日記の返事

 
   「日記で (その16)     3月9日   94号
           −たかが日記 されど−

めんどくさくて,たいぎな「日記」は,時には,サッとメモしてすませるような形がしばらく続くことがあります。
いくら「応援」タイプと言っていても,これをいつまでも応援してはいられません。
そこで,返事では,応援しながら,マルの数で信号を送ることにしています。(「ふれあい」5〜7号の「日記のマル」)
言葉で直接注文をつけられるより,少しは柔らかくなるかなと思ったり,いや,逆にこの方がキツイかなとも思ったりしています。
どちらにしても,宿題だけでも大変なのに,それに加えて,日記の内容まで圧力をかけてしまっては,お互いの人間関係も悪くなるので,それ以上の要求はしないことにしています。

以上,「日記の返事」について,とりとめのない考えを長々と書いてきてしまいました。
もうやめます。
と,言っても,まだ下が空いているので,最後に,私の11年間の日記指導の中から得た,自分なりの教訓を3つ紹介して終わりにします。

1.長い返事が良いとは限らない
     長い文を読む事が苦手な子がいるということ。
     短く,目立つ言葉が必要。

2.返事の内容は3期に分ける
     第1期・・・ほめて,書く気を起こさせる。
     第2期・・・質の高さを要求していく。
     第3期・・・1年,又は2年のつき合いの最後は,気をゆるめて,対話中心に。
           この時期に及んで「注文」は最悪。

3.子どもが返事を読むとは限らない
     どんな返事であろうと,本人が読まなければ意味がない。
     日記指導は教育の中の数パーセントの活動にすぎない。