導入

−敬虔−
 「敬虔」とは「うやまいつつしむこと」です。この価値項目を授業では「美しい心の世界に触れ,美しいものや気高いものに感動し,尊重しようとする心情を育てる」というようなねらいで取り扱っていきます。

 この場合の導入として一般的に考えられる発問は

「美しい心とは,どんな心でしょう。」

といったようなものです。
 しかし,これは少し高尚な発問です。子どもの実態によってはもう少しレベルを下げて

「美しいものにはどんなものがあるでしょう。」

というように,「心」に限定しない方が発言できる子が増えます。また「心」の概念が分かりにくい子にも授業に参加する場を与えられるように思います。

 これでもまだ最初の導入として関心を持てないクラスの場合は(  )を使います。この場合だったら,まず

美しい(      )

と板書して,

「(    )の中にはどんな言葉が入るでしょう。」

と聞きます。