2002年5月5日 九州・牧の戸峠から久住山

 

P5050031.jpg (75472 バイト) 牧の戸峠の登山口から、舗装された登山道を登る。いきなりの急坂で、ちょっとキツイかもしれないが、じっくり焦らずに登ろう。
周囲は身の丈ほどの、低木が茂るが、この先の東屋から上は日陰になる木々がなくなる。この日は曇りだったので、それほど暑さは感じられなかったが、下山後に日焼けで腕が真っ赤になっていた。晴れた日に登る場合は要注意だろう。
キスミレやキイチゴの花がみられた。
P5050035.jpg (32754 バイト) 東屋から、下の牧の戸峠を見下ろしたところ。
連休中だったので、峠付近の道路が渋滞していた。
九州の山は初めてだけど、その独特な山容が面白い。高木の森はなく、低木の茂みが散在していて、所々山の地肌が剥き出しにさえなっている。
P5050040.jpg (40549 バイト) 東屋から少し登った沓掛山から、これから歩いて行く稜線上の登山道を見る。
ここから、小さな岩山を乗り越え(鉄階段、鎖あり)、ゆるく下って行く。
P5050043.jpg (47405 バイト) 丁度、上の写真の登山道を歩いているところ。だいぶ道がえぐれている。昨夜までの大雨で、ぬかるみが多い。
左にみえるのは、カラマツが一列に並んで生えているところ。
緩やかな斜面にたくさん見られたミヤマキリシマはまだ蕾で、満開までは2〜3週間かかるという話。残念。

P5050053.jpg (44153 バイト) 扇ヶ鼻への分岐点で大休憩を取る。その先で、今までとは全く異質な風景の中に入る。星生山と肥前ヶ城とに挟まれた西千里浜という場所である。広い草地と砂地を通ってくる風が心地好い場所。お散歩気分で歩ける!
でも、ガスに巻かれたりしたら方向を失って、遭難しかねない。

P5050057.jpg (40783 バイト)
西千里が浜を抜け、左手の星生山から続く星生崎と呼ばれている岩峰の下を行く。道が細く、大岩の間を縫うようにして歩く。
右手奥に今までガスに隠れていた久住山がやっと顔を出してくれた。意外と堂々とした尖峰なので、ちょっと驚いた。
ここからくぼ地状の所(久住山避難小屋前)を通過するが、そこで初めて硫黄の臭いを感じた。
P5050063.jpg (35223 バイト) 避難小屋のすぐ上が、久住分かれという場所。北千里浜を経由して三俣山や、九州最高地点の温泉である法華院温泉小屋に行く道を分岐する。
右手に見える硫黄山からは、火山ガスが「ゴオオオーーー」とものすごい音をたてて噴出している。
P5050075.jpg (53161 バイト) 久住分かれからは右手の急斜面を登っていく。小石の多いザレザレの道で、浮石に乗ってのスリップに要注意。上部に行くほど、岩や石の色が赤くなってくるのが面白い。
久住山の山頂は登山者で大賑わい。北側には堂々たる中岳の山容と、今まで歩いてきた登山道が見下ろせる。
反対側は本当なら阿蘇が見えるはずだけど、今日は曇っていて白いガスの中だった。
P5050093.jpg (63153 バイト) 下山途中で見つけたミヤマキリシマの花。一株だけ咲いているのを発見して感激。大きな岩の傍らにあった。多分、太陽熱が岩に蓄熱されていて、生育が早かったのではないか?などと推測しあった。
理由はさておき、一株だけでも咲いていてくれて良かったあ。

次の山へ

写真紀行の目次へ