縦え“W杯”と言う大舞台、且つその“決勝”、
然も本人には“現役最後”と成る試合ソレでも譲られない何かを
罵倒されたに違いない、“彼”は。
それ程“サッカー”には興味も無いし、“彼”に対しても同様で、
最初は“自業自得”、そして
「何で退場させられたのに彼が“MVP”を貰うん？」とさえ思っていたけれど、
アレが“只興奮して”のモノではなく、アノ“野郎”の卑しい“挑発”
に因ってのモノだとするなら、もう納得いかない。
然も“相手”が“優勝”するとは。
“野郎”は“被害者”、“悲劇のヒーロー”で終わるのか。
ソノまま終わらせてイイのか。
人は其々“他人”が冒す事は許されぬ、譲る事の出来ぬモノを持って居り、
ソレが傷付けられるのを見過ごす事は、ソレを裏切る事に等しい。
“彼”は“人”として正しかった。
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