一字作文

 ゲームの本でよく紹介してある「一字作文ゲーム」です。
 次のように行います。

・黒板を班の数だけ縦に区切る。
・各班で一人ずつ黒板に出てくる順番を決める。
・よーいドンで各班から一人ずつ黒板に出てきて一字だけ書いて班に帰って次の子とタッチして交代する。
・1分か2分の制限時間を決めて,時間がきたらそこで終わる。
・黒板に出来た文章の意味を各班で考える。
・1班から順番に班長はその文をまず読み,班で考えた意味を説明する。

(次のような事に留意するとよりおもしろくなります)
・制限時間を短くする。
・各班全員が2巡以上はするというきまりをつける。(急ぐことになり,相談する時間がなくなるので,文章がおもしろくなる。)
・黒板の前が混雑しないよう,必ず前の子にタッチされてから次の子が出るというルールにする。
・できた文章がどんなに意味不明であろうと,どうにかこじつけて意味の説明ができた班を高く評価する。
・各班長の説明がすんだ後,教師が各班の文章を分析していく。(その文章がおかしくなる分岐点を見つけ,その文字を書いた子になぜその字を書いたのかインタビューする。また逆に文章全体の中で効果的な一字を書いている子の評価をし,この一字でこの文章は救われた等の解説をしていく。点数をつける場合,5点満点で,意味が通っていれば基本的に3点,下品な場合は1点,もう一歩で文章として成立していれば2点,内容が良かったり,意味不明の文を班長が上手に説明できたら4点,美しかったりセンスが良かったり上質のユーモアがあれば5点とする。)

 これは字を書く以外に,「一筆絵描きゲーム」として,字の代わりに一筆ずつ絵を描いていくというパターンもあります。これもなかなかおもしろいです。最後に教師が無理矢理こじつけたその絵の「芸術性」についての解説を行い,子どもたちと一緒に大いに楽しみます。