協力

 生活指導として,「協力すること」の大切さを説かなければならない状況が生まれることがあります。
 よくあるのは,行事に向けて協力して練習していかなければならないような時に,おしゃべりが目立ったり,自分勝手な行動が見られたような場合です。こういう時はまず厳しくその行動の問題性について注意します。涙を浮かべるような場面も生じることもあります。しかし,ひとしきり注意をし,反省をさせた後は,その子や全体のモチベーションを再度高めなければなりません。それを意識し始めて,いつの頃からか,「叱りながら笑わせる」ことが増えてきました。大したことではなく,その時,その時の状況で話してきたことなので,改めて思い出すことができないのですが,つい最近,短い小ネタができたので紹介します。ただしこれは現在(2009年度後半)しか使えない期間限定ネタです。

 音楽発表会に向けて練習している時に,歌っている時や,1つの曲が終わったり,移動する度に隣同士ですぐおしゃべりを始め,指導の声を聞こうとしていない状況が見られました。そこで,途中で練習を止めさせ,厳しくその態度について真剣に注意し,全体(100余名)がシーンとした後,次のように締めくくりました。

 「合唱とは,声を合わせることです。みんなの声の力を合わせることです。ネコとアヒルでも力を合わせることができるのに,○年生のみんなができないはずがありません。みんなで力を合わせてすばらしい芸術を創り出していきましょう。」