8月の登校日に「平和集会」が開かれました。 その集会の中で各学級5分程度で平和について学習した内容を発表することになりました。5分ですから詳しい発表はできません。しかし,やはり高学年はそれなりの内容を持たせたいと思いました。 そこで,まず調べ学習で 「原子爆弾」 をテーマにして様々な情報を集めました。 次に 「原子爆弾による病気」 「折り鶴」 「なぜ戦争が起きるのか」 「戦争をしないためにできること」 等について各自が調べ,考えをまとめていきました。 最後に全員の調べ学習の発表を聞いた後,パッチワークのように重点的な部分をつなぎ合わせ,約5分のダイジェスト版にまとめたのが次の原稿です。 (準備物) 広島に落とされた原子爆弾の拡大写真(模造紙大) |
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原爆と戦争について (発表原稿) |
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ぼくたちは,原爆について調べたことを発表します。 これは,広島に落とされた原子爆弾です。(写真を指しながら) 「原子爆弾について」 昭和18年(1943年)アメリカは日本に対する原爆使用を決めて開発しました。原爆計画委員会は原爆実験についてこのように決めました。 1.原爆は日本に対し,出来るだけ早く使用するべきである。 2.原爆は日本政府に無条件こうふくの最後の決断をさせるよう軍事しせつに投下すべきである。 3.原爆は事前に予告せずに使用するべきである。 原子爆弾は一度に20万人もの人を焼き殺す力があります。 実際戦争に使われたのは,広島市に投下されたリトルボーイと呼ばれる爆弾と,長崎市に投下されたファットマンと呼ばれる爆弾の2つだけです。 この爆弾によって,原爆症と呼ばれる白血病などの一生続く病気を引き起こします。 爆発する仕組みは,原子の中心にある原子かくを2つ以上に分れつさせることで爆発させる爆弾で,かく兵器と言われています。 大量の放射線を出し,すごく大きなエネルギーを生み出します。 爆発すると,熱戦と放射線でまわりの空気がしゅん間的にふくらんで,爆風をまき起こします。この時のことから広島では原子ばくだんのことを「ピカドン」と呼んでいます。 「佐々木さだ子さんについて」 次に原爆のひがいを受けた,佐々木さだ子さんについて調べました。 原爆が落とされた時は2才でした。 1955年,2月さだ子さんは白血病にかかりました。 白血病とは血液の中に白血球が増える病気で,出血が止まらなくなります。 さだ子さんは病気が治ることを願って,つるを644羽折ったところでなくなりました。 同級生はさだ子さんの折ったつるを1羽ずつもらったそうです。 のぼり町中学校の生徒が全国の子どもに呼びかけて,お金を集めて「原爆の子」の像の建設に取り組みました。 そして今では外国の人たちも平和を願ってつるを折るようになっています。 次にぼくたちが「なぜ戦争が起きるのか」について考えた意見を発表します。 ・仲が悪いから。 ・自然破壊をしても何ともない人がいるから。 ・テロリストなど悪いことをする人がいるから。 ・国や人が自分勝手だから。 ・差別があるから。 ・人間には悪いやつがいるから。 最後に,私たちが考えた「戦争をしないために自分にできること」を発表します。 ・私は差別をしないようにしようと思います。 ・けんかをしないようにしようと思います。 ・やさしい心を持とうと思います。 ・生き物を大切にしようと思います。 ・好き勝手をしないようにしようと思います。 ・自然を大切にする気持ちを持とうと思います。 ・差別をしない人になろうと思います。 ・いけないことはいけないと言えるようにしっかりしようと思います。 ・問題は暴力や力ではなく話し合って解決しようと思います。 ・良いことと悪いことが分かるようになりたいと思います。 以上で発表を終わります。 |