日記への一言

 学級通信の中で子どもの日記を紹介していきます。その時,その日記文について教師から一言を付け加えていきます。
 わざわざ「一言」を付け加える主な理由としては,

1,日記文だけの紹介だったら,さらっと読まれて終わりになってしまう。

2,他の子の日記と比べられて,自分の子に厳しくあたられたり,一人ひっそり落胆されるような親の方がおられてはいけない。また,逆に,他の子をそのような目で見られるようになってもいけないので,一つひとつの文の「良さ」をしっかりアピールしておく必要がある。

3,日記への「一言」の内容から,教師の考え方を家の方に知っていただく。


というようなことを考えてのことです。

 私は,ある時期からこの「日記文の紹介」を通信の中心にするようになりました。

 家の方は,何だかんだと教師の理屈や授業について書いてあるものより,我が子がはっきり登場するものに興味を持たれ,読む気になられる。

ということが分かってきたからです。
 それからは,児童の日記文を通して,学級での出来事等の紹介をしていくパターンを意識していきました。そして,日記への一言の形をとりながら,実は子どもと親へのメッセージを表していきたいと考えました。実際,このパターンにしてからの方が,通信に対して興味を持っているという反応がよく聞かれるようになりました。

 ということで,最近は,形としては「一枚文集」に時々連絡も入っているような通信になっています。実際の通信の文字は全て手書きで,日記への一言は,日記文より少し小さくしています。

 では,これからその日記文とそれへの一言を紹介していきます。まず,子どもの日記文だけを提示しますから,それへの言葉を自分だったらどう書き込むか考えられてから次のページを見てみて下さい。もし,次のページを見られて,「な〜んだ」と思われたら,もうここは開かれない方がよろしいかと思います。


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