全国古書籍商組合連合会は戦前からの組織を再興するかたちで1947年に創立された全国古書店の統合組織です。
◆東京古書組合の活動
東京都古書籍商業協同組合(東京古書組合)は、東京都の認可を受けた古書籍業者の協同組合で
加盟組合員は、661名(平成22年4月末現在)を数え、東京古書会館のある神田支部をはじめとする7つの支部
・神田支部「千代田区神田神保町小川町3-21・神田神保町」
・文京支部「文京区本郷、文京区根津、文京区本駒込、文京区音羽、文京区茗荷谷」
・新宿支部「新宿区、早稲田」
・中央線(西部)支部「中野区、杉並区、武蔵野市、三鷹市、府中市、他中央線沿線」
・南部支部「品川区、渋谷区、港区、中央区、目黒区、世田谷区、大田区」
・東部支部「台東区、荒川区、足立区、葛飾区、墨田区、江戸川区、江東区」
・北部支部「北区、豊島区、板橋区、練馬区」
からなっています。
主な活動としては古書籍市場の開催・運営をはじめ、古書取引に関する情報提供、
古書に関する知識の啓蒙・普及活動、古書検索サイトの運営などがあげられます。
各古書店はそれぞれ特長があり、専門性の高い品揃えのところが少なくありません。
それを可能にしているのが、組合で開催している古書組合員の交換会(市場)です。
組合員を対象に、一般書、専門書から洋書、和本、唐本、資料雑誌類など、さまざまなジャンルの古書が扱われる市場は、 東京古書会館や各支部の会館で毎日のように開催され、活発な取引が行われています。
相場の形成も市場によってなされます。
古書の値段は個々の古書店で勝手に決めているのではなく、市場での取引により相場が決定しているのです。
また、組合の全国的なネットワークは、貴重な本を本当に必要とするひとの手に渡すシステムを形成しています。
■古本通販サイト「日本の古本屋」について
東京古書組合は、1996年、いち早く古書の検索サイト「日本の古本屋」を立ち上げました。
それまで個々の古書店で運営してきたサイトをオンライン上で統合し、 広範囲の分野の古書の検索と通信販売を可能にしたのです。
運営は東京古書組合で行っていますが、日本全国規模を目指しており全国古書籍商組合連合会(略称:全古書連)加盟の古書店が参加しています。
近代、現代の貴重資料、文献雑誌、趣味書類、江戸時代以前のいわゆる「和本」「写本」類、中国・朝鮮さらには欧米の古書・古典籍までも掲載されており、古書検索サイトとしては国内最大規模を誇っています。
認知度の高まりとともに、取扱い件数も年々増加しており、2010年6月の古書データ量は600万点を超え、受注件数は5万8千件を超え、毎月順調に増えております。
なお、「日本の古本屋」という名称は、全古書連加盟の古書店の統一呼称として使われてもいます。
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