね。
葉の詰め方には諸説有りますが私はこの方法が良いと思います。
その後、パイプを咥えてゆっくり吸ってみて下さい。
意外と軽く空気が流れてきます。この時に強く吸わないと空気が
流れないようでしたら詰め過ぎですので、マッチ棒などの柔らかい物で
葉を全て掻き出し、もう1度詰めなおしましょう。
但し、あんまりスカスカでもいけないのです。
何度も繰り返して喫煙する事で自分なりの詰め方が解ってくるでしょう。
準備が出来たら火を着けますが、マッチでもライターでも好きなもので火を着けて下さい。
但しあまり火が強いと大切なパイプを焦がしてしまいますよ。
着火は、まず最初に火皿上部の葉に回すようにまんべんなく吸いながら行います。
スパッスパッっと小刻みに何度か強く吸ってあげると良いかも知れません。
炭化させて火床を作るためです。何回か吸っていると少し盛り上がりますので
タンパーでトントンと軽く表面を整えてあげましょう。
この時に葉の詰め具合の調整をします。
キザミの細い葉は柔らか目に太い葉は少しだけ硬めに押さえて下さい。
その後にもう1度火を着けます。この時は少し強く吸ってもいいです。
火が着いたらゆっくりと吸ったり吹かしたりして下さい。
ここで大事な事は「慌てず、ゆっくり吸い・吹かす(空気を吹き込む)」事です。
火種を絶やさない為には自然な呼吸のリズムで吸う・吹くを繰り返すことです。
どちらかと言えば吹いてる時間のが長いでしょうね。
あまり強く吸うとボウルを焦がす原因にもなるので気を付けて下さいね。
しばらく続けると吸い込みが軽くなりますので、その時はタンパーで軽く押さえましょう。
この時にボウルの熱い方と180度反対側を押さえると片燃えを防げます。
同じように押さえた時に柔らかい灰と硬い所が有れば硬い方を押さえながら
少し強めに吸ってみて下さい。
ボウルが熱くなりすぎる時は空気の流量が多いのです。
少し休めてあげた方がいいです。
もし、途中で火が消えた時には、もう1度火を着けましょう。
そして最後まで楽しむ事でパイプも貴方も育っていくのです。
*葉は何回かに分けて軽く詰める。
*着火は慌てずに行う。
*常にゆっくりと吸う・吹くを繰り返す。
*火が消えても気にせず、又着ければ良い。
*詰めた葉は全部吸いきる。
このように心掛ければいつしか上手になっていると思います。