「ガム」の不思議

人前でガムを噛んでいるのはあまり感じのいいものではありません。

憤慨】
 もう随分前の話になりますが,PTAの会合があった時,ある母親がガムを噛みながら説明を聞いておられたようです。
「今頃の親はガムを噛みながら話を聞いている。」
と,ある先生が憤慨された様子で話されていました。

 しかし,その先生は人前でいつもタバコを吸われていました。
 また,その当時はPTAの会合等で灰皿を机の何カ所かに準備しておくことが,学校側の当然の気配りの1つでもありました。

【どちらが】
 人前でタバコを吸いながら話したり聞いたりする人が,人前でガムを噛んでいる人に憤慨する。
 タバコはよくて,ガムはだめ。
 これが不思議でした。
 一体どちらの方が失礼なのでしょう。
 人の健康を大いに損なう危険性のある有害な煙を吐くタバコと,口臭予防にもなり相手に臭い思いをさせないという可能性もあるガムと。

 確かに会合などの場所でガムを噛んでいるのはあまり感じのいいものではありません。しかし,灰皿まで用意して有毒なタバコを人前で吸うことが当たり前のように許されているような場では,「ガムを噛む」などということは取るに足りない些細な事象になってしまいます。