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2007/3/30

【バセ服1】初めてリラを見た時、周りのケージにワタアメみたいなプードルやコーギーチャンの子供達がいたせいか、ツルッパゲでフケだらけのバセンジーがみすぼらしく見えた。それがトーチャンの第一印象だった。デコにしわを寄せてジッとこちらを見る目が寂しげに見えた。人はオッサン、アホか?と、いうが、トーチャンには’目が合う’感覚がある。どんなに可愛いワンコでもニャン猫でも目が合わないものは合わない。リラチンとはバチッと目が合った。「佳代ちゃん、コイツがオレに連れて帰れ!と、言っている。」と、佳代ちゃんに言ってみたが、「オッサン、アホか。今、家と店に何頭いると思ってんのヨ!」と、取り合ってもらえなかった。あえなく撃沈したトーチャンはバセンジーの勉強を始めた。「フムフム、吠えねぇ〜犬か。寒さには弱いのか、なるほどなぁ〜。ホォ〜、しつけは利かねぇ〜か、面白れぇ〜じゃねぇ〜か。で、なんでこんな難しい犬がホームセンターにいるんだ?」と、トーチャンはリラチンの救出を決意した。佳代ちゃんさえ落とせば、どうにかなる!。さくらプラザを当てこんだ、シャンプーOK!洋服OK!主治医さんOK!と、’たんたんタヌタヌの皮算用’の方針をうち立てて、佳代ちゃんにゴニョゴニョと念仏を唱え始めた。交渉は難航を極めたが、対話と圧力とヒネクレオヤヂでネバリ強く交渉に当たったトーチャンが外交的勝利を収めた。ついでだから書いちゃうと、リラチンがやって来た翌年、イタリアングレーハウンドの可愛い女の子とも目が合った。「欲しい。」と、言ってみたら佳代ちゃんもまんざらではなかったようだが、「これ以上ワンコを増やさない!」と、いう佳代ちゃんの決意はガンコ親父のように固く、リラチンの’妹’は実現しなかった。外交的敗北である。今となってはリラチンがやきもち焼きのトーチャン子に成長したことから、トーチャンが新しい家族を連れてくるわけには行かない。ホームセンターのペット館なんかウロウロしていても、目が合っちゃったら大変なのでワンコもニャン猫も見ない。目をつぶってアイチン達のオヤツを買ってくる。リラチンの子分については、今後の佳代ちゃんの動向に注目せざるを得ない。佳代ちゃんはトリマーという職業柄の影響か、古くからトイプードルやミニチュアシュナウザーも大好きである。トーチャンも佳代ちゃんも’来るワンコ拒まず、ただしオチッコの都合から女の子に限る’のスタンスではあるが、ハウンド系の筋肉美にシビれてしまったトーチャンとしては予断を許さない状況である。・・・なんだか長いわりにはなかなかバセ服まで話が進まない。続く。↑topへ


2007/3/31

【バセ服2】リラチンが家にやって来て、自分たちはワンコのベテラン、と、高をくくっていたトーチャンと佳代ちゃんはその寒がりぶりを思い知ることとなった。リラチンがやって来たのは6月の終わりで、除湿運転やら冷房やらとエアコンを使い始める季節だったのだが、冷風から逃げて歩き、ブルブルしたり、ストレスなのかガジガジしていたのである。聞いたことがないので佳代ちゃんがどうしたかは知らないが、トーチャンはリラチンとの出会いによって’バセンジーは一筋縄ではいかない!’と、培った過去を捨てることにした。これはいい判断であった。いい気になっていたら不幸なバセンジーにしてしまうところであった(リラチン!今は幸せだろっ!オゥッ!)。リラチンの洋服は夏場の冷房対策でTシャツを着ることから始まった。当初、体重4.2kgのリラチンに小型犬用の2号を着せていた。胸囲はぴったりだったが、着丈が半分ぐらいしかなく、おまけにお腹もゴロゴロ出ているのであまり意味がないように思えた。裁断中の佳代ちゃんは裁ちばさみを持っていて、トーチャンも我が身が可愛い。はさみを置いて昼飯を食っているときに思い切ってお願いをした。「リラチンの洋服は、まずは暖かくないと・・・幸いリラチンにはポコ○ンが付いてないので、ポンポコポンが冷えない洋服を作ってちょうだい。」で、着丈の長い女の子用が誕生した。ここにさくらプラザのバセ服が始まる。形は試行錯誤であった。バセンジーはヤンチャボーズで良く動き回るし、ファンヒーターの前でクネッと丸まってしまうのですぐに襟がノビてしまう。佳代ちゃんの一番苦労していたところである。ウ〜ン、ウ〜ンと、年中うなっていた。これも初めての経験だったが、ミニバセか?と、心配しながらフィラリアの検査などで採血を行うと、「リンの値を見る限り成長中。」との、M子先生の判断もあり、結局の所、リラチンは2歳まで成長を続けていた。1歳から2歳の1年間に体重は1.2kgの増加だったが、胸がグッと深くなり首も太くなった。この時期も型紙の修正は続いた。話しは脱線してしまうが、よく「1歳で体が決まったので洋服を・・・」と、いう話しを耳にする。もちろん他の中型犬種ならその通りなのだが、バセンジーは少し様子が違う。この時期に行う’幼犬用の高カロリーフードから成犬用のフードに切り替える’などの操作は様子を見ながら慎重にお願いしたい。バセンジーは2歳頃までは成長を続ける。後から知ったのだが、超大型犬のグレートデンちゃんなんかもやはり2歳ぐらいまで成長を続けるらしく、古代のバセンジーはもっと大型だった、と、いう根拠のひとつになるのかも知れない。・・・話しが在らぬ方へ行ってしまった!続く。↑topへ


2007/4/1

【バセ服3】リラチンとお誕生日が1日違いのらんちゃんとお知り合いになった頃、お昼にソバをズルズルと食いながら「それにしてもリラチンの服は苦労したなぁ〜。よそのバセオーナーさん達はどうしてんだろうなぁ〜。」と、初めに気付けよ!と、いうような素朴な疑問にやっとこ辿り着いた。アイチンやサキちゃんはゴージャスな毛皮を着ているし、リンリンやキリンコちゃんとリラチンはさくらプラザの洋服を当たり前に着ていたので、トーチャンの素敵な脳ミソには、例えばリラチンに洋服を買って着せてあげる、と、いう発想が米粒ほども無かったのである。あっなるほど、と、ポンと手を叩いたところを見ると佳代ちゃんの脳ミソも素敵だったみたいだ。「リラチンとお揃いの服を着た子が歩いていたら愉快だな。あはははは!」と、他愛もない話しから始まったさくらプラザのバセ服屋だった。さくらプラザ近辺ではリュックちゃんしかバセンジーを見かけないので、自動的に店頭に並べることは無く、sakura-plaza.comにブースを設けることにした。佳代ちゃんのバセ服屋のページ作りは凄まじいものがあり、時々’写真の加工方法が分からない!’等の呼び出しを食らったりしたが、それも納得がいくと「用はネェ〜、消えナ」と、またムキになってパソコンに向かっていた。横から口を挟むとブッ飛ばされそうな勢いがあった。トーチャンとリラチンは’触らぬ神に祟りなし’と、いい子にして静かにダンベル遊びをしていたが、それもチラチラとうっとうしい様なのでリラチンと布団に潜って寝ていた。夜中に目を覚ますとモニターの明かりでボォ〜と映し出される佳代ちゃんの顔は、それは鬼気迫るものだった。カァ〜チャンの祟りはコワい。・・・またまた続く。↑topへ


2007/4/2

【バセ服4】Upload完了後、らんちゃんちやお師匠のブレス君ちのおかげでポツポツとバセ服屋を覗いてくれる人が増えた。いざ、バセ服が世の中に出てみると、佳代ちゃんのアイデアにも広がりを見せ、日々、新作の開発に打ち込んでいて楽しそうだ。リラチンの洋服に’あ〜たらだ、こ〜たらだ’と、注文をつけては「ヤカマシィ〜ナ、オヤヂ」と、怒られていたトーチャンだったが、「このラインがあ〜たらだ、ど〜たらだ、トーチャンどう思う?」と、聞かれても「そ〜いう難しい話はアタシニャ〜よく分からないんですが。」と、しか答えられないこの頃である。しばらくはアイチンを見ていて覚えた’聞こえないフリ’の技でどうにか凌いでいた次第である。7,8年前、うちの玄関の横で少しばかりトボけたヒヨドリが4羽の雛の子育てを始めた。このお母さんは出動のたびに日差しにドン!と、当たってから餌を取りに行く慌て者だった。雨の日には傘を差しておいてやった。回覧板を持ってくる隣のおばさんにも「取り込んでます。ソッと来てください。」と、お願いをした。巣をのぞき込んだおばさんは快く状況を理解してくれた。朝からカラッと晴れたトーチャンの休日に、巣立ちの時はやって来た。佳代ちゃんが出勤して行った後、巣から這い出た雛達は不器用に羽ばたき、うまく飛べない雛は日光消毒中のアイチンの前に墜落してピーピー鳴いていた。「アイチン!いぢめてはイカン!」と、トーチャンが助けてやると、上空で母親がビビビビビビッ!ビー!と、鳴いていた。さくらプラザの佳代ちゃんに電話をして「みんな、行ったよ。」と、言うと、少しばかり涙腺が緩んでいるようだった。
リラチンの洋服も今やさくらプラザとバセオーナーさんのバセ服である。お客さんから送っていただいた写真やメールに感激しながら「バセ服もたくさんのバセオーナーさんのところに羽ばたいて行ったんだなぁ〜、それにしても’がわいいなぁ〜’」と、たくさんのバセンジーと出会えてニタニタしている今日この頃である。カジられた穴ポコもご愛敬、バセママさんが作ってあげるも良し、買ってあげるも良し、たっぷりと愛息子、愛娘に愛情を注いでやって下さい。・・・どうにか無事にケツロンに辿り着くことが出来て、ホッと一安心でございます。内心、4日目でも完結出来なかったら、「やたらにまとめに入るわけにも行かない!もう一日引っ張るしかないか!どぉ〜しよう?」と、ヒヤヒヤものの4日間でございました。↑topへ



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