「国際結婚のみちのり!」

最近日本で国際結婚感が変わってきているように思えます。
少し前までは、国際結婚イコール離婚みたいな考えもありましたね。
今でもそういう見方をする人がいますが、今はだいぶ違うようです。
むしろ、珍しいことでなく、多くの外国人の方と結婚し幸せな家庭を築いているご家
族が多いようです。
 僕が、国際結婚を決めたときに愛読した「国際結婚マニュアル」という本には色々
な国の国際結婚の方法が書かれていますが、タイ人と結婚した方は、みなさん幸せな
家庭を築いていると書かれていました。
 一口に国際結婚と言いましても簡単な道のりではありませんでした。
まず、大きな問題が、やはり自分の両親でした。
結婚は個人の自由でできるのですが、やはり僕の場合、みんなに祝福されての結婚を
強く望みましたし、そんなことで嫁さんに不憫な思いはさせたくなかったので、両親
を説得しました。
両親にタイ人の女性と結婚したいのだが、というと母親は気を失いかけました。
母親に話すよりも冷静に話を聞いてくれる父親がいいだろうということで、近くの飲
み屋に父親を呼び、初めてサシで飲みながら話をしました。もちろん、そんな事で父
親は納得しないので、半年後に両親をタイに連れて行きました。
実際本人に会わせると、嫁さんのやさしい人柄や、気の付くところをたいそう気に入
り、嫁さんの両親にもその足で会い、あっという間に結婚が決まりました。

 数々の難しい手続きを終え、めでたく日本に来ることができました。
しかし、色々、周りの差別はひどかったですね。まず職場です。
僕の勤めている職場では国際結婚は初めてで、色々な上司に「どこの飲み屋の女?」
だとか、いくらかみさんの実家に生活援助しているのだ等差別的な事が多かったです
。(もちろん、そんな事は気にしませんが・・・。)
あるとき、かみさんが下腹部に強烈な痛みを覚え、夜中に夜間病院に行ったところ、
本人かどうか確認したいから少し待ってくれといわれ、外国人ということで、1時間
半冷たい廊下に待たされたこともありました。
さすがに、僕も切れましたが・・・。

 あと、嫁さんは最初一人で友だちもいなかったので、猛烈な孤独感があったのでし
ょう。
嫉妬がすごかったですね。新居に引っ越したので、色々な勧誘電話がなり、だいたい
相手のオペレーターが女性なので、僕が浮気をしていると思っていたようです。
 しかし、うらを返せばそれだけ愛情が深いのです。
色々なハードルをクリアーしやっとの思いでした国際結婚です。
奥さんを暖かい目で見て、最高の愛を奥さんに送りましょう。