「電流のはたらき」
(6年生)

 エナメル線だけを使って,簡単なモーターを作ることができます。
 「電流のはたらき」の単元に入る前に教師の机の上に完成品を置いて(オブジェ?)時々回して遊んでいると,子どもたちは興味を持ちます。




[材料]
  • エナメル線
  • 単1乾電池1個
  • ゼムクリップ2個
  • 磁石(黒板に掲示物を張る時に使うようなタイプの物)
[作り方」
1.エナメル線を単1乾電池に5,6回巻いて,コイルを作る。

2.コイルの両端のエナメル線でコイルを1,2回巻いて束ね,約2センチ程度横に出す。
3.コイルから出した片方の線はエナメルを全部はがす。
4.もう片方は上か下半分をはがす。(紙やすりか,カッターナイフを使用。)


(上の写真ではコイルの右側に出した線のエナメルを全部はがし,左側の線は下半分をはがしている。)

5.ゼムクリップをコイルの支柱になるように伸ばし,下をガムテープ等で固定する。

(ゼムクリップは,コイルをかけて,その下に磁石を置いてもコイルがあたらない高さに調節する。)

6.コイルの下に磁石を置き,ゼムクリップと電池の端子をつないで完成。


 もし,1回ですぐに回り始めたらなかなかのテクニシャンです。
 うまく回らない場合は大抵コイルの両端のエナメルのはがし方に問題があります。片方はきれいに全部はがし,片方は半分をきれいにはがし,その面をペンチで上に向けたり,下に向けたりといろいろ試行錯誤してみて下さい。
 最初よく回っていたものが途中から回りにくくなるのは,回転する摩擦熱でエナメルが溶け,端子に皮膜ができ絶縁されるのではないかと思われます。半分エナメルをはがした面を再度カッターナイフ等でよく削り,ゼムクリップの軸があたる部分もカッターで削って「クリーニング」してみて下さい。

 子どもたちはしばらくこれをつついて遊んでいて,回る方向や,回り方を変えるにはどうするかなどについて話をしていました。