2007/3/31
【バセ服2】リラチンが家にやって来て、自分たちはワンコのベテラン、と、高をくくっていたトーチャンと佳代ちゃんはその寒がりぶりを思い知ることとなった。リラチンがやって来たのは6月の終わりで、除湿運転やら冷房やらとエアコンを使い始める季節だったのだが、冷風から逃げて歩き、ブルブルしたり、ストレスなのかガジガジしていたのである。聞いたことがないので佳代ちゃんがどうしたかは知らないが、トーチャンはリラチンとの出会いによって’バセンジーは一筋縄ではいかない!’と、培った過去を捨てることにした。これはいい判断であった。いい気になっていたら不幸なバセンジーにしてしまうところであった(リラチン!今は幸せだろっ!オゥッ!)。リラチンの洋服は夏場の冷房対策でTシャツを着ることから始まった。当初、体重4.2kgのリラチンに小型犬用の2号を着せていた。胸囲はぴったりだったが、着丈が半分ぐらいしかなく、おまけにお腹もゴロゴロ出ているのであまり意味がないように思えた。裁断中の佳代ちゃんは裁ちばさみを持っていて、トーチャンも我が身が可愛い。はさみを置いて昼飯を食っているときに思い切ってお願いをした。「リラチンの洋服は、まずは暖かくないと・・・幸いリラチンにはポコ○ンが付いてないので、ポンポコポンが冷えない洋服を作ってちょうだい。」で、着丈の長い女の子用が誕生した。ここにさくらプラザのバセ服が始まる。形は試行錯誤であった。バセンジーはヤンチャボーズで良く動き回るし、ファンヒーターの前でクネッと丸まってしまうのですぐに襟がノビてしまう。佳代ちゃんの一番苦労していたところである。ウ〜ン、ウ〜ンと、年中うなっていた。これも初めての経験だったが、ミニバセか?と、心配しながらフィラリアの検査などで採血を行うと、「リンの値を見る限り成長中。」との、M子先生の判断もあり、結局の所、リラチンは2歳まで成長を続けていた。1歳から2歳の1年間に体重は1.2kgの増加だったが、胸がグッと深くなり首も太くなった。この時期も型紙の修正は続いた。話しは脱線してしまうが、よく「1歳で体が決まったので洋服を・・・」と、いう話しを耳にする。もちろん他の中型犬種ならその通りなのだが、バセンジーは少し様子が違う。この時期に行う’幼犬用の高カロリーフードから成犬用のフードに切り替える’などの操作は様子を見ながら慎重にお願いしたい。バセンジーは2歳頃までは成長を続ける。後から知ったのだが、超大型犬のグレートデンちゃんなんかもやはり2歳ぐらいまで成長を続けるらしく、古代のバセンジーはもっと大型だった、と、いう根拠のひとつになるのかも知れない。・・・話しが在らぬ方へ行ってしまった!続く。↑topへ
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