2007年08月07日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【過去編】 VS『黒竜』ジン

  アセビ 名を捨て、忍を捨てる






 物語は、ニイの逃亡生活が始まったばかりの頃に遡る……。

 ジュレイの忍、ニイ――ジュレイにいた頃の名はアセビ――が抜け忍になった理由はシンプルなものだった。
 出来が悪く、使えない忍だったアセビがある時与えられた任務。それは陽動作戦の囮だった。
 敵の待ち伏せで任務の真相を知った時はすでに遅く、そして彼女一人が生き残った。生き残ってしまった。捨て駒として使い捨てられるはずだったのに。

 ――もう、ジュレイには戻れない。

 戻れない。自ら命を断つこともできない。
 今なら、彼女の生存を知る者は誰もいない。

 ――抜ける。

 名を捨て、忍を捨て。ニイの逃亡生活は始まった。

ジン : とりあえず。ニイさんとの過去の話ですよね(笑)
ジン : …どうしましょうか!(何)
ニイ : 実のところ何もイメージしてないので私も楽しみですね(笑)

 と、こんなにいきあたりばったりに過去の回想編は始まった。






今回の参加メンバー


アセビ(ニイ)
忍者(野伏)

ジン

 



◆Scene01◆ 雪原の血戦

 カイマ、ニイ、クレースのプレイヤーが集まりました。今回はニイの過去編ということですが、セッションというよりも話し合いながら物語を作っていくと言った方が良いかもしれません。
 導入を考えているうちに、舞台は雪原となりました。逃亡中にジュレイとイザリの戦場に足を踏み入れてしまう。そんなシーンから始まります。


クレースのPL : ニイが、逃げていて……
クレースのPL : ジンが戦場にいる。
ニイ : 舞台は東方。逃亡を始めてから、まだそう遠くには行っていない頃ですね。
ジン : あのへんのイメージはなんとなく北海道なんですよね(笑)
ジン : ……雪原にふる血の雨(にたり)
ニイ : ニイはとにかく東方から、ジュレイの勢力圏内から脱出しないと、って焦ってるでしょうね。
ジン : 無我夢中に逃げていて…と
ニイ : ニイは気づいていなかった。すでに戦場に足を踏み込んでいたことに……
ジン : 気づけば、剣戟の音がどの方向からも聞こえてくる。
ニイ : じゃあ、木の幹に刺さった手裏剣に、戦っている片方がジュレイであると気づく。ニイにとっては最悪の状況。
ニイ : 「……いけない。早くこの場から……」

ジン : イザリのほうはあまり気にしない?
クレースのPL : 身内の方が怖いんじゃないでしょうかね。
ニイ : ジュレイが怖いでしょうね。味方がいないことは変わりないけれど。


ジン : 音が無いほうとか、止んだほうに走りますよねー
ニイ : もちろん。
ニイ : 雪の中でもシノビパワーで猛ダッシュ。
ジン : そうしたら、音がやんだ先に回りに死体の山を築いたジンが居たわけで。
ニイ : む。その状況は。
ニイ : やばい、と足を止めそうな(笑)
ジン : 後ろから音は迫ってくるし…
ニイ : 他に逃げ道はない。敵は1人。ならば……と…すれ違いざま一閃。
ジン : しかし、修羅場モードで反応上がってるジンが反射的にそれをはじき返し――
ニイ : バランスを崩し、踏ん張ろうとしたところ……足場に踏みごたえがまるでなく。
ジン : ガラガラがらがら
ニイ : 「……っ!」
ジン : 「……あ゛」
ニイ : 崖から、落ちました。
ジン : 「い、いかん、今のはシノビじゃな――(覗き込む)」
ジン : 「あ」(落下)
ニイ : ……実はニイの負傷は、ジンの落下によるところが大きかったり(笑)



◆Scene02◆ 崖下にて
ニイ : で、崖下ですか。崖棚みたいなところですか。
ジン : 下でいいんじゃないでしょうかね…がけ下で、ちょっとした森みたいになってて。

クレースのPL : 焚き火ができますね! 洞窟があればグーです。
ジン : それなんてエロゲ(笑)


ニイ : 落ちたところからいきなりシーンが変わって、洞窟の中ですか?(笑)
クレースのPL : それはもう(笑)
ニイ : 洞窟と焚き火ー
クレースのPL : たいへんわかりやすい(笑)
クレースのPL : ニイが目を覚ましたら、洞窟で焚き火なんですよ! 「気がつきましたか」とか言われるんです!
ニイ : じゃあ、ニイは端の方で、何故かある毛布っぽいものにくるんで目を覚ます(笑)
ジン : お約束ですね(笑)
ジン : ニイは既に手当てされていたり…
ニイ : 「……あ」
ジン : 「あ、気がつきましたね」
ニイ : とても鋭い「誰!?」って視線を向ける。けど情報が何もないので言葉の方は「……ここは?」と。
ジン : 「挫いた程度で済んでよかったです。ポーションとか全部割れちゃいましたし……でもまだ動いちゃいけないですからね」
ニイ : 「そう……あの時……」
ジン : 「あの崖の下です。といっても、少し離れた洞窟ですけれど」
ニイ : 戦場で戦っていたのは、ジュレイとイザリ。ジュレイではないこの男は…イザリの…者。

ニイ : うわーんジンにどう接していいのかわかんないニイがいるー(笑)
クレースのPL : まだ警戒しててもいいんじゃないかなあ…(笑)
ニイ : 視線はこう、刺すようにしてますよもちろん継続中!(笑)


ジン : 「このたびは……本当に申し訳ないことをいたしました」
ニイ : 「……あ」
ジン : 「本当にごめんなさい――一般人があんなところに居るなんて、思わなかったんです!」(土下座)
ニイ : こちらの素性がばれてないのは都合がいい、とか思ってる。
ジン : 「申し訳ない!」
ニイ : 「……いい。無事…だったから……つっ」
ニイ : 動こうとして痛みに顔をしかめる。ねじるかどうかしたらしい。
ジン : 「だ、大丈夫ですか?」
ジン : 「今は、とにかく安静に。雪が止んだら、人里まで送ります」
ニイ : 「……う、うん……」(何とか、抜け出せない、かな…)
ジン : 「…すいませんでした、本当に」(しゅん)
ジン : 「あ、お腹すいたでしょう?何か食べ物調達してきます」
ニイ : 無言で見送ろう。
ジン : ぱたぱたと出て行くー。で、ニイ一人(笑)



◆Scene03◆ ずっと、1人で……
ニイ : いなくなったら。今のうちに逃げよう…と思うでしょうねぇ。
ニイ : で、当然少ない荷物をまとめて、ねじった足首は布でもぐるぐる巻いて。
ニイ : ここはまだ戦場。少しでも、遠くへ行かないと。
ニイ : 実は不用意に洞窟で焚いていた煙は崖の上までのぼっていたり、しない?
ジン : 洞窟の煙って外に流れると思うから。それに落っこちたジンを追ってくるかも。
ニイ : 「敵」に見つかる。来るのはジュレイ側でしょうね。
ジュレイの忍(ニイのPL) : 「イザリの者を追ってきたと思えば、とんだところで会ったものだ」
ニイ : みたいな。しかも2〜3人はいそう。
ジュレイの忍(ジンのPL) : 「貴様は――」「そうか。抜け忍か、よもや掟を忘れてはいまいな」
ニイ : 「……もう、知れていたのね。私が生き残っていること」
ジュレイの忍(ニイのPL) : 「無論のこと。あの程度で痕跡を消せると思わぬことだ」
ニイ : 足をくじいてるから逃亡は無理。生き残るためには、ここを切り抜けるしか、ない。
ジン : ニイぴーんち。
ニイ : もちろん駆けつけたジンさんがみんな片付けてくれるんでしょ?(笑)
ジン : 視界が悪い中、一人また一人と倒れていくのですね(笑)
ニイ : 倒されてく。後ろ…から…誰が?
ジン : ジンが(笑)
ジュレイの忍(ジンのPL) : 「グ……流石は『黒竜』。ジン・イザリ……見事だ」(ばたばた)
ジン : で、ニイに刃を向けたところで、気づいて止まります。
ジン : 「貴方は……なぜここに。いや、大丈夫ですか?」と、近づいて。
クレースのPL : そしてまた逃げられなくなってしまうニイ(笑)
ニイ : 《不意打ち》。ジンさんを刺そう(笑)
ジン : ぐさっと。
クレースのPL : いいの!?(笑)
ニイ : 「……ありがとう。でも……」
ニイ : 「私は、見つかるわけにはいかない。ジュレイにも、イザリにも……」つぶやく。
ジン : 「……何を」
ジン : 「何を言ってるんですか…?貴方は、『通りすがりの野伏』でしょう?」
ニイ : そしてニイは油断しているジンを一刺し。
ジン : 「…………」(ばたり)
ニイ : しかし、止めを刺そうとしたところに、新たな気配を察知し。
ジン : そのまま逃げますか?
ニイ : 結局止めを刺すことはできずにその場から静かに逃亡した……
ニイ : で、来たのはイザリの手の者で。ジンは救出される、と。こんなところでしょうか。
ジン : 終わった。なさけねぇ(笑)

※ このエピソードは、yu-kiさんの「小説サード過去編『白亜の闇』」【mixi】の元となったエピソードです。yu-kiさんの小説版がとても上手くまとまっていますので、そちらも是非お読みください。こっちはなんだかやっつけ仕事なので(苦笑)





◆オマケ◆
リコル(ジンのPL) : 「あれ、ジン。どうしたのその包帯」
ジン : 「ちょっと、リンゴナイフでむいてたら転んじゃって(笑)」
ジン : 「労災降りないんですよね……セニアのけち」




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