こちらではタバコに関する本を紹介したいと思います。
嫌煙関係や有害説関係は有りません。
☆たばこの謎を解く コネスール 2001年 河出書房社
最も新しいタバコ関係の本だろう。シガーバー・コネスールで有名なJTのベンチャーの本だ。
非常に今風に書かれており、手に入り易いのでタバコの歴史を勉強するのに良いと思う。
「たばこギネス」やちょっとしたコラム「スモーキングブレイク」はトリビアとして面白い。
例えば・・・セブンスターの箱に有る星の数は約3,190個などである。
その他、「たばこポスター」がとても懐かしい。
☆たかが、煙草。されど、たばこ。 粉川 宏 2000年 イーハトーヴ
愛煙家を名乗る著者が「ニッポンたばこ党」結成を宣言する?本なのだ。
昭和初期から60年代までをシガレットを通じて振り返っている。
口付き煙草からバット、ピース、ホープ、チェリー、ハイライト、セブンスター・・・
シガレット好きには面白いだろう。実は「ねこまんが氏」や「白熊氏」が好む話題も多い。
☆タバコの歴史 宇賀田為吉 1973年 岩波新書
喫煙風習の始まりからタバコの各国伝来の順番や歴史が詳しく書いて有る。
タバコの日本への伝来については非常に細かく、他には見当たらない。
多数の古い文献から出来る限り忠実に引用されており、巻末の年表は感心させられる。
パイプに関してはあまり触れていない。
☆たばこ博物誌 梅田晴夫 1976年 エルム
巻頭の雑学ではゴールデンバットに纏わる小話が3つも有り楽しい。
タバコに関わりの深い人物伝は歴史や語源の勉強にもなるだろう。
シャーロックホームズのパイプに関しては興味深く20ページ以上も書かれている。
巻末の「タバコ詩華集」では、読んで為になる書籍の名前が上げられている。
☆煙草禮讃 下田将美 1947年 海口書店
発刊当時の日本でここまで煙草の歴史を世界的に見て書かれた本は無いだろう。
資料としての価値も有るが読み物としても面白く、煙草通には読んで頂きたい。
この本を読めばタバコが持つ様々な魅力に惹き込まれるだろう。
そして人前でパイプを吸う事に喜びすら感じるようになる事も間違い無い。
古書の中では比較的手に入り易いので探してみて頂きたい。
☆たばこの本棚 開高 健 1979年 青銅社
多くの著名人や文豪の煙草に纏わる小説や随想が書かれている。
煙草が恋人だったり、人生だったりと考えさせられる。
ブラックユーモア的なものも有って楽しかったりもする。
有名なのは芥川龍之介の「煙草と悪魔」だろうか?
さて、悪魔の正体は誰だ?・・・是非とも読んで下さい。
ウエタニユウコウ?は埴谷雄高(ハニヤユタカ)だ!
☆タバコ愛煙嫌煙 宮城音弥 1983年 講談社現代新書
愛煙家の立場から嫌煙論に対して検証し、タバコが精神や肉体に及ぼす影響を書いている。
読めば解るのだが、タバコは精神に「ゆとり」を与え肉体活動も良くなるらしい。
だが「過ぎたるは及ばざるがごとし」で有り、医学博士の立場から害についても触れている。
かなり難しい本だが、吸い方や量、マナーなどを考え直すには良いだろう。
1日に20本の葉巻を吸ったフロイトが83歳の時に一時的に禁煙した際の言葉より
「タバコを吸う素晴らしい習慣を止めた事で、私の知的関心が大幅に減退する結果になった。」
☆たばこバカ本 2004年 晋遊社MOOK
サブタイトルが「煙草吸うバカ・嫌うバカ」で喫煙者の立場と嫌煙者の立場から書かれている。
タバコに関する様々なネタでまとめられており、飲み屋での話しのネタにもなる。
手巻きタバコの解説はとても良く出来ているし、水パイプの事も多く書かれている。
パイプの勉強には全く向かないがネタとして最高の本だろう。
(≧m≦)ぷっ!としたい人は是非探して頂きたいと思う。
☆たばこ喫みの弁明 本島進 2004年 彗文社
喫煙の規制について歴史的・科学的・文化的に考えている。
まず、タバコは嗜好品である事に始まり、受容と迫害の歴史。
そして体と心の健康、そして大人とはモラル・マナーとは何か。
この本を読んで自身の考え方を見直し改める部分に気付いた。