嘗てロッテ“ビックリマンチョコ”が流行した際俄かに現れた“ロッチ”
ソノ誕生のヒミツを、独り妄想す…★
「今日再び君達を招集したノは他でもナイ。
皆既に知って居るとは思うが、今巷では“ギックリマン”なる‥」
「ぁ部長、“ビックリマン”です」
「ぁ゛ぁソレだソレ、ソレが流行っとるとの事で、我が社としてもコノ際最早
“ポナペ・プロジェクト”は後回しにしてソッチに乗り換えようかと思っとる」
「又…ですか」
「ナンだ田中、コレ又不服か」
「…」
「“ポナペ”だって業界に一石を投じたじゃぁないか‥別の意味で。
自信を持てっ」
「…クッ」
「待って田中サンっ」
「洋子クン、甘やかすなッ。
それにどぅせヤツは戻ってくる、アノ時の様に。
ソレがヤツの“血”なんだよ」
「そんな‥」
「それよりも要は一時的社名、“ネーミング”だ‥毎度の事ながら。
デザインは若干薄めにコピーでもして何か文句でも言われた際には
“色の濃さが違いマス”と遣り過ごせばイイ」
「販売方法はどぅ致しましょう」
「ウチには菓子まで製造する余裕なぞナイからな、
“ゴチャゴチャ”ででも売っとけ」
「“ガチャガチャで売る”‥と」
「…。
まぁナンにしろ玉に戯れる猫の様にガキ共が群がるぞ、ンハハハハ」
「‥はぃ承知致しました」
「だからソレよりもネーミングだよ洋子クン‥‥いゃ、子猫チャン。
玉転がしするかぃ、うぃ?ナンてな、グヘヘヘヘヘ」
「イイ加減にして下さいッ、部長っ」
「チョット待って下さいッ」
「‥田中」
「田中サン…」
「部長、又急に席を外したりしてスミマセン。
面接の際にも申した様にどぅも直情的で、ソコが短所で‥
いぇ、ソンナ事よりもコレ見て貰えますか。
オレ、ロッテが躍進を始めて以来、肖りたく思い毎晩の如く筆で
ソノ社名を書いて居て‥。
面接でも申した様に書道八段と言う事も有り、ソレが売りでもあり‥
いぇ、それはそぅと或る晩ふと気付いたら書きながら眠り掛けて居て、
そして偶然にも生まれたノが…
コレです」
「ロッ‥‥‥チ、“チ”かぁぁ。
田中、又してもヤッたなッ」
「田中サン、再度スゴぉぃッ」
「ヘヘヘヘ」
ハィおしまい☆}ε・ω・З
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