和風鰻麺八幡屋



この店は地元の「八幡屋」という名前の有名な鰻料理店の二代目が独学で作り出したラーメンを提供する店です。
店内に入ると、ちょっと大きな居酒屋みたいな作りです。50人くらいのキャパですね。私は中央のテーブルに座りましたが開店直後だった為に他に客がいないので寂しい感じですね。平日の11時ですし、街道筋ですから無理も無いのかも知れませんけど。でも店員さんが「お水とお茶とどちらが宜しいですか?」と親切に聞いてくれたので寒かった事も有り、お茶を頂きながらじっくりとラーメン選びが出来ました。
麺類以外にも居酒屋メニューや定食メニュー、各地の地酒や焼酎類も豊富なんですね。とりあえず、噂に名高い「和風鰻麺」750円の「麺盛り」50円増しを注文しました。「うなぎめん」と言っても「うなぎ」が麺に練り込んであるとかでは無く、蒲焼が乗っているのでもなく、スープに鰻が使われているのだそうです。トッピングで「燻製鰻」2枚120円も有りましたが・・・そして約10分後に「和風鰻麺」が出来上がってまいりました。



見た目のスープの色合いは「とんこつ醤油」のようですが、明らかにブシ系の香りです。トッピングはバラロールチャーシュー1枚、自家製メンマ、ほうれん草、ネギ、柚子、海苔です。スープを頂きますが・・・・・濃い。しょっぱいとかではなくって、とにかく濃厚芳醇です。ウナギの皮身付近の脂が溶け込んでいる感じでしょうか?まったりしたスープですね。麺は、やや固めでコシの強い中太ストレート麺ですが、こちらもかなり主張が強いです。ロールチャーシューは焼いてから煮てあるようで香ばしく味もしっかりしています。メンマは中華の香辛料?紹興酒?何か分りませんが中華風で甘い味わいでした。全体的な評価ですが、一言で表すと「濃い!」ですね。スープも麺もチャーシューもメンマも全てが独立して強めの味付けです。ネギと柚子の香りが少し和らげてくれていますが、アッサリ好きの方には他のメニューのが合うかも知れません。「中華鰻麺」や「つけ麺」も有りましたので、そちらのがバランスが良いのかも?
機会が有りましたら「中華鰻つけ麺燻製鰻乗せ」でも食べてみましょうかね。



左が燻製鰻麺です。坂東太郎の頭をダシに加えた濃厚スープに鰻の燻製が乗っています。右は鶏玉和風鰻麺です。鶏ベースのスープに鰻ダシを加えていますが、いくらかアッサリしています。チャーシューの代わりには網焼きの鶏が乗っています。



左が和風鰻つけ麺です。加水率高めで太めの麺が鰻重の器に入っています。つけダレは、やはり鰻ダシが効いていて濃厚ですが、麺が冷たいのでスルスル食べる事が出来ます。食べ終わった後のスープ割りも美味しいですね。右は2006夏限定メニューの「なつ爽爽」です。見た目にも爽やかですが、カニ・エビ・ホタテがキーワードになっているようです。麺に粉として練り込んで有ったり、麺のトッピングになっていたり、食べる時の塩や油にも使われていて美味しかったです。



合わせ味噌鰻麺です。八丁ミソを中心にしたような色合いと香りです。スープにトロミは有りませんが鰻ダシの旨味と味噌のコクがきちんと出ています。麺は太麺ですので、赤味噌の煮込み饂飩に近いような感じでしょうか。山椒のアクセントも鰻スープに合いますね。


AREA−INFOさんの八幡屋情報です。