「時間感覚」の不思議

話し出すと止まらない人がいます。

3分なのに】
 ある研修会で,司会者から出席者に,3分程度で席の順番に報告をしてほしいと言われたことがありました。そして,最初に話し始めた方が話し終わるまで6分以上かかりました。

 「3分で」と言われたら,内容と共に考えるのはその時間内に終わろうということではないかと思います。それが,2倍以上の時間を使ってしまうことが不思議です。

 私はこの後,司会者に発言を求め,
「今,6分20秒かかった。3分と言われたが,話す者は一生懸命になると,つい時間を忘れてしまうことがあり,私も時間を守れるか自信がない。時間を知らせてもらえると分かっていると,話す者も時間が分かり安心して話せる。申し訳ないが,3分がきたら司会者の方から一言時間を知らせてもらえないか。」
と(穏やかに,にこやかな表情で)伝えました。

 この後からは,誰一人として3分以上話す方はおられませんでした。ただ,この最初に話した方は今でもこの時のことを根に持っていると聞きました。