DREAM THEATER ?

　1985年、バークリー音楽学院に通っていたジョン・ペトルーシ (G) とジョン・マイアング (B) は共通の音楽背景を持つマイク・ポートノイ（Dr）と知り合う。出身地も同じロング・アイランドだったことから一緒に練習などをするようになる。

　ちなみに、バークリー音楽学院はジャズを中心とした音楽理論の学校で、ロックは教員やその生徒からも避けられていたようだ。そのためこの3人の出会いは奇跡と言っても良いのではないだろうか。

　ペトルーシとマイアングの高校時代からの友人で、バンドを組んだことのあるケヴィン・ムーア (Key) が参加するようになり、続いて、1986年ヴォーカルにクリス・コリンズを迎え5人編成となる。直後、全員学校を退学、「マジェスティ」というバンド名でローカル活動を始める。 1988年にマジェスティというバンドが既に存在していることが発覚、バンド名の改名を余儀なくされる。マイクの父のアイデアからドリーム・シアター（カリフォルニア州モンテレーにある映画館）と改名する。声域的な問題によりクリスが脱退（解雇）、オーディションにてチャーリー・ドミニシが加入。　年の差があったものの、８８年夏デビュー作『 When Dream And Day Unite 』を制作。短時間、低予算で作られたにも関わらず、アメリカのラジオ局や世界中のプレスに絶賛された。しかし、小さなレコード会社であったため資金不足でライヴ活動はニューヨーク周辺に限られることになる。

　１９９０年の時点で、チャーリーが年の差などの理由で脱退。４人編成となったドリーム・シアターは、新ヴォーカリストを探しながら新曲を書き、インストゥルメンタルとして『 Images And Words 』を完成させる。後に、カナダのロック・バンド、ウィンター・ローズのデモ・テープに収められていた歌声に魅了され、ヴォーカリストのケヴィン・ラブリエ（Ｖｏ）をアメリカに呼び寄せ、直後彼の名前をミドル・ネームのジェームスと変え加入が決定。
　1994年、3rd アルバム「 AWAKE 」を制作。しかし、プログレをやるDREAM THEATER にとって重要なポジションであるキーボードのケヴィン・ムーアがアルバムリリースを前にして、他のメンバーとの音楽性の違いを理由に脱退。後任としてデレク・ジュリアンを向かい入れる。以後、このメンバーで2枚のアルバムをリリースする。
　1999年 1月18日、突然、彼らのホームページ上で4年間在籍したデレク・ジュリアンの解雇を発表。ケヴィン・ムーア脱退後に一度だけバンドに参加し、ポートノイとペトルーシのサイドプロジェクトである LEQUID TENSION EXPERIMENT に加わったジョーダン・ルーデスを後任のキーボード奏者として DREAM THEATER への加入を要請、ジョーダン・ルーデスがこれを承諾し、現在の DREAM　THEATER の形となる。