夏休み

 夏休みが始まる1学期の終業式の日に,生活指導部から夏休みの生活について全校に注意するようになっています。今年初めての生活指導部長となり,全校の前で話した内容を紹介します。

 夏休みの生活の注意をする前に,最近の登校指導の中で「大きな声」で挨拶した子,「礼」をしながら挨拶した子,「明るい表情」で挨拶した子と,掃除中のほうきの扱い方が上手だった子の学年,学級,名前を紹介しました。その後に話した内容をダイジェストで紹介していきます。



今日から楽しい夏休みに入る
休みが始まる今日が一番いい日である
これからどんどん休みは減っていくばかり
だから1日1日を大切に過ごしていってほしい
・・・
のだけど,この楽しいはずの夏休みがちょっとしたことで,暗ーくて,さみしーい夏休みになることがある
暗ーくて,さみしーい劇を悲劇という
その悲劇の主人公にみんながなってしまうことがある
これからみんなの夏休みに起きるかもしれない3つの悲劇について話していく

1つ目の悲劇は「友達をなくす悲劇」
夏休みにいろんな店に買い物に行くことがある
きれいな物がいっぱいあってつい手に取ってみたくなる
そのまま店の外に出てしまうと
店の人に呼び止められ
警察の人が呼ばれ
家の人が呼び出されることになる
そして自分は万引きの犯人ということになる
万引きしたということは一生ついて回る
まわりの友達はそんな怖いことをする者には近づかなくなる
そして自分は友達がいなくなる悲劇の主人公になる
みんな自分はそんなことはしないと思っている
しかし,これは誰でもついやってしまう危険性がある
今なら引き返せる
店で買い物をする時よーく覚えておいてほしい

2つ目の悲劇は「信用をなくす悲劇」
1年生には難しいかもしれない
つまり自分が信じてもらえなくなる悲劇のこと
例えば
夕方遅くなって帰って,その理由を聞かれた時
「友達が・・・」と人のせいにしてしまうことがある
本当は自分も遊びたくて一緒に遊んでいただけなのに
こういう小さな嘘を続けていると
最後には自分が信じてもらえなくなる
人のせいにして,自分をごまかすことを
この夏休みには一度もしないぞと心を引き締めてほしい

3つ目の悲劇
これが一番怖い
3つ目の悲劇は「自分をなくす悲劇」である
夏休みになると川や海に行く
とても楽しいが,それが悲劇に変わることがある
この前の台風が来た時
6年生の男の子が川で溺れて死んだ
理由は川に落ちたボールを拾いに行ったため
水の中で溺れるのは大変苦しい
いくら息をしようと思っても口や鼻から入ってくるのは水ばかりなのだから
しかし本当に大変なのはその後である

溺れると,まず沈んでしまう
しかし,しばらく日にちが経つと体の中が発酵して浮かんでくる
浮いてきた体はパンパンに膨らんでいる
色は真っ黒で男か女かも分からない
川や海に行った時,気をつけていないとこうなることがある
この夏休み
友達をなくす悲劇
信用をなくす悲劇
自分をなくす悲劇に遭わないよう気をつけて
楽しい夏休みにしよう