等号

 こんな計算をしている子はいませんか。

7+5×2=10
      =7+10
      =17

 等号の意味を無視して,ただの矢印程度の感覚で使っている子が。

 中学に行くまでに,式の中の等号の意味をしっかり意識させ,まるで天秤を扱うように左右の数量関係を気にするような感覚を持たせておくことが大切ではないかと思います。
 
 そこで,等号に対する意識を強めると共に,計算の順序の再確認をしていく練習問題をさせてみてはいかがでしょうか。

等号を意識した確実な演算力をめざして

 等号をあまりにも無視して,無茶苦茶な計算をする失礼なヤツにならないように,ある一時期にしっかりと鍛えておきたいものです。そこで,複数回の計算が必要な問題について,その計算処理,表現方法のパターンを指示し,答えだけ合っていても不合格ということにします。大切なのはその計算途中の段階的な丁寧さにあることを強調します。

 実際には次のようにします。

 まず,例題を示し,その計算方法を確認しながら板書し,その通りをノートに写させていきます。
 例えば次のような例題で練習します。

4+6×3

9÷3+6×5


48−6×(8−3)

 これらはそれぞれ次のような段階的な処理の仕方を書くよう指示します。

4+6×3=4+18
     =22


9÷3+6×5=3+30
       =33


48−6×(8−3)=48−6×5
          =48−30
          =18

 以上の3つぐらいを練習問題に使い,実際の問題でも計算途中の表記が1つでも抜けていたらマルをせずにチェックして返し,自分で考えさせます。

 市販の「くりかえし計算ドリル」等にこういう類の問題がありますので,それを利用するのがいいと思います。もし無い場合は次の場所(ジャストシステムのインターネットディスク)に,問題と解答例を別々に一太郎文書でアップしています。ページが表示されたら,その上でダブルクリックすると一太郎画面になり,編集,印刷等ができます。よろしかったらご利用下さい。