タイの結婚式(マカケンの場合〜スコータイ〜)
みなさんこんにちは。今日は僕の体験した、タイの結婚式についてお話したいと思います。
僕の奥さんは、タイのスコータイのお嫁さんです。
奥さんの実家は、向こうでは普通の農家です。
さて、結婚式当日、まずは奥様の化粧と、結婚式の衣装の着付けで始まりました。
鏡を見ながら、色々着付けのおばぁちゃんと何やら楽しそうな会話をしている奥様をよそに、新郎の僕はというと、あまりの暑さに近くの食堂でチャンビールをグイグイと喉の奥に流し込みながら、店のわきを流れる小川で魚を次々と餌がついてないのに釣り上げているおばちゃん達を眺め、「あんなに小さい魚だったらから揚げだな。」などと考えながら、奥様の着付けが終わるのを待っていました。奥様の着付けも終わりホテルへ戻り、僕もスーツ(日本から持ってきた物)を着用し、まずはホテルのプールで写真をとりました。
すると、多くのタイ旅行者達が僕らを次々と写真に収めていきます。
ちょっと、照れながらまるで記者会見中のスターのような心境になっていると、一人の日本人旅行者に「社会の窓が開いていますよ。」と注意され、瞬時にスターから一気に犯罪を犯したかのような恥ずかしい気持ちでテンションが下がりました。
しかし酒の勢いもあり、「さぁ、早速式を挙げようじゃないか。」ということになりました。
僕は式、披露宴共にホテルではやりませんでした。
そのまま、タクシーに乗り奥様の家まで行きました。
家に着くと、「さぁ、待っていました!」とばかりに、近所の人達や、親戚、奥様の友達が約100人ほど集まっていました。
奥様の実家は、農家に多い高床式住居で、「こんなにも人が乗って大丈夫なのか?
イナバの物置ですら100人だぞ?」など心配しながら早速式が始まりました。まずは、すごくお年をめしたおばぁちゃんが何やら、ブツブツとお経を唱え、葉っぱに水を浸し僕や嫁の頭に、周りにとかけ始めました。
結納金を魚のような形に並べ、その後は綺麗な布に包み、どんどんと式が進行していきます。
目の前に置かれた枕のような?
箱に肘を付きワイをすると、次々と来客した皆さんが手首に、むかしはやった、ミサンガのようなものをまいていきます。
みんなが、まき終わる頃、足が痺れ立てない状況でした。
おまけに、景気付けに飲んだビールのせいで、尿意に襲われ、暑くもないのに脂汗がダラダラと出るしまつ。
早くも僕の頭の中に、僕が窮地に立たされると鳴り響く「ピンチのテーマソング」が流れ始めました。
尿意と足の痺れに格闘しながら、奥様と結納金の入った包みを寝室に持っていき、二人向かい合い、上からお金をばら撒きます。
二人で取り合いをするのだ。
結果、僕よりも奥様のが多くの結納金を手にしていました。
後で聞くと、男性が多く取れば亭主関白、奥様が多く取るとかかぁ殿下になるそうです。こうして、訳もわからず、猛烈な尿意で意識が薄れていく中、式は無事に終了しました。
あとは、みんなでその場で宴会です。
うまい料理のおかげか酒がグイグイすすんでいき、しらふの人など一人もいません。
僕の両親などは結婚式が今まで本当に行われたのかというぐらい、酔っ払い、いろんな人と
方を組みながら、新郎はさておき自分の写真をとっています。
僕も、飲んだ瞬間に体温が2℃ほど上昇しそうな酒を飲み、酔いつぶれてしまいました。夜もふけ、ホテルのタクシーの運ちゃんもほろ酔いになり、車に乗り込みふと車の窓を見ると、スコータイの遺跡公園の方で大きな花火が打ち上げられているのが見えました。泥酔状態の中、その花火はなぜか、酔いも手伝ったせいか、虹色のようにも見え、やさしくもあり、懐かしい感じの色に見えました。
日本に帰国し、今思うと「むかしの日本の結婚式ってこんな感じなのかなぁ?」みんなが楽しめて、みんなが満足した結婚式なのかなぁ?」など、どこかノスタルジックな想いにかられました。
これから、国際結婚する方、しようと考えている方、ホテルの結婚式も味がありますが、家で行う結婚式も良いですよ!!!PS、結婚式でわかったこと、酔っ払っちゃえば言葉の壁はぶち壊れます!
くれぐれも、式の前のお酒はほどほどに・・・・。