老人福祉センター
(6年生)

 6年生の社会で「政治のはたらき」を学習します。
 大阪書籍の教科書では「老人福祉センター」を例に挙げて「人々の願いと地方自治」について学習していきます。
 ここでは,その導入段階(第1次)の実践例を紹介します。


(準備) ノート,筆記用具,糊

(板書1)
(日付)「わたしたちの願いと政治のはたらき」

 次の資料(教科書資料)を児童分印刷して渡し,ノートに貼らせる。


(指示1)「この写真を見て気づいたことを書きましょう。」

 気づきの発表の後,それぞれの写真の説明を教師がする。(全て「老人福祉センター」に関係がある。)

 老人福祉センターの間取りをかいた図を配る。


(指示2)「これは老人福祉センターの部屋の図です。自分だったら老人が利用する場所として,それぞれの部屋を何の部屋にしますか?老人が利用しやすい施設になるよう,それぞれの部屋を何にするか名前を書きましょう。」

(実際の児童の考え)
 「男子トイレ」「女子トイレ」「ベッドルーム」「ふろ」「将棋,囲碁の部屋」「体操ルーム」「食堂」「三味線などの練習をする部屋」「座布団入れ」「休憩所」等

(発問1)「こういう施設が最近増えてきています。その理由を次のグラフを使って説明しましょう。」


 このグラフの読み取りができない児童がいます。「割合」の意味がつかめなかったり,折れ線グラフと勘違いして,「どの年齢の人も減ってきている。」と判断してしまうのです。そういう間違いを減らすには,
「ある年の15から64才までの人口の割合や65才以上の人口の割合」
などを発問し,はっきりさせておくことが必要だと思います。

 このグラフの読み取りをした後,教科書を開きます。(大阪書籍では下の5ページ)
 「所長さんの話」を読み,実際のセンターの部屋の使われ方と自分の考えを比べさせた後,見学の計画等を立てていくと,いくらか関心を持って具体的な質問も考えられるのではないでしょうか。