バケ田で米作り

 総合的な学習の一つとして,「米作り」を取り上げました。
 できるだけ,米を作るまでの一連の作業をなぞるだけの「体験」にはしたくないと思いました。
 「米を自分たち一人ひとりが作る」間に生まれる様々な疑問やトラブルを期待し,それに対して「自らの力」で解決していく活動に少しでもしていけたらと思っています。

 ここでは,活動の様子を通信で家庭にお知らせした内容を中心に紹介します。



10粒から  −−−総合的な学習−−−
(2001年4月24日)

 

 「総合的な学習の時間」でねらいとしているのは,
  自ら学び,主体的に判断し
  よりよく問題を解決できる力
の育成です。

 このねらいに迫るための1つの材料として,「米作り」を利用しようと思っています。
 まず,最初の課題は,
 「10粒のもみから何粒の米ができるだろう」
というものです。
 これは,教師の方から全体に出した課題ですが,これから稲を育てていくうちに,各自の本当の課題が自然に生まれてくるはずです。
 
 これから,子どもたちはバケツで稲を育てていきます。今は,苗の育て方を「自ら調べ」ている途中です。家の方には,お忙しいのに,何度も「聞き取り」をさせていただいています。これも「自ら学ぶ力」をつくり出していく学習の1つですので,ご協力をよろしくお願いします。
 何しろ各家庭にそれぞれ「米作りのプロ」がおられるので,子どもたちの学習も十分深まっていくと思っています。
 
 この学習は,「米を作ること」が目的ではありません。「米を作ろうとすることで,調べ方等の学び方を身につけ,問題解決できる力」を少しでもきたえていくことが目的です。
 「もみを塩水につけて」と教えていただいたら,「なぜ塩水なのか」を知ろうとするような態度の育成をビジョンとして持っています。