「ヘチマの巻きひげ2」
(4年生)

 ヘチマの巻きひげをよく見ると,途中から巻き方が反対になっていることに気づきます。
 普通のバネとは違うところです。なぜ,途中からわざわざ反対に向くのでしょう。
 これは実際に実験してみるとすぐに分かります。反対にならざるを得ないのです。



 巻きひげはまず何か支柱になる物に巻き付いてから自分自身の体をバネのように巻いていきます。つまり,ひげの端と端は固定されてから捻れていくわけです。するとバネのように全体を同じ方向に巻いていくことは無理になります。実際にベルトなどで試してみるとよく分かります。ベルトの両端を固定しておいてベルトの真ん中を持ちバネになるようにぐるぐる回していくと,上のヘチマの写真と同じように真ん中から巻き方が反対になります。


 これはベルトを捻るときに,全体を右向きなら右向きに捻っているつもりでも,両端の反作用により,片方は右向きに捻れ,片方は左向きに捻れていくからです。

 これを子どもたちといっしょに大げさに検証実験をやってみるには,ホースを使います。
 まず,片方だけ固定したホースを捻っていくと,普通のバネのような巻き方になります。


 次にホースの両方を一人ずつ持ち固定した後,ホースを捻っていきます。するとヘチマの巻きひげのような形になることが分かります。