2004年3月28日 景信山から高尾山

東京都民にとって一番身近な山である高尾山へ
春を探しに行ってきました。

 

早朝、5時に自宅を出発。中央線は朝帰りの人で一杯で、どことなくアルコールの香りが漂います。それも吉祥寺を過ぎるあたりから、次第に車内の空気が入れ替わってきました。

高尾駅からバスに乗り換え、小仏で下車しました。

 

バス停を下りて直ぐに
フサザクラの花を見つけました。

 

しばらく歩くと、お寺の境内にカゴノキの大木があります。変わった木肌ですね。

大きくヘアピンカーブした上で登山道に入ります。

杉の植林が続き、日が差さず薄暗い。下を走る中央高速の騒音が結構うるさいです。

しばらく我慢して登ると、ポンと明るい尾根に飛び出ました。

やっと気持ちよく歩けますね。車の音の代わりに、鳥のさえずりが聞こえます。

←あれ!残雪です。    

 

この階段状の登りの先に景信山の山頂が待っていました。

山頂からは雪化粧をした富士山がお出迎え。

富士山見物しながら、しばし休憩。まだ時間が早いので登山者も少なく、落ち着いて過ごせますね。

影信山から小仏峠までは、荷揚げ用の動力車も通る道。硬く締まって、急なところもなく歩きやすい。

下り立った峠には、お地蔵様と庚申様が旅人の安全を守ってくれています。
かつてここが甲州街道の関所だった頃の名残だそうです。

小仏峠は葉の落ちた木々の間から、
日が差し込み、静かで落ち着いた場所でした。

以前来た時はもっと暗い雰囲気に感じたのですが、今日は違いますね。

小仏峠からしばらくの登りで城山へ。

山頂にはお茶屋があって賑わってます。
ここで大休止。のんびり昼飯タイム。

桜の枝にはもう花が咲いていますね。
一段下がった斜面にはスイセンの花(花壇として植えられているのでしょうか?)。

おお、丹沢の山にもまだ雪が残っている。
富士山と相模湖。

贅沢な風景です。


さて、一休みしてから高尾山へ向います。

ここからの尾根は広くて明るくて気持ちがいい場所ですが、
高尾山から歩いてくる人も多くて、チョッと興醒めな気分にもなります。

桜の木も多くて、もう少し後にはお花見登山もできますね。

 

尾根で見かけた春の息吹。

高尾山の山頂に向いましたが、
あまりにも人が多くて、早々に退散させていただきました。

4号路からいろはの森コースに入ると
山頂の喧騒とは別世界(大袈裟)。
歩く人も少なく、のんびりできます。

↓いろはの森で見かけた木々。

イヌブナ ヤマザクラ モミ

このコースは主な木に名札がかかっていて、木名同定の勉強になります。

実は今日の山行の目的がカツラの赤い花を見ることでした。
いろはの森コース下部にカツラがあるとの話だったので、
期待して下っていったのですが、見つかりませんでした・・・。残念。

でも、その代わり
日影沢付近で春の山野草をいくつも見つけることができました。

 

ユリワサビ コバナノタツナミ? カントウミヤマカタバミ
コチャルメルソウ アズマイチゲ
カンスゲ

日影沢にそって、ぶらぶら道草しながら歩きます。
アブラチャンの黄色い花が満開でした。

バス道路に出て、小仏バス停まで戻る道すがら、
裏高尾ののんびりとした春の風景を満喫できます。

 

路傍にふきのとうが売られていました。 その直ぐ裏には、
カタクリの花がひっそりと。
中央線脇では、
満開の梅。

次の山へ

写真紀行の目次へ