不条理。
朝9時頃起床しブラインド上げれば、“T☆W”が濁って居る。
明らかに異様…そしてふと白コリドラス“Mustache”の亡骸を見付ける。
それでもしやと思い“水温計”見れば、“50℃”以上、
最早計測不能な所まで。
“ヒーター”が壊れたらしい。
急遽“水換え”行うが、かなりの水温。
僅かな希望も消え失せた。
何時もの様にガラスに付いた“ブラックん”もそのまま、
吸い付いたままで絶えて居た。
やはり“外来”の、“環境”の異なる生き物を、
“金銭”や“文明”にモノ言わせて手許に置くノはかなり難儀…と
今更、漸く、思い知る。
だからソノ為にはかなりの“覚悟(現実や、費やす時間、金銭への)”と、
“認識(ソノ生物に関してのモノだけではなく、機器類に就いてのモノ含む)”
が必要だとも思い知らされる。
個人的に余り好みでない“電機”ソノ“暴走”の恐ろしさも実感し、
又尚更腹立たしい。
午後から仕事に出掛け、車窓から何時か見た事有る風な、
けれど決して同じものではなく、今後二度と同じものも無い今年の、今日の、
今の夏の綺麗な空見詰め、一度限の生涯での“熱帯魚飼育”を顧みれば、
こう言う形で終えるとは想いもしなかったし、
何故もっと真面に育ててあげられなかったのかと、何より悔し過ぎる。
更に途中、道端に丸まった“カラス”の亡骸を見付ける。
カラスのソレを目にする事は滅多に無い。
カレも何か不条理に因りそう成ってしまったのか‥と、思いも巡る。
珍しく6時に目が覚めたアノ時ソノまま起きて居れば、
助ける事出来ただろうか。
とにかく熱かっただろうに。
“戦禍”すら想わせる、言葉では表わせない、いや、表現したくない程に
惨い事態であったに違い無く、又、そう感じさせる亡骸の状態。
コンナ事なら、どうせなら一思いに…して遣りたかった。
アンナ悲惨な目が起こり得るのなら、遭わせてしまうのなら、
もう二度と飼いたくはない。
皮肉にも誰も居なく成った水槽は、4匹の“クーリー・ローチ”の亡骸捜す為
水草抜かれ、半ばヤケに成り、一、二階を何往復もし水入れ換えた為、
小綺麗に澄んで居る。
然しソコを“熱帯魚”が泳ぐ事は、もう、絶対に無い。
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