トップページへ戻る バイクのメインページへ戻る ツーリング日記のメインページへ戻る

2003年岐阜平湯温泉

checkblue.gif 8月22日(金)〜24日(日) 天気:晴れ checkblue.gif

暑い。
ロングツーリングも暫らくしていないし・・・
金曜を休んで3連休にし、避暑を兼ねて出発。

目指すのは岐阜の平湯キャンプ場。
上高地に近く標高1300メートルもあるだけに天然のクーラーが気持良さそう♪
灼熱地獄の関東から脱出!

安房峠
「長野と岐阜の県境、安房峠。
トンネルが出来てからは交通量が少ない」

松本までは熱風の中汗だくで走っていたが、 国道158号(通称野麦街道)を上高地方面に向って上り始めると、 「お〜これだよ、これ」。ひ〜んやり涼しい風に変わってきた。
上高地への分岐を過ぎて、有料道路を通らずに旧道の安房峠を越えて岐阜県入り。
平湯キャンプ場はその峠を降りて行った所にある平湯温泉の外れにあった。

受付で早速、今日明日2日分1800円を払う。1日900円は本州では安い方か。 ここはオートキャンプも出来る所だけど、ちゃんと車用とは別サイトになっているのが良い。 テント横で車が通ったら落ち着いて寝れやしないからねぇ。 まだテントを張っている人もまばらなので、好きな場所にテントを設置出来た。

一休みしてから近くの「神の湯」へ。
バイクでほんの数分の所にある露天風呂のみの簡素な温泉だ。 森に囲まれた静かな雰囲気がGood!は〜来て良かった。 平湯温泉は白濁色で硫黄のニオイのする温泉らしい温泉。 受付小屋で売っていた冷やしトマトも美味。

テントに戻って食事を済ませコーヒーを飲みながら星空を眺める。
久しぶりだけどキャンプはいいね、やっぱ。

翌日。連泊なのでテントはそのままに荷物も置いておく。 身軽になったところで、今日は白川郷、五箇山、飛騨高山と世界遺産巡りだ〜!
で、まずは朝風呂!平湯からも近い奥飛騨温泉郷の無料露天風呂へ。

「荒神の湯」は蒲田川の岸辺の公園に隣接している。 無料と言ってもちゃんと男女別脱衣所もあるし、湯船も掃除されていて綺麗。 寸志として200円払ってから入浴。お湯は無色。
丁度いい湯加減でいい気持だ〜。

さらに続いて「新穂高温泉」へ。
さらに蒲田川上流にそって道を進む事10分ほど。
細かな場所を押さえてなかったのでちょっと迷ってしまったが発見。 ここは混浴!少し年配の夫婦が一組とあとは野郎が2人ほど先客(ちっ)。
脱衣所が狭いので、「めんどうだぁ〜」と外で脱いで入浴。 「う・・ぬ、ぬるい」。湯船がでか過ぎるのか?(一度に30人位入れそう) お湯が出てるところは若干あったかいが・・夏だからこれ位でも入れるけど 寒くなったら無理だな〜。後から若いカップルが2組ほど来てドキドキ(笑)。 渓流が直ぐ横を流れてて景色はいいんだけど、橋の上から丸見えな所だ。

荒神の湯
「盗難現場、荒神の湯。
この写真を撮っている時は未だ気付いてない」

新穂高温泉
「新穂高温泉。女性も入っているので中は写せません」

ここで、事件発生!
さっきの「荒神の湯」と同じように寸志箱があったから、 お金を入れようと財布を出そうとしたら・・・無い。 「あれ?嘘だろ」。 でもウエストバックに入っている筈の財布が見当たらない。

さっき「荒神の湯」に入る前に寸志を払ったから、その時点で財布があったのは間違い無い。
それからウエストバックにしまった後、今財布を出そうとする時までウエストバックは 開けた憶えが無いし、バックの口は閉まってたから落としたとは考えられない。 温泉に入っている間にバックから抜き取られた・・? とすると、「荒神の湯」の脱衣所にバックを置きっ放しにした時だ! だって今温泉に入った時は、脱衣所が狭いから脱いだ服もバックも外に置いておいたからな。 当然俺から見える場所だったし、それらしい人は居なかった。

などど、冷静に分析しつつも当然気持は焦っていた。 なんせお金に、銀行や郵便局やクレジット会社のカード、 ハイウェイカード、さらに免許証まで、財布の中身全部いかれちまったから。

まずは「荒神の湯」へ戻って脱衣所と周囲をチェック。 現金を抜かれた財布が捨てられていないか探してみた。が・・無い。 仕方ないので交番へ盗難届けを出しに行った。

「あ〜あそこね。盗難被害は今までにも何回かあってね。でも最近は無かったんだけどねー」
と、おまわりさん。「はぁ・・」。
一通り調書を取り終えたところで、「あのー」と俺。 「ん?」「お、お金貸して下さい!!」
そう、まったくの文無しになった俺は帰る事さえも出来ないのだ。 確かこういう時警察はお金を貸してくれた筈だよなー、と恐る恐る聞いてみた。 「いくらくらい?」「えっと、高速代とガソリン代で5千円あれば・・・」 「5千円かぁ〜、う〜ん」・・・ 話を聞いてみると、警察ではこういう時貸せるのは千円までという規程があるらしい。 う〜でも千円じゃ、どー考えても帰れん。知り合いも近くにいないこんな遠い旅先だしなー。 しかも今回一人旅で借りる友達もいない・・。 困っていると、「じゃ、俺のポケットマネーから貸すから」 「あ、ありがとうございますぅ〜(泣)」ちょっと余裕みて結局7千円借用。

親切なおまわりさんで良かったぁー。
後は銀行と郵便局とカード会社にカード盗難の電話をしてストップしてもらい一段落。 免許盗まれちゃったけど、運転してて無免許で捕まらないのか聞いてみたら、 不可効力だし大丈夫だそうだ。
ほほぅイロイロとためになるのぉ。

気分はブルーだったけど、「起こったものはしかたねぇ」と気持を切り替えた。 もう家に帰ろうかとも思ったけれど、なんかこのまま帰るのも癪だし、 今日の分のキャンプ代も払ってある。それほど金を使わなければもう1日くらいなんとかなりそうだ。

じゃぁ、って事で飛騨高山まで行ってみることにした。 時間的に白川郷まではゆっくり回れる余裕が無くなっちゃったからまた今度。

高山へは1時間程で到着。ここは暑い!観光地のせいか道路も渋滞気味。 高山駅前で観光地図を貰い、「飛騨の里」というテーマパークっぽい所へ。 合掌造りの家や藁葺き屋根の古民家が見れるらしいので行ってみたら、 しまった!案の定有料施設の中じゃないか!ぐぉぉ・・この状況で入場料700円は痛い。 結局外から眺める(覗く)だけに・・・。

よし、高山の古い町並みを散歩だ!
これなら金はかからない(笑)
が、ぶらぶら歩きしてるとやっぱりここでも誘惑が・・
飛騨牛の串焼きやら、地酒やら、気をひく土産物。
そう言えば朝から何も食べてない。
「ああっ、もうダメっ!」。なけなしのお金から250円でお団子2本セットを購入。
結局これが昼飯でした。(^^;

飛騨高山1
「高山の古い街を散歩。女性が人力車を引いてました」

飛騨高山2
「ゴクッ!地酒が沢山!金があったらなぁ〜」

飛騨高山3
「赤い中橋、高山でも代表的な場所」

銚子大滝
「ちょっと穴場の銚子大滝。マイナスイオン出てます!」

キャンプ場に戻る途中、「飛騨大鍾乳洞」にも寄ってみたが、ここも入場料1000円とあえ無く退散。
お金無いって惨めですね。え〜ん(泣)、絶対リベンジに来るからな!
近くの「銚子大滝」は無料だ!(笑)マイナスイオン浴びまくりっ。 さらに平湯に戻って「平湯大滝」も見学(タダだからな)。

キャンプ場に戻って晩飯。昨日残しておいたロールパンとジュースだけど(笑)。
ここでちょっと嬉しい発見。バイクのシートの下から1000円が出て来た。 そう言えば「何かの時に」と入れておいた隠し金だ。おおっ!さすが俺。

急に余裕が出て来たので、キャンプ場から歩いて5分の温泉「ひらゆの森」に行った。 500円だけど、露天風呂が何箇所もあって、ひろびろノンビリ出来て満足。 休憩所でビールまで飲んでしまった。

平湯大滝
「豪快な平湯大滝。水しぶきが気持いいっ」

さて、最終日。
乗鞍にも無料で入れる温泉があったのを思い出し、まだ入った事が無いので行ってみる事に。
全然場所が判らないので観光案内所で聞いたらちゃんと教えてくれた。 ん〜道路から見えない場所にあるので、知らないと素通りしてしまうような所。
「せせらぎの湯」は3人が定員の小さな湯だけど、半露天の白濁してるこれまたいい湯で、 また入りたくなるような所だった。 ちなみに財布だけは絶対目の届く所に置いたのは言うまでもない(笑)

最後にコンビニでカップ麺を食べて、一気に帰宅しました。 財布が盗まれて後半は極貧の旅になったけど、教訓と忘れられない旅の思い出が出来たよ。
それと、お金を貸してくれた交番の川地さんに感謝!(勿論帰ってから現金書留でお金返しました)

PS.それ以来、温泉に入る時財布はカギの懸かるロッカーか、無ければ防水ケースに入れて 持って入ることにしている。皆も気をつけよう!

乗鞍
「せせらぎの湯近くから見る乗鞍岳」

ふう〜
「何が起こるかわからないから旅は楽しい
でもドロボーは二度とゴメンだ!!」


トップページへ戻る バイクのメインページへ戻る ツーリング日記のメインページへ戻る