【ダンジョン日報】閲覧室に戻る
【ダンジョン速報】に戻る

ダンジョン速報03 新たなる旅立ちの時



タック : この護符。僕たち、これをもらって、何をすればいいんだろう。打ち払う力って言っても、どうしたらいいんだろう?
ジン : ……そういえば。ザトンさん、最後に何か言い残されたんですよね>トリガさん
トリガ : そういえば、そうでしたね。お弟子さんの行く末をたのまれたんでした。
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「師匠が……そんな事を言っていたのか?」
トリガ : ええ、消えてしまう寸前の、ほんの少しの時間で伝えてこられましたよ。>ヴァレス

「我が弟子を…止めてくれ…」
「あやつは、取り返しのつかぬ過ちに手を染めようと…我がもう一人の弟子の…力を借り…頼む…」


エルフの錬金術師・ヴァレス : 「そうか……なるほど。やはりアブドゥールは放置しておく訳にはいかんようだな」
ジン : もしや、先ほどの生き返らせるという話が?
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「キルケを生き返らせるために、アブドゥールは【神々の力】を利用しようとしている。本人が15年前、はっきりと我輩にそう言った」
リコル : 今まで封印してたものの力を利用しようとしてるのは、確かに止めたほうがよさそう
トリガ : ということは、今の状態はアブドゥールさんの予定内のこと…?
リコル : アブドゥールもわかってないなー、キルケが犠牲になって封印したもんの力を借りようとするってーのがわかってない。
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「あの力は、ザトン師匠が封印しようとした危険な力だ。アブドゥールがそれをコントロールできるとは……下手をすれば『存在』そのものを世に解き放ってしまう事態になるやもしれん」
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「幸い、君たちの前任者が、深層の迷宮をほとんど突破している。残りの護りは悪魔の王のみらしい」
ジン : セニアが……!
タック : 残りの護り?
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「アブドゥールの部下という事だ。『本物の』」
ジン : 本物、とは?
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「迷宮の中で出会うアブドゥールが、本物だと思っていたか? 奴は用心深い。今まで取引していたのは、言うなれば形ある幻覚のようなものだ」
タック : ふへ。そうだったんだ。
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「奴の護衛……凄腕の忍者、黒竜王と金竜王の成れの果ては撃ち滅ぼされ、残るは悪魔王のみ。すべての護衛を滅ぼした時、アブドゥールに出会った後にその護符をかざせ。本物のヤツをいぶり出すことができるはずだ」
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「そしてもうひとつ。前任者のパーティと接触し、『ギヤマンのメリフィック像』を譲ってもらえ。アブドゥールと万一不幸にして戦いになった時、そのアイテムが必ず役に立つ」
エルフの錬金術師・ヴァレス : 「話は以上だ。我輩はこれから、護符をさらに解析しなければらんため、地下に篭もる。融合アイテムの件はティアに頼め。彼女にもそれぐらいの錬金術はできるよう、手ほどきはしておいた」
トリガ : 結局イスト様たちを見つけることには変わりないんですねw
ジン : セニアは、恐らく私と協力はしてくれないでしょう…(寂)
タック : ……うん。おんなじ弟子なのに。なんだか、悲しい。アブさんは好きじゃないけど。いっつも笑われるし。ぶー。
GM : 複雑な心境で沈んだ表情になった君たちを見て、ティアが「がんばりましょう? ねっ」と優しく微笑みかけてきたりするけどw
ジン : そうですね。彼女達の行く道を、今は追いかけましょう。最後に戦うべきものは、同じと見ました。
タック : ……いっこ決めた。僕、ママを探すのはもうやめる。
ジン : タックさん…?
タック : だって、僕たちが託されちゃったんだもんね。それ。>護符
タック : ママはきっとママの目的があって潜ってるんだ(主に生活費と学費のため)。ママを探すよりやんなきゃいけないこと、見つけちゃったから。
タック : 学校のフィールドワークの時期も終わって、ホントはそろそろ帰らないといけない頃だったんだけど。でもこんな話じゃ帰るわけにもいかないもんね。
トリガ : じゃあ、学校の方には休学届けを出しておきましょう。世界を救ったって、自分たちの生活を犠牲にしては、本末転倒ですから。

リコル : 先にさ、キルケに会いにいけないかなあ。話すための糸口があるとしたら、キルケが持ってるはずだよ。