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2002年茨城奥久慈

checkblue.gif 11月9日(土)〜10日(日)晴れ時々曇り checkblue.gif

朝早く携帯が鳴った。
まだ、出発前で寝ていた俺は「誰か行けなくなったのかな?」と出てみると、
「あ、こちら女夫淵温泉ですが、本日お泊りのご予約を頂いている戸沢様でいらっしゃいますか?」
「はい」「あの、こちらただ今大雪が降っておりまして、確かオートバイで来られると承っておりますが?」
「え?ええ」「かなり積もりそうでして、ちょっとオートバイでは無理ではないかと思いまして、
ご連絡差し上げたんですが」「え?ええっ?」

そうなのだ、今回は栃木県の奥鬼怒ツーリングの予定だったのだが・・。
雨ならまだしも、雪じゃバイクは無理っす!11月初だから大丈夫だろうと思っていたのに、
山の上はもう冬が始まっていたのか・・。

宿の予約はキャンセルし、今回のメンバー松井さん、能登さんに連絡を取って、
「せっかく行くつもりだったので、別のとこへ出かけよう」という事になった。
久しぶりに行き当たりばったりのツーリングだ、まあソロの時は何時もそうなんだけど。

今日はやっぱり寒い。宿からの電話でもあったように、山方面は雪とか凍結していそうなので、
茨城の方へ行く事に。一応袋田の滝辺りを目標に、守谷SAで待ち合わせに変更。

栃木の「ツインリンクもてぎ」でカーフェスティバルをやっているらしいってことで、
「んじゃ、それ観に行こう!」と安直に決定。 水戸インターで降りて下道小1時間で到着。
珍しい車のデモレースみたいなのを見ていると、小雨が・・・やな天気だなぁ。

袋田方面へ走って行くと、だんだん日が落ちて来てしまった。
冬は夕暮れが早い。「まずいなぁ・・まだ宿も決めてないや」
滝を観に行くのは諦めて袋田の観光センターで宿を探す。
「温泉があって、安いとこは・・・おっ!この6千円の民宿があるじゃん」と、安直に決定。
しかしこれが後で後悔することに・・。

「はい、空いてます」とあっさり。道を聞いて早速宿に向かう。
もう暗くなってしまったのであせるが・・・ 聞いた道を進むと、どんどん山の中に入って行く。
「? 変だな、道合ってるのか?」ついにじゃり道の農道になってしまった。
農道の行き止まりにポツンと民家が一軒。 バイクの音を聞いて人が出て来た。
「あ、電話頂いた方ですかね」とおばちゃんに話し掛けられて、「え?ここなんだ?」。
宿の看板も何も出ていない、ど〜見ても普通の民家なんだけど間違い無いらしい。

イヤな予感がする・・みんな同じ気持ちなのだろう、無言になった(笑)
1階は家の人が住んでいるらしく、2階の部屋に案内された。
「寒いな、この部屋・・暖房つけようよ、え〜っと・・・暖房・・・無い」
部屋にはチョコンとコタツが1つ。これが暖房の全てだった(泣)。
「なんか、とんでもないとこに来ちゃったね」と俺。

悪夢の一夜
悪夢の一夜が明けた。。もう二度と来ることは無いな・・(笑)

酒の自販機も何も無いので、また暗い農道を走って買出しに行った。
戻ってくると夕食の仕度が出来ているというので1階に下りて行く、 その部屋にはこの家のお爺さんらしき人がストーブの前で温まっていた。
(あれ?この部屋にはストーブあるのに・・・何で俺達の部屋には無いんだ)
テーブルの前にお爺さんがいるので、俺たちは「家族ゲーム」のように 並んで食事をする事になった。もちろん食事は宿泊客用の食事などではなく、 ど〜みても普通の家の食事だ。 俺たちは会話もなく、ただモクモクと食べた。・・・(−−;

温泉に入ろうとしたら、「小さいので一人ずつでお願いします」と言われた。 ム・・もう諦めたがさらにイヤな予感が・・・。
そこには、檜の風呂でもなく、露天風呂でもなく、ユニットバスのフツ〜の風呂場があるだけだった。
「・・・・これ、温泉なのか?オイ」。・・・(−−;;
(後で調べると、冷泉らしく沸かして温泉にしている事が判ったが、 しかしユニットバスで温泉って言われても気分も何もないよなぁ・・・)

翌日朝はバイクが霜で真っ白になるほど冷え込んでいた。
朝食も普通の家の朝飯。
田舎に泊まりに来たような雰囲気を味わいたいならお薦めするけど。。。

やっぱ、宿って大事だね。
ま、行き当たりバッタリだとこんなもんか。


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