【ラミネーター】 【野の草花図鑑】 【ベル】 【ホイッスル】 【呼び鈴】
ここでは、私が実際に使ってみて、役に立ったと思う物を少しずつ紹介していきます。
まずは、最近ようやく買った
『あこがれのラミネーター』です。
とうとう買いました、ラミネーター。 そのうち、そのうち、と思っていたのですが、ようやく思い切ることにしました。 サイズはA3まで可能なタイプです。 価格は約3万円です。 フィルムの大きさはカード、写真、葉書、B5,A4、B4、A3等々、いろいろあります。 もう用途は無限大に広がります。 子どもの描いた絵手紙をラミネートするとそれだけで作品らしさに磨きがかかります。 また、他の様々な絵もラミネートすることで、半永久的に保存することができます。 掲示する時も目立ち、風で押しピンからちぎれたりすることもなくなります。 木の葉や押し花のしおりも簡単にきれいに作ることができます。 また、社会の授業等では、資料を提示するのに、強度があり、手に持ったり、移動したり、黒板に張り付けたりととても扱いやすくなります。 しかも、一度作ると、何年も繰り返し使用することができます。 歴史の授業では、人物の顔の資料を大きく(B5〜A4)印刷してラミネートし、手に持ちながら例えば「勝海舟と西郷隆盛のやりとり」等を少しはリアルに表現することもできます。 そして、板書の中に関係する人物を効果的に配置していくことで、子どもは、出来事と人物をよりはっきりイメージの中で関連づけていくことができます。 また、小さなカードに人物を印刷し、歴史人物カルタを行うこともできます。 ラミネートしておくと、カードが傷まず、6年を担任する度に何年間も使用することができます。 私は2種類の歴史人物カルタをつくっています。 1つは,歴史人物の顔とその上に「正確な日本地図をつくった 伊能忠敬」という文字を入れたもの。 もう1つは,人物の顔だけのものです。 まずは名前が書いてある方でカルタをします。 しばらくして,名前と顔が一致してきたら,顔だけの札でカルタをします。 その時は,普通に名前を言って取る時もありますが,時には, 「正確な日本地図をつくった」 と言うだけの時もあります。 この時は,子どもは,「はい。」で取るのではなく, 「伊能忠敬!」 と言いながらその人物の札を取ることにしています。 名前を言わずに取ると,お手つきということになります。 この2種類を作っておくと,まだ学習していない人物でも,名前と業績が書いてある札の方で,誰でも取ることができます。 また,顔だけの札の方は,裏に名前と業績を入れておきます。 これで,取った子どもは,合っているかどうか裏を見て確かめることができます。 こうして,先にカルタで人物の名前を知っていると,後から学習するとき,いくらか興味や親しみを持って学習していくことができると思います。 (ただし、利用する人物の絵は著作権に気をつける必要があります。) パソコンの扱いを学習する中で、プリンターやスキャナーの使用方法を学習する時は、子ども一人ひとりの好きな写真やイラスト等を用意させ、それをスキャナーで読み取らせ、大きく印刷させたものをラミネートして渡すと、大変喜びます。 B5の大きさなら、そのまま下敷きにすることもできます。 時間割や縄跳び進級表、オリエンテーリング用地図・問題、校内樹木名の表示といろいろ考えられます。 今、一番のお勧めがこのラミネーターです。 |
教師をしていれば,10人中10人いつか必ず子どもに聞かれる質問というのがいくつかあります。 その中の1つに, 「先生,この花なあに?」 というのがあります。 時と場合によっては,それに対して, 「さあ,何ていう花だろう。一緒に調べてみようね。」 と,いかにも教育的な態度をとることもできますが,いつもいつもこれでは,子どもの興味も薄れたり,その態度のいかにも教育臭さに子どもとの人間関係も希薄なものになりそうです。 野原を歩いていて,自然に草花の話ができたらいいなと思います。 しかし,私は,草花については,全くの無知でした。 例えば,理科で葉の気孔を顕微鏡で見るには,「ツユクサ」の葉が適していると教科書に書いてあっても,その葉を探しに外に出るのがおっくうでした。 どれがその葉なのか見当もつかなかったのです。 そんな私でも今では前に比べるとずいぶん草花の名前が分かるようになってきました。 それには,ある図鑑との出合いがきっかけになっています。 と,いうわけで,bQは,こんな私でも草花の名前を興味深く,印象深く覚えられた図鑑の紹介です。 この図鑑を買ってからも,最初のうちは, 「まあ,花の1つや2つは知らないとなぁ。」 ぐらいの軽い気持ちで,何となくながめている程度でした。 が,図鑑を見るようになってから何日か経ったある朝,犬の散歩をしていて,道端の草花にふと気がついて,その花の名前が分かったのです。 確かに,あの図鑑の写真と同じ花なのでした。 その時の喜びは今でもはっきり覚えています。 まるで,テレビでしか見たことのなかった有名な人物と本当に出会ったような感激でした。 例えば,好きな歌手のコンサートに行って,実物を実際に初めて見て,握手でもしてもらった時のような感激と言えばいいでしょうか。 とにかく,「名前が分かる」という喜びはなかなかいいものでした。 それからは,毎朝の犬の散歩にも楽しみが1つ増えました。 その気になって道端を見ていると,次々と図鑑で見ていた草花が「名前」と共に目に飛び込んでくるのです。 そして,図鑑を見る意欲も違ってきました。 このように,花を意識するようになって,私の花との出合いのほとんどは,図鑑でまず写真を見ていて,後で本物に出合って, 「あっこれは,図鑑に載っていたあの花だ。」 と,感激と共に見つめるパターンでした。 ようやく,この頃,子どもでも分かるツユクサが自分でも分かるようになってきました。 そして,私の朝の散歩道には,ツユクサ以外に, イチリンソウ,アミガサユリ,イワウチワ,カキドオシ,スミレ,ヒトリシズカ,ラショウモンカズラ,ヒメオドリコソウ,ホトケノザ,タツナミソウ,ネジバナ,ヤマボウシ,イタチササゲ,ヤマホトトギス,アキギリ,アザミ,キツネノカミソリ,ヤイトバナ,ミズヒキ,ツリガネニンジン等々が咲いているのだと分かってきました。 この図鑑は,見開きのページの右に花の写真,左にその語源と,その語源になった実物の写真で構成されています。 語源から覚えた名前は忘れにくいものです。 そして,例えば私の両親は,エビネが好きで,いろいろな種類を育てていますが, 「エビネは,地下茎が海老のように曲がっているからエビネ(海老根)と名がついたらしい。」 と二人にその語源を説明するような時の気持ちよさも,更に図鑑を見る意欲になっていきます。 図鑑にはエビネの花の写真の左側に,本当の「エビ」とエビネの根の写真が隣り合わせに載せてあるのです。 私の行きつけの理髪店では,鏡の前によく四季折々の草花が活けてあるのですが,ある日,そこにある花が「チョウジソウ」だと分かった時は,きっと英語が聞き取れるようになった時の気分はこんなものかもしれないと思ったものでした。 勿論,チョウジソウなど,本物をそれまでに見たことなどなく,図鑑でしか見ていませんでしたから,やはり,「初めての本物との出合い」にドキドキするような喜びがありました。 また,ある時は,鏡の前の花の名前がよく分からず, 「これ,何という花ですか。」 と理髪店の主人に聞いた時, 「えーと,これ,もらったんだけど,何て言ってたかなぁ。」 と言われ,何となくかすかに図鑑で見た覚えがあり, 「ひょっとして,ホウチャクソウって言われてなかったですか。」 「そうそう,それそれ・・・。」 という会話ができた時など, 「ああ,ツユクサも分からなかったこのボクが・・・。」 と,一人感動の世界に浸かってしまいました。 図鑑には,「チョウジソウ」の語源として, [チョウジソウ(丁字草) 花の形からつけられた名前です。筒型の花ですが,上部が5つに裂けて,花弁が平たく開くので,横から見た形が漢字の「丁」の字に見えるからといわれます。ほかに,香料をとるチョウジの花に似ているところからという説もあります。] と書かれ,この説明と共に,筆で大きく書いた「丁」の字が載せてあるのです。 「ホウチャクソウ」の語源は, [ホウチャクソウ(宝鐸草) たれさがって咲くこの花の形が,宝鐸(ほうちゃく)に似ているところからつけられた名前です。「宝鐸」とは寺院のお堂や五重の塔などののきにぶらさがっている,風鈴のような形をした飾りをいいます。] と書かれ,寺の宝鐸の写真が載せてあります。 他にも,この図鑑のおかげで,一人で勝手に喜んだことがいくつかあります。 中学の先生が見せた1枚の花の写真を見て,「クワガタソウ」と分かったこと。 図鑑でしか見たことがなかった「オドリコソウ」の本物に初めて気づき,感激していたら, 「そんなの,そこのトイレの裏にいっぱい生えてるよ。」 と言われ,恥ずかしかったこと。 花をたくさん育てているおじさんに「サギゴケ」を教えてあげられたこと。 理髪店の主人に「クマガイソウ」や「アツモリソウ」の名前の由来を話してあげられたこと。 ヤエムグラやヤマブキさえも私には新鮮に見えました。 さて,私の朝の散歩を豊かにしてくれた,救いの主であるその図鑑の正体をようやく紹介します。 その本は, 「名前といわれ 野の草花図鑑 杉村昇 全5巻」 偕成社 各1,400円 です。 この本の最初のページに出てくる花は,「オオイヌノフグリ」です。 よく見る花ですが,これがなぜ「フグリ」と名がついているのか,その説明が写真付きで載っているのです。 本には,こう書いてあります。 (語源)果実(右ページの輪の中)の形からついた名前で,2つならんだように見える果実を,犬の「ふぐり」に見たてたものです。「ふぐり」とは,睾丸(こうがん)のことです。オオイヌノフグリは帰化植物(人間の媒介で渡来した外国原産の植物)で,日本在来種のイヌノフグリより,花も草丈も大きめです。 この1ページ目を見ただけで,読んでみる気になってきませんか。 |
次は,学級で「チンチン読み」と言っている,音読を鍛える時に使う物を紹介します。 これを使うと,正確に音読するようになり,(時々いませんか?文の最後を勝手に変えて,思い込みで読んでしまう子が。私は,そういう子に「勝手に作詞作曲をするな。」と言っていますが。)また,音読の間を取るよう指導できるグッズでもあります。 これは,自転車に付けるベルです。 本当は,テーブルに置いて上から押すとチーンと鳴るタイプが欲しかったのですが,きっとあれは値段も高いだろうと,探すこともしませんでした。 しかし,この自転車用のベルでもなかなかいい音がします。 以前は,トライアングルでチーンと鳴らしていたのですが,これは手間がかかり,やめました。 さて,これをどこで使うかというと,国語の音読の場面で使います。 児童が音読していて,その時のねらいに達していない時,チーンと鳴らします。 音読では,その時々でいろいろねらいがあります。
全てを要求して読ませると,難しくて音読がいやになってきます。 音読では最初のうち,上のようなねらいのどれかに焦点を絞って,その一点のみに集中して読ませていきます。 例えば,「句読点に気をつけて読む」というねらいだったら,少しぐらい読み間違いをしたり,気持ちを込めて読めていなくてもそれは無視して,「句読点」のみに評価の基準を置きます。 そして,例えば,「,」で1拍,「。」で2拍休むと決めたら,それができているかどうかだけを評価していきます。 その時,このベルを使います。 もし,句読点で間をあけることができていなかったら,その時点でチーンと鳴らします。 なぜこのようなことをするかというと, 「音読に緊張感を持たせる」 ためです。 そして,もし,チーンが鳴ったら,その読みかけの文の最初からもう一度読み始めることにしておきます。 たったこれだけのことでも,児童は,緊張しながらも楽しそうに何度も挑戦していきます。 人数の多い学級なら,各班ごとに1個ずつベルを渡します。 班ごとに読む順番を決めて,次に読む子がベルを鳴らす役をしていくことにします。 もし,チーンが鳴ったら交代ということにして,早く1ページの最後までたどり着いた者の勝ちということにします。 ただし,班の中の人間関係に問題があるようなクラスでは,やめた方がいいかもしれません。 音読の苦手な子の中には,一見すらすらと読んでいるようで,実は語尾を思い込みでいい加減に読んでしまう子がいます。 こういう子は,算数などのテストでも問題をあまり読まず,例えば 「どちらが大きいですか。」 ときいてあっても,「どちらが」を読まずに,最後の「大きいですか」だけを見て,答えの欄に平気で, 「大きい」 とか, 「はい」 とか書いてしまうのです。 そこで,こういう子の音読では,とにかく「句読点で休むこと」と「書いてある通り,正確に読む」ということのみに気をつけさせて読ませます。 もし,文を勝手に変えて読んだらチーンです。 また,急いで読むからいい加減になるので,句読点でしっかり休ませて,落ち着いて読ませるために,句読点を無視したら,チーンと鳴らします。 ということで,私のクラスでは,これを「チンチン読み」と言っています。 もちろん,すぐにこのチーンをやってはあまり意味がありません。 まずは,どこでもよくやられているように,まずは,教師が読点ごとに1フレーズずつ音読しては,児童について読ませ,1文が終わると,次はその1文を通して教師が再度音読し,児童が後から1文を読む,ということをしておきます。 これを1ページぐらい行った後,各自に音読練習をさせ,その後ベルを使っての音読修行となります。 また,音読が苦手な子の反対で,すらすら正確には読めても,すごく速くて,抑揚もなく,機械的に読んでしまうような子にも,このチンチン読みは効果がありました。 これまで,こういう子に対しては,読みに間を持たせるために,
等の取り組みをしてきましたが,もう一つ効果がありませんでした。 また,学習発表会での劇のせりふにしても,すごく速く言ってしまうのです。 ところが,この「ベルが鳴るかもしれない」という緊張感の中では,本人も読みの速さを気にするようになり,間を持った読みができるようになりました。 また,劇のせりふについても,ゆっくりはっきり言えるようになりました。 劇の台本を読む段階の練習では,もし早口だったらベルが鳴るという約束で読み始め,もし途中でベルが鳴ったら,その人はそこから立って読み,ゆっくりはっきり読めていたら,またそこでベルがなるので,そこからは座って読んでよい,ということにしました。 音読練習をしていて,間違うたびにストップをかけ,ああだこうだと言うより,無言のプレッシャーを与える方が本人の集中力を増すこともあるようです。 |
左側にあるのは,例の「パフパフ」です。 これは,ドッジなどでボールが当たった時に鳴らします。 ちなみに,ドッジでは,もうずっとソフトバレーボールを2個使って行っています。 この方法で行うと,誰一人休んでいる児童がいなくなります。 また,運動量もしっかり保障されます。 右側にあるのは,電子ホイッスルで,指で押すだけで,3種類の音を出すことができます。 これは,主にバスケットなどで使います。 ゲーム中,教師は,審判をしながらいろいろ指示も出すわけですが,口で吹くホイッスルだと,吹いたり喋ったりで,いちいち吹くのが面倒なことがあります。 そんな時,この押すホイッスルなら,ずっと指示を出しながら,同時にゲームの進行も行っていけます。 時には,こんな小道具で雰囲気をちょっと変えるだけでも,案外効果があるかもしれません。 |
ようやく見つけました。
100円ショップで以前から探していた物を見つけました。 呼び鈴です。 これはもう,授業で,ゲームでいろいろに工夫して使えます。 例えば,
最近買ったばかりで,これからいろいろ楽しく利用していきたいと思っています。 |