2008年01月12日
2008年01月17日

適当RPG「3rd edition」に戻る


適当RPG【3rd edition】リプレイ




【番外3】 VS究極魔獣ジャイアントパンダDX

  クレースの一日自由権





イリス : 「迷宮のこととか考えないで好きなことしてみてね」



 それは、日頃お世話になっているクレースへの、イリスの感謝の印のささやかな贈り物。
 しかしそれを言われた当人は……



クレース : 「――というわけで何をすればいいかわからんのだ」



 ――――困っていた。





今回の参加メンバー


クレース
空間術師
   

カイマ
魔導師






ポンペイ
カイマの使い魔

ゼファー
聖騎士

ニイ
忍者

アリス
狂戦士

シオン
賢者
   

イリス
骨董屋



◆Scene01◆ クレース カイマを訪ねる
クレース : クレースが「一日自由権」もらってどうすればいいかわからなくてその部屋を訪ねる、ってのちょっと思いついたこと、あります…(笑)
カイマ : 肩たたき権みたいなノリ(笑)
ニイ : 誕生日にあげる肩たたき券みたいなものね。
ニイ : て、カイマと発想が一緒(爆)
クレース : イリスに「迷宮のこととか考えないで好きなことしてみてね」とか言われるんだけど何していいかわからなかったりして(笑)
カイマ : したいことはないのかっ(笑)
クレース : 行動自体に問題がないのは、目的がはっきりしてるからなんだけど。
カイマ : 今度は目的が無い(笑)
クレース : 必要じゃない時にフリーで行動したことはないなあ、と。
クレース : なのでとりあえずゼファー・カイマの部屋に来てみたりして。

クレース : 「――というわけで何をすればいいかわからんのだ」



 そんな物語が動き始めたかに見えました。
 が。


ポンペイ(カイマPL) : 「きうきゅううう!!」
シオン : 「にょー?(もこもこ)」
カイマ : 「ギブ、ギブギブ、ギーブ!」(ぱたり)
クレース : おもちゃ、おもちゃだ、ポンペイ(笑)
カイマ : カイマ瀕死のお知らせ(笑)
ゼファー : 使い魔の感覚共有切っとけば良いのに(笑)

 シオンがポンペイをいじっては感覚を共有したカイマが悶絶する。
 室内は、こんな有様でした。


クレース : 「…放してやるか、力をゆるめてやったほうがいいぞ…」
シオン : 「もこもこ、ふわふらら」
クレース : 「…締めすぎだ」 ぐったりしてない…?(笑)
ポンペイ(カイマPL) : 目をぐるぐるにして、きゅう(笑)
クレース : んー、首根っこを捕まえてみる(笑)
ポンペイ(カイマPL) : ぷらん
クレース : そして、カイマのほうに視線を向けてみる…(笑)
カイマ : 伸びている(笑)
クレース : 「どっちを治せば起きるんだ…?」
カイマ : さあ(笑)

 クレースは、2人に《施療》をかけました。
 そして手につかんでいたポンペイを、ベッドに放りました。



ポンペイ(カイマPL) : ぽこーん



 ポンペイは放物線を描いてベッドに飛び――――



カイマ : 「ぐは!?」(首強打)



 使い魔ポンペイのダメージを引き受けて、カイマは再び気絶。
 クレースは途方に暮れました。





◆Scene02◆ クレース ゼファーに尋ねる

 そこにいつもの特訓からゼファーが戻ってきます。



クレース : 「――というわけで何をすればいいかわからんのだ」


ゼファー : 「じゃあ、何にもしなくて良いんじゃね?」と(笑)
クレース : 半分ぐらい納得するかも。せっかく用意されたものだからなんとか動いてみたいのが半分(笑)
クレース : 弁当を全部残して返すみたいなことは、しづらい(笑)
ゼファー : 「あ、何にもしなくても良い。っても、ただボーっとしてろってことじゃないぞ」
クレース : 「……どう違うんだ?」
ゼファー : 「そこでただボーっとしてても、なんかが起きるかどうかなんて分かんねえけど、何かするつもりじゃなくても散歩とかしてれば、なんか起きるんじゃねえか?ってこと」
クレース : 「散歩か…街中は一人で歩き回ったことはあまりなかったな」
ゼファー : 「たまにゃ違う見方をしてみたら、案外面白いモンが見つかるかもな」
クレース : 「そんなものか? ……まだ日が高いうちに行ってみるか」

 クレースは散歩に出ました。



ゼファー : クレース初めてのお使い(何)
クレース : ああ、本当にそんな雰囲気(笑)





◆Scene03◆ クレース ニイに尋ねる

 ゼファーに言われるままに散歩に出たクレース。しかし、言われたままにそのまま実行しているだけなので、当然足下もおぼつきません。
 それを見とがめたのが城塞内を哨戒中のニイでした。


クレース : 絶対きょろきょろ辺りを見ながら歩いてる(笑)
ニイ : 職質してやる(笑)「あー、ちょっと、そこの不審なおん……クレースさん、止まりなさい」(不意に後ろから)
クレース : 珍しく驚いて、振り返るけれど。
ニイ : 普通に仮面ニイが立ってるわけですが(爆)
クレース : ニイの方が挙動不審でどうするー!
ニイ : え? 職質だから普通に呼び止めただけですよ?
クレース : マスクがなければもう少し普通だったと思います!(笑)
クレース : 「……ニイ?」
ニイ : 「一体何……してるの?」
クレース : 「いや…それが私にもわからん
ニイ : 「…………。少なくとも、私が不審に思うほど挙動不審だったのだけど…」
ニイ : 「クレースさんなのに、思わず任務モードで話かけてしまった……」(他に目撃者がいないのを確認して仮面を取る)
クレース : 「迷宮から離れて…となると、何をすればいいかわからなくてな。ゼファーに散歩でもすればと言われてこうしているんだが…」
ニイ : 「今の……散歩だったの……?」
ニイ : 「しばらく様子を見ていたけれど、まるで放火魔が火をつける場所を探してるみたいに……」(ニイはとても失礼だ!)
クレース : 「仕方ないだろう。行く先が決まっていないというのは、疲れる…」
クレース : 「ニイならこういう時どうする?」
ニイ : 「こういう時……散歩の時? どんな危険があるかわからないから、常に周囲への警戒は怠らない。けれど、そうやってあからさまに視線を向けていては、駄目よ」(ニイは何か勘違いをしている!)
クレース : 「いや、散歩以前のことなんだが」
クレース : 「今日一日、用もないのに自由にしていいと言われてな……」

クレース : 「――というわけで何をすればいいかわからんのだ」


ニイ : 「えと…私に聞かれても……」
ニイ : 「私なら……」
クレース : 「ニイなら?」
ニイ : 行動を振り返る。装備を整えに行く→× 修練をする→× 薬草の調合とか→×
ニイ : 「……わから…ない」 orz
クレース : 「……ニイもか……」

クレース : ニイも、休暇みたいなの突然もらったら困るタイプですよね。
ニイ : 困りますね(笑)
ゼファー : なんて気まずい雰囲気(笑)
クレース : この二人だけと言うのが間違ってた気がしないでもない(笑)


ニイ : 「……あ」
ニイ : 「わたしには、わからないけれど……」
ニイ : 「アリス様なら、時間のある時には公園に行ったりしてる。公園で子供達と戯れていると安らぐって……」
クレース : 「そうか、公園か」
ニイ : 「そう、公園」
クレース : 「行ってどうするかはともかく、行くあては出来た気がする」
クレース : 「ニイ、助かった」
ニイ : 「………」 そして子供と戯れるクレースさんは想像できません(笑)
クレース : ふらふらとまた歩き出す…(笑)
ニイ : クレースさんが去るのを見送った後、おもむろに仮面ニイモードになって、身を潜めて後をつけることにする。ニイなりに、とても気になってしまったらしい(笑)

ニイ : 今、デスノートでブランコに座ってるなんとかいう刑事のコマが頭に浮かんでいます。
クレース : アフロの(笑)
ゼファー : 黄昏てる(笑)
ニイ : そう、それ(笑)





◆Scene04◆ クレース アリスに尋ねる

 ニイに言われるままに公園へ向かったクレース。しかし、言われたままにそのまま実行しているだけなので、着いたところで何をすればいいか見当もつきません。
 ただぼぉーっとアリスと子供たちの様子を眺めているのでした。


クレース : じゃあまずは公園にあてもなく行こう(笑)
ニイ : 隠密行動でクレースさんの後を追跡中。
クレース : ニイに言われてきたので、ついアリスを探す。すぐに見つかると思うけれど(笑)
アリス : 公園で子供たちを見ていましょう。
シオン : 「ありすさまーありすさまー」
アリス : 「あら、シオンも来たの?」(なでなで)
シオン : 「ごはんのじかんら!(手にポンペイ)」
アリス : 「それは食べられないけれど……」 ポンペイを優しく取り返し、代わりにスコーンを一つ。
シオン : 「ふ、ふあふあーっ」(ぱくんちょ、じたばた)
クレース : 「シオンが来てたのか……」 とりあえず横に座りましょう。
アリス : あら、クレース……んー。何かふわふわしたもの持っていませんか?
クレース : 「いや…」 一応、朝にパンの包みを持たされたので、開ける(笑)
クレース : 『お昼になったら食べてね。どこかお店に入ってるなら、もって帰っても大丈夫だから』という手紙も入ってる。
クレース : 所持アイテム:木の実のパン×3 くるみ、かぼちゃの種、ごまetcが香ばしいパン
アリス : それは少し違うような……(笑)
アリス : しょうがないですねえ。シオンをきゅっと抱きしめる(笑)
シオン : 「あ、ありすー? むぎゅ」
クレース : おもむろに、今日のことを話そう。

クレース : 「――というわけで何をすればいいかわからんのだ」


アリス : 「一日自由権、ですか」
クレース : 「これから必要なことならやることはいくらでも思いつくのだが、それ以外の何かをすると言うのは…」
アリス : 「なら、それでいいのでは? 別に何かしなくてはいけないわけではないんですよ」
シオン : 「いっしょ、たべるら!」
アリス : 「……ああ、もうお昼ですね」(持ってきていたバスケットを開く)「みんな、お昼ですよー!」
クレース : 「……わからないな」
アリス : 「何がですか?」(シオンにサンドイッチを渡したりしつつ)
シオン : 「たべかたわからないら?」
クレース : 「それは、わかる。時々忘れることはあるが(ぼそ)」
シオン : 「おいしいの、わすれるら?」
クレース : 「ずっといると、食べる必要があるのをたまに忘れるからな(苦笑)」 とりあえず一緒に食べますが。
シオン : しおんは こんらん した!
クレース : 「今日、私が何か好きに行動することがイリスの言う『自由権』なのに、何もしなくていいのが、わからない」
アリス : 「簡単なことですよ。『何もしない』という選択も『自由』ですからね」
アリス : 「自由というのは、何かをしなければならないのではなくて……何かをするのも何もしないのも、自分で好きに決めていいと言うことです」
クレース : 「『今日は何かをした』という…結果がなくてもいいのだろうか…」
アリス : 「『今日は何もしなかった』というのも結果ですよ」



◆Scene05◆ クレース 大熊猫を見る

 平和な昼食風景になりました。



ニイ : 何かひとつくらい事件を起こすのがいいのかな(何)
クレース : いいですね。なんか、あるかなあ…(笑)
ニイ : イノシシやサルが都心部に迷い込んで捕物帳。それはこっちの世界のニュースですね(笑)
クレース : うわーそれ面白いです。適当にファンタジーな生き物でもよいですよね! 動物投入しますか!(笑)


シオン : では、手持ち無沙汰なシオンがふらふら一人で離れるよ(笑)
クレース : じゃあ何故か竹じゃなくて公園で一番でっかい木に止まって葉っぱを貪り食うパンダと目があう(笑)
シオン : シオン「……ねこ?」 メシスト「いや、熊だ」

アリス : 熊猫とは書くけど……
クレース : 目をそらすと襲われる(笑)
ニイ : ぱんださんはにんげんおそうよ(何)


シオン : 「……もこもこ」
シオン : 「ふあふあー!」(てってって)
クレース : 触る?(笑)
シオン : 突っ込む(笑)
メシスト : 「ってオイー!?」 どーん、ばーん。
パンダ(クレースPL) : パンダは驚いてそののちに、振り払おうとするけど(笑)
シオン  : 腕に張り付いている!
シオン : 「もこもこもこー(ぎゅう)」
ニイ : なんか……これはこれで平和に見える……
アリス : ……平和ですねえ。
パンダ(クレースPL) : ぶんぶん。
シオン : 「きゃー☆」
ニイ : 喜んでる……
クレース : さて、気づいても、危険さを把握……できそうにないよ(笑)
ニイ : ……うん(笑)
ゼファー : パンダ悪くないなあ……(笑)
ニイ : うん。全然悪くない。むしろ、かわいい(笑)
ゼファー : むしろ悪いのはそこのチビ子(笑)

ニイ : 最初から凶暴で凶悪なでっかいパンダが木々をなぎ倒しながら登場しないと!(笑)
アリス : そっちじゃないとなあ……(笑)
クレース : それは…すごい絵に(笑)


パンダ(クレースPL) : えーい、シオンくっつけたままアリスたちのほうに突っ込んじゃえ(笑)
シオン : 「きゃー☆」(ウェポン)
ニイ : じゃあ、アリス様に突っ込むのなら、その勢いでパンダさんからシオンの手がするっと離れて空中に投げ出される。
シオン : シオン「きゃーきゃー」 メシスト「ぎゃー!?」 きりきりまい
ニイ : そこで「クレースさん、《飛行》を!」と突然登場して、ニイが空中で受け止める演出を(何)
クレース : すごいおいしいとこもって言ったー!?
クレース : ニイの掛け声で思わず《飛行》をかける、かけるだけ。とっさ過ぎてコントロールまでいかない(笑)
ニイ : それはもしかして、私はターゲットをそれて、そのままぴゅーんとどっかに(笑)
アリス : で、私がシオンをキャッチ、と。
シオン : 「むぎゅむぎゅ」

ニイ : ……え? え? 出番、終了?(爆)
クレース : ……おいしいな。
ゼファー : ドジっ子忍者の称号を与えよう(笑)
ニイ : 何のために今まで張り付いてたんだろ…(笑)
アリス : この一瞬のために(笑)
カイマ : 輝いていたよニイ!
アリス : どんどんニイがネタ忍者と化していく……(笑)
クレース : 全部終わってから、帰ってきてね。のこのこと帰ってきて欲しい(笑)
ニイ : 茂みをかきわけて出てきますよ……。終ったら、ね(笑)



クレース : このへんで、終了?(笑)
クレース : だってパンダ、アリスたちのところにいったら、穀類をぱくついてるに決まってるもん(笑)
ニイ : 本当にかわいいだけのパンダと化してしまった(笑)
アリス : 日常或いは平穏な日、と言うことで(笑)



 こうして、ちょっと変わったクレースの一日は過ぎて行くのでした。





◆ending◆ イリス クレースに尋ねる



「今日はどうだった?」

『特に何も――いつもと変わらん連中といつも通りの話をした、ぐらいか。何をすればいいかわからなくてな』

「あんまり、楽しめなかったの?」

『いや…目的が特になかっただけだろう。それから……』

「……?」

『話し相手が一人足りなかった。次があるならその時は、イリスも休みにつきあってくれないか』

「……そうね。今度からは、わたしも一緒、ね」








適当RPG「3rd edition」に戻る