イネの観察  科学研究

 クラスで取り組んできたバケツ稲の観察記録を,ポートフォリオ等を利用して夏休みに科学研究としてまとめた子がいます。その子の記録を紹介します。
 

       「イネの観察」
                                5年生男子

1,この研究をしようと思ったわけ
 学校で田植えをして,もみについて不思議なことがたくさんあったので,もみについて調べようと思った。

2,どんなことを調べるか。
 (1)もみは水につけるとどうなるのか。
 (2)なぜ塩水にもみをつけるのか。
 (3)発芽した後はどうなるか。

3,観察

(4月17日)

もみを水につける。本当に芽が出てくるのかな。
 

(4月24日)

もみを水につけて1週間たつと,芽が出てきた。


芽が出てきた後,根も出てきた。


最初に出たのは芽で,後から出てきたのは根だということが分かった。


(塩水の実験)



塩水
 水におもりをつけた木を入れるとしずんだ。塩水につけるとういた。
 このことから,塩水は物をうかせる力があるということが分かる。


(分かったこと)
 もみを塩水につける理由
 よいなえを作るためには,中身のつまったもみを植えなければならない。
 水にもみをつけると,軽いもみしかうかないが,塩水につけると物がうきやすいので,中身の少ないもみを見分けやすくなる。
 中身のつまったもみを見つけるために塩水につけるんだ!


(5月24日)


長さ18.4p くきの数1本

花だんのイネ1
 発芽した後バケツになえを植えた。
 これが本当にイネになるのかな。
 花だんにもなえを植えてみた。
 水がなくても大きくなるだろうか。


(6月16日)


長さ29p  くきの数4本

花だんのイネ2
 くきの数がふえてきた。  バケツの苗とくらべると花だんの方が小さい。


(5月24日)


6本苗

1本苗
 バケツに1本の苗と6本の苗を植えて生長をくらべてみることにする。  


(6月16日)

6本苗

1本苗
 どちらの苗も分けつして増えてきている。 


(7月9日)


6本苗

1本苗

花だんのイネ3
 1本の苗の方もだいぶ増えてきている。    土の水分がにげないようにわらをしいてみた。7月になっても苗は大きくなっていない。


(8月6日)

 
6本苗

1本苗
 1本の苗の方が6本の苗とあまり変わらなくなってきた。


イネの花がさいた。
まだもみの中はからっぽだった。
これから実ができるのかな。


(9月1日)

1本の苗の方が背が高くなった。



6本苗

1本苗
 根元を見ると,1本の苗の方がくきが太い。


4,まとめ
 ・1本の苗が6本の苗より大きくなるとは思わなかった。

 ・花だんに植えた苗は大きくはならなかったけど,9月までがんばったのがすごいと思う。これからどこまで育つか見ていきたい。

 ・1つぶのもみから約90つぶの実をつけた穂が25できた。計算してみると,
       90×25=2250
 で,1つぶのもみから2250つぶの米ができるんだな。

 ・これからイネをほしておいしいご飯を食べてみたい。