2003年7月20日 奥多摩・三頭大滝から三頭山

 

まだまだ関東は梅雨の真っ只中ですが、「曇り時々雨」の天気予報にめげずに、奥多摩の都民の森へ出かけました。実は夏休みに東北の鳥海山へ行く予定があり、そのための脚力強化山行の意味もあったりします。日帰りのコースなのですが、40リットルのザックに着替え一式や多目の食糧・水など、山小屋泊まりの鳥海山を想定した装備で臨みました。

 

都民の森・森林館から大滝へ向う道。
木材のチップが敷かれた
平坦なプロムナードで
足慣らしにはちょうど良いです。
ツガやモミの大木を見ることが出来ます。

 

三頭大滝です。
滝見物専用の吊り橋から
見られるようになっています。
この時期にしては水量が多いように思われます。
大滝の源流となる三頭沢に沿って本格的な登りが始まります。渓谷に特有の樹木が多く見られました。どれも幹周りの太い巨木ですが、ゴツゴツとした印象はなく、スラリとした姿が美しく感じられます。

 

渓谷に見られる樹木1・カツラ。
背の高い木です。ずーっと上のほうに、
かわいらしいハート型の葉を
びっしり茂らせています。
カツラの木の花を一度見てみたいのですが、まだ機会がありません。葉の出る前に紅色の花を咲かせると言う話ですが。。。

 

渓谷に見られる樹木2・オオイタヤメイゲツ。
カエデの仲間でしょうか。
木に掛かっている名札で、初めてこの名前を知った時は、なんて風流な名前なんだ…
と思いました。
その名に恥じることのない、
堂々とした木です。
渓谷の様子。全体的に以前来た時より、
木が茂って暗い印象でした。
所々明るい場所が出てきたと思うと、
倒木がありました。
立ち木の途中からポッキリと折れていて、
痛々しい。
木は茂って暗いのに、渓谷自体は荒れているような気がしてなりません。
集中豪雨でもあったのか、
斜面がえぐれています。
登山道も崩壊しているところが
何ヶ所かありました。

 

渓谷に見られる樹木3・シオジ

これもスラリとした巨木(矛盾している?)です。木肌の縦じま模様がきれいです。

この外にも、サワグルミの木を撮ったのですが、霧の立ち込める暗い森の中での撮影だったので、激しい手ブレで使い物になりませんでした・・・。カツラ・シオジ・サワグルミは渓谷の三大美人樹木と勝手に決めていたので、とても残念です。


何度か沢を縫うようにして登ってから、沢を離れて右の斜面を登って行きます。
沢の音が遠のくに連れて、森の雰囲気も微妙に変わっていくのが分かります。

 

峠直下にある、ブナの巨木。
近寄ることが出来ないのですが、遠目に見てもどっしりとした感じが伝わります。

 

ムシカリ峠に到着。
このあたりはブナの木が多くて、お気に入りの場所です。更に今日は霧もかかってきて、よい雰囲気ですねえ。
ムシカリ峠から山頂に向う途中で見かけました。
ギンリョウソウ。

光合成をしないので、薄暗い森の中でも生きていけるとのこと。そんな環境でよく目立つように、真っ白な姿になったそうです。

三頭山の山頂です。小広い台地状で、ベンチも数ヶ所に設置されています。

この方向に雲取、反対側に富士山が見えるのですが、今日は全く視界ゼロです。でも、雨に降られなかっただけでも、感謝しなければいけませんね。

下山途中に、コケとキノコがびっしりと生えた木を見かけました。

更に歩いていると、何やら変わった香りがしてきました。辺りを見回すと、キノコが密生している!香りの正体はこれだったのです。

梅雨時はジメジメしていて鬱陶しいと敬遠しがちですが、この時期にしか見られないものも結構あるんですね。

 

ミズナラの木です。ゴツゴツとした荒々しい幹が男性的な印象を受けます。
渓谷の木々とは対照的です。

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