| 2004年に聴いた曲・アルバム |
|
メタ・ルースMETA ROOS「META ROOS & NIPPE SYLWENS BAND」(P-vine records)

スウェーデンのジャズ・ボッサ歌姫、メタ・ルースの79年のアナログ盤10曲に未発表曲など5曲追加した再発版。12はビリー・ジョエルのヒットナンバー、15はキャロル・キングのおなじみの曲。しっとりとしたボサノバに仕上がっている。01はジョルジ・ベンの名カバー曲。
1.Zazueira
2.Here We AreFalling In Love Again
3.Fell Like Making Love
4.Rosie
5.Street Walking Women
6.Comza
7.For Peace And Love
8.Oh Lori
9.The Real Things
10.Give A Little Love
11.Unspoken Words
12.Just The Way You Are
13.Big Deal
14.What A Difference A Day Made
15.You've Got A Friend
|
ニッキー&ウォリアーズ「I Love Warriors 1986-1987」(2004年11月6日リリース、SOLID 2,940円)
 
伝説のパンク歌姫、ニッキーの初期楽曲を網羅したアルバム。1stアルバム「DREAMS」のほか、シングル、ミニアルバムや、未発表音源も収録。ニッキーのキュートなボーカルは、パンクというよりも、上質なポップ・ロック。こんな歌姫がいたなんて!(★★★★☆)
01. Rockin' all night
02. I don't like you
03. Dream in
04. Born to Ride
05. Power & Glory
06. I don't care
07. Feel Good(SINGLE VERSION)
08. Hurry up!
09. Are you ready?
10. I wanna be yourself
11. Wild Cherry
12. Jumping Jack Flash
13. Feel Good(ALBUM VERSION) 14. City Boy
15. Tonight
16. DA・KI・SHI・ME・TA・I
17. SET ME FREE
18. Hotter than flame
19. Cherry Bomb
20. No No No
21. Dreams
22. Power&Glory(LIVE VERSION)
23. Are you ready?(LIVE VERSION)
24. Feel Good(LIVE VERSION)
25. Goodnight Baby(LIVE VERSION)
|
ニッキー&ウォリアーズ「Do I Love You?」(2004年11月20日リリース、 Vybe Music )

1985年に「ロード ウォーリアーズ」(Vo:Keigo/B:Jack(WangTang)Dr:TATSUYA(ex Branky Jet
City)にボーカリストとして加入したNickey。1986年、ギターにCatを迎え、Band名を「Nickey&WARRIORS」に改め活動開始。87年、突如解散したが、02年7月に再結成。今もライブ活動を行っている。ロネッツの「DO
I LOVE YOU」、シルヴィー・バルタン「あなたのとりこ」のパンク・カバー、SEX PISTOLS幻のクリスマス・ソング「MERRY JUNGLE」を加えたキャッチーな曲がズラリ。ニッキーのセクシー&ロリータボイスは健在。これを聴けば「ニッキーのとりこ」になるのも当然か。02、04は新曲。(★★★★☆)
1.DO I LOVE YOU?
2.S.O.S
3.あたしのとりこ
4.Big Love
5.Merry Jungle
|
PAHT PHUNKTION「You and me」(ファット・ファンクション)「ユー・アンド・ミー」(2004年10月27日発売)

”音の魔術師”の異名をとるベン・シドラン。スティーヴ・ミラーやボズ・スキャッグスとのコラボレーションでも知られる彼が04年からスタートさせた新レーベル「NARDIS」(シドランの逆さ読み)から発売された1枚。
ホーン・セクション4人(1人は女性)を含む、総勢9人編成のバンド。ラップ、ヒップホップ、ジャズ、ファンク、ソウル、AORといった幅広い音楽が心地よいグルーヴ感満載の1枚。メンバーのインタヴュー&ライヴ映像も収録。ジャケ買いでも損はしない。
(★★★☆)
1.Untitled(Weekend special)
2.You and Me
3.Higher (Tim Whalen)
4.How Do I Get To You Heart
5.Rocco
6.Rock Star
7.Never Be The Same
8.Integrity
9.A Little Bit
10.Red Carpet
11.Always
12.Stand Up
|
ミス・マンデー「ミス・レインボー」(2004/11/03 Epic Records)

スピナビルをフィーチャーしたレゲエナンバー”Roots feat.Spinna B-ill”、Soweluをフィーチャーした”暁ニ想フ”など、シングル3枚を含む3rdアルバム。ほかにもスライ&ロビーをプロデューサーに迎えた09など多彩な楽曲。ナンバーワン・フィメールラッパーの面目躍如の一枚。05はテレビ東京系「未来MODEL」のテーマソング。
1. intro
2. LOVE YOU LIVE
3. PUT YOUR HANDS UP feat.JAMOSA
4. 暁ニ想フ feat.Sowelu
5. 君に出逢えてありがとう
6. 夢の中なら
7. 25:00
8. DAYBREAK-Interlude-
9. Roots feat.Spinna B-ill
10. When a woman loves a man(BAM BAM)
11. Ohhhh Yes!!!!
12. Telephone Rock feat.SPHERE of INFLUENCE
13. Tiny & Bigga feat.BIGGA RAIJI
14. Climber's High
15. Inna de morrow
16. Rainbow
|
ROCO「デリシャスライフ」(2004年11月3日)

スウィング・ジャズとポップ・ミュージックをミックス。オモチャ箱をひっくり返したようなユニークな4ビートサウンド。ボーカルROCOの躍動感あふれるキュートな歌声は、時にジャジーに切ない表情を見せなど変幻自在。(★★★☆)
1.イナズマラブ
2.Headstart for Happiness
3.チクチクタク
4.ベリースマイル
5.Sunny Day
6.コミカルライフ
|
BeTI -Beyond The Infulences(2004/08/04)
70年代から80年代にかけての洋楽を日本人アーティストがカバーしたオムニバスアルバム。スティービー・ワンダー、ポリス、ニール・ヤングなどをSAGENJI、sillyのボーカルAKANEなど、渋いメンツがカバー。(★★★☆)
1.GOLDEN LADY/saigenji
(スティービー・ワンダー)
2.LOVELY DAY/Akane(ビル・ウィザース)
3.HEADSTART FOR HAPPINESS/ROCO(スタイル・カウンシル)
4.AIN’T NOTHING LIKE THE REAL THING/AMADORI(マービン・ゲイ)
5.I LIKE IT/Silly(エル・ディ・バージ)
6.ROXANNE/つれづれ食堂(ポリス)
7.SAY YOU LOVE ME/Asa festoon (パティ・オースティン)
8.MELLOW MY MIND/mount sugar(ニール・ヤング)
9.BIG YELLOW TAXI/RACLA(ジョニ・ミッチェル)
10.SUNDAY GIRL/win a sheep free(ブロンディ)
11.SOUTHERN MAN/残像カフェ(ニール・ヤング)
|
What's Love?「温故知新」(2003.03.05.release)
ヴィレッジヴァンガードイチ押しのアルバムだが、耳になじんだ曲はいくらスカ風アレンジを加えてもカラオケにしか聞こえない。いまいち手が出ないまま放置。しかし、つい07、12のボニー・ピンク、小島麻由美のボーカルに惹かれて購入。この2曲はいい。
(★★☆)
01.あの鐘を鳴らすのはあなた<What's Love?+横山剣>
02.冬のリヴィエラ
03.なごり雪
04.木綿のハンカチーフ
05.みちのくひとり旅
06.襟裳岬
07.赤いスイートピー<What's Love?+BONNIE PINK>
08.今日をこえて
09.少年時代
10.Brazil<What's Love?+Rie&Itoko>
11.知床旅情<What's Love?+畠山美由紀&こだま和文>
12.あの鐘を鳴らすのはあなた<What's Love?+小島麻由美>
13.トラック・ドライヴィング・ブギ<What's Love?+AKIO>
14.桜のころ Giant Killing ver
15.夏の思い出
|
PUSHIM(プシン)「QUEENDOM」(04年8月リリース)
ジャパニーズレゲエのナンバーワン女王・プシンの魅力が凝縮された、まさに「女王国」を思わせる一枚。ダンスホール、ダブ、ルーツはもとより、ラテン・フレーバーまでも含めたレゲエ・スタイルを網羅したプシン・レゲエを体感。(★★★★)
1. Welcome To Da QUEENDOM
2. SOLDIER
3. FRESH!
4. Straight Push
5. SATISFACTION featuring ELEPHANT MAN
6. CRAZY FORTUNE
7. Body&Soul〜ラガ Me Crazy〜
8. Like a sunshine, my memory
9. HOTTIE HOTTIE
10. スタッカート・スタッカート
11. 真夏の雨
12. Music A Groove Me(To My Friend Version)
13. a song dedicated
ボーナストラック
14.EBB TIDE
|
ハウスロッキン・ブルース・クリスマスGenuine Houserockin' Christmas(2003.11.26リリース アリゲーター・レコーズ)

ブルースの名門レーベル、米アリゲーター・レコードが制作したブルース・クリスマス・アルバム。
アメリカのブルース・シーンを代表する18アーティストがブルースでクリスマスを祝うという趣向。
収録アーティストは、トップミュージシャン、女性ブルースシンガー、ココ・テイラー、ブルース・ハーモニカの第一人者キャリー・ベル、ホワイト・ブルース・ギタリスト、ココ・モントヤ、アコーディオンをベースにしたザディコと呼ばれるブルースの名手C.J.シェニエ、女性シンガー、シェメキア・コープランドら、人気・実力ともに第一線で活躍するアーティストたち。
ブルースとクリスマスソングという「異種格闘技」は意外とイケる。(★★★)
1. ハヴ・ユー・ハード・ザ・ニュース?/ ココ・テイラー
2. クリスマス・トレイン/キャリー・ベル
3. クリスマス・スノー/ マイケル・バークス
4. クリスマス・タイム/ リル・エド・アンド・ザ・ブルース・インペリアルズ
5. ステイ・ア・リトル・ロンガー、サンタ/ シェメキア・コープランド
6. バック・ドア・サンタ/ ホームズ・ブラザーズ
7. クリスマス・パーティ/W.C. クラーク
8. ザディコ・クリスマス/C.J.シェニエ
9. クリスマス・デイ・ブルース/ シーファス&ウィギンズ
10. クリスマス・ファ・ドゥ・ドゥ/ マーシア・ボール
11. サンタ・クロース、ドゥ・ユー・エヴァー・ゲット・ザ・ブルース/ ルームフル・オブ・ブルース
12. リアリー・ビーン・グッド・ディス・イヤー/ サファイア・ザ・アピティ・ブルース・ウィメン
13. オール・アイ・ウォント・フォー・クリスマス(イズ・トゥ・ビー・ウィズ・ユー)/ ロニー・ブルックス
14. ア・ブルースマンズ・クリスマス/ ココ・モントヤ
15. クリスマス・タイム・アゲイン(スペンド、スペンド、スペンド)/ リトル・チャーリー&ナイトキャッツ
16. ファトゥニング・ザ・ターキー/ デイヴ・ホール
<ボーナス・トラック(日本盤のみ)>
17. クリスマス/ クラレンス"ゲイトマウス"ブラウン
18. リトル・ドラマー・ボーイ/ エルヴィン・ビショップ
|
入日茜「魂のうた」(9/23 2100円)
透明感のあるボーカルとピアノ弾き語りによるノスタルジックなヒーリングソング。入日茜の歌を聴くと胸が切なくなる。はるか昔、どこかに忘れ物をしたような……。自らサウンドプロデュースした映画「Dolphin
swims」のテーマ、サウンドトラックも収録した初アルバム。(★★★☆)

1. 魂のうた
2. 僕のヒーロー
3. シルエット〜
4. 哀しみのピアノフォルテ
5. 真夜中の猫い
6. 檸檬
7. 雨の日は
8. 痛み
9. 凪の季節
10. イルカのテーマ 〜動〜
11. イルカのテーマ 〜静〜
12. テーマ 〜故郷〜
13. すれ違い
14. テーマ 〜母〜
15. 悠久の海へ<メインテーマ>
|
続★銀幕ロック 生きたい様に生きて死ね(2003/07/24 テイチクエンタテインメント)
銀幕ロックの第2弾。 緋牡丹のお竜に扮する藤純子の「緋牡丹博徒」のテーマがいい。「お竜参上」で菅原文太と交わした橋の上の蜜柑の別れはやくざ映画の名場面の一つ。
1.「ダイナマイト・ロック」(東映映画「不良番長 口から出まかせ」主題歌 梅宮辰夫)
2.「極道エレジー」(東映映画「極道釜ヶ崎に帰る」主題歌 若山富三郎)
3.「座頭市」(大映映画「座頭市シリーズ」主題歌 勝新太郎)
4.「銀蝶渡り鳥」(東映映画「銀蝶渡り鳥」主題歌 梶芽衣子)
5.「嵐を呼ぶ男」(日活映画「嵐を呼ぶ男」主題歌 石原裕次郎)
6.「銀座旋風児」(ギンザマイトガイ)(日活映画「銀座旋風児」主題歌 小林旭)
7.「ろくでなしの唄」(日活映画「ろくでなし稼業」主題歌 宍戸錠)
8.「葬いは俺が出す」(東映映画「狼やくざ 葬いは俺が出す」主題歌 千葉真一)
9.「緋牡丹博徒」(東映映画「緋牡丹博徒」主題歌 藤純子)
10.「若親分」(大映映画「若親分シリーズ」主題歌 藤巻潤)
11.「一番星ブルース」(東映映画「トラック野郎」主題歌 菅原文太+愛川欽也)
12.「青い犬のブルース」(大映映画「犬シリーズ」 主題歌 田宮二郎)
13.「ギターを持った渡り鳥」(日活映画「ギターを持った渡り鳥」主題歌 小林旭)
14.「ジーンズぶるうす」(東映映画「明日なき無頼派」テーマ 梶芽衣子)
15.「霧笛が俺を呼んでいる」(日活映画「霧笛が俺を呼んでいる」主題歌 赤木圭一郎)
16.「男が命を賭ける時」(日活映画「男が命を賭ける時」主題歌 石原裕次郎)
17.「座頭市子守唄」(大映映画「座頭市果し状」 主題歌 勝新太郎)
18.「関東テキヤブルース」(東映映画「関東テキヤ一家」主題歌 菅原文太))
19.「仁義」(日活映画「昇り竜鉄火肌」主題歌 扇ひろ子)
20.「極道ブルース」(東映映画「極道」主題歌 若山富三郎)
21「仁義なき戦いBGM」M−2(テーマ)(東映映画「仁義なき戦い」 より)<特別収録>
|
銀幕ロック(2003/03/21 テイチクエンタテインメント)
昭和40年代を中心とした日本映画の華やかなりし頃の大映、日活、東映やくざ映画主題歌を「銀幕ロック」と銘打って編纂したもの。おなじみ「東京流れ者」から「修羅の花」まで、歌う銀幕スターの渋いボーカルの数々を収録。
1.「極道行進曲」〜極道シリーズ(若山富三郎)
2.「番長シャロック」〜不良番長(梅宮辰夫)
3.「新宿(じゅく)の与太者」〜」新宿の与太者(菅原文太)
4.「修羅の花」〜修羅雪姫(梶芽衣子)
5.「花と竜」〜花と竜(石原裕次郎)
6.「東京流れ者」〜東京流れ者(渡哲也)
7.傷だらけの人生(鶴田浩二)
7.「おんなの命」女侠シリーズ〜(藤純子)
8.「侠客仁義」〜侠客仁義(大木実)
9.「河内音頭」〜「悪名」(勝新太郎)
10.「男の紋章」〜男の紋章(高橋英樹)
11.「銀子の唄」〜女賭博師シリーズ(江波杏子)
12.「男の嵐」〜嵐来たり去る(石原裕次郎)
13.「関東流れ唄」〜関東幹部会(渡哲也)
14.「怨み節」〜さそりシリーズ(梶芽衣子)
15.「シンボルロック」〜夜遊びの帝王(梅宮辰夫)
16.「親不孝ブルース(与太者のブルース)」〜与太者の復讐(菅原文太)
17.「極悪坊主」〜極悪坊主(若山富三郎)
18.
「仁義子守唄」〜昇り竜シリーズ(梶芽衣子)
19.「吹き溜りの詩」〜仁義なき戦い(菅原文太)
|
「高田渡トリビュート」(シールズレコーズ 2004・10・15リリース 3000円)
いまや生きる伝説になってしまった高田渡へのオマージュに満ちたトリビュート盤。昔からの仲間が楽しそうに渡節をカバーしており、ファン垂涎の一枚。おおよそ想像のつく選曲・パフォーマーだが、M13の山崎ハコはチターの音色を思わせるポルトガルギターが美しく、「これが高田渡なの?」という驚きの出来ばえ。(★★★☆)
01.長屋の路地に(斉藤哲夫)
02.コーヒー・ブルース(村上律)
03.ヘイ・ヘイ・ブルース(大庭珍太)
04.すかんぽ(なぎら健壱)
05.スキンシップ・ブルース(柄本明)
06.系図(中川五郎)
07.ブラブラ節(シバ)
08.私は私よ(アーリータイムスストリングスバンド)
09.ボロボロ(中川イサト)
10.酒が飲みたい夜は(佐久間順平)
11.風(いとうたかお)
12.ブラザー軒(佐藤GWAN博)
13.祭(フィエスタ)(山崎ハコ)
14.夕暮れ(大塚まさじ)
15.調査節(高田渡)
|
マキ凛花「マネチカ」(ポペロチカレコーズ 1200円)
キュートでセクシーなフレンチポップス、50年代ジャズの香りを漂わせるレトロ・ポップス。ノスタルジックなキャバレー風ステージで関西ライブハウスを中心に活躍中。ラジオから流れる古いジャズ・ボーカルを意識して、ボーカルを「オフ」気味にしたため、CDを通してラジオを聴いているような隔靴掻痒感。コンセプトはいいが、もう少しボーカルを全面に出してもいいのでは。(★★★)
01.What Girls Want For A Man !(だって女の子だもん!)
02.マネチカ
03.彷徨う男
04.浮気なあの娘
05.Everything I Need Was Darling You(危険なラブレター)
06.Bye Bye Baby
|
川部しのぶ「DOUBLE FANTASY」(WOOD RECORD 2004/10/06 リリース 945円)
艶のある声、豊かな表現力、そして圧倒的な歌唱力ーーCDショップで試聴した瞬間、身震いするほどの衝撃を受けてしまった。弱冠21歳。ウーム、これは只者ではない。こんなに堂々とスローバラードを歌いこなせるのは並大抵の実力ではない。特に04はイーグルスの名曲。今まで数多くのミュージシャンがカバーしており、女性ボーカルでは石川セリ、SAKURAあたりが白眉か。しかし、川部バージョンはSAKURA版をもしのぐほどの名唱。川部しのぶ恐るべし。次はフルアルバムで一気に勝負に出て貰いたいものだ。(★★★★)
01.Double Fantasy
02.Feed Back
03.Love Song
04.Desperado
|
A.I「FLASHBACK TO A.I.」(BMGファンハウス 2004/09/08リリ−ス 2730円)
1981年11月2日ロスアンジェルス生まれ。父が日本人、母が日本人とイタリア系アメリカ人のハーフ。99年BMGからデビュー。03年、デフジャム・ジャパンに移籍。
今や、ソウル、R&B、ヒップホップ、ダンスを横断する「クイーン・オブ・ヒップ・ホップ・ソウル」として、名実ともにトップアーティスト。本作はデフダムジャパン移籍前の初期トラックとレアなリミックスを収録したアーリータイムベストセレクションの決定版。
「プロモ12インチアナログでしか入手できなかった幻の『Cry, just Cry -SOUL’d OUT MIX』の初CD化や、隠れた名曲『24/7』が Hip Hop 界の新星、渋谷ハーレムのDJ NOZOMの手によって蘇る!さらに未だにライブでリクエストの多い、『Shining Star』が、この夏熱いレゲエフレーバーで復活!リミキサーは名門V.I.P. INTERNATIONAL RECORDSのKANG-DONGが担当!」(HP惹句より)
初期A.Iの初々しさが伝わる好盤。(★★★)
1.Shining Star -V.I.P LOVERS ROCK MIX-
2. 24/7 -DJ NOZOM Remix-
3. Cry, just Cry -SOUL’d OUT Mix-
4.ONCE AGAIN
5. I WISH
6. U CAN DO -Hi-Pops Version-
7. PROTECT YOU
8. NEVER LOVE THIS WAY
9. SHUT OUT feat. Diggy-MO’ (SOUL’d OUT)
10. Depend On Me
11. 24/7 -Original Version-
12. Shining Star -Original Master Version-
13. Cry, just Cry -English Version-
|
つしまみれ「創造妊娠」(ベンテンレコード 2004.8.25リリース 2100円)
ガールポップのレーベル「ベンテン」の秘密兵器。1999年に千葉大音楽サークルのメンバー3人で結成。バンド名は、マリ(河野真理=ギター、ヴォーカル)、ミズエ(益田瑞恵=ドラム、コーラス)、やよい(津嶋やよい=ベース、コーラス)
の頭文字をとって、「グチャッとまみれた」とか。
アメリカ最大の音楽フェスティバルSXSWのJapan Girls NiteにBleach,Petty
Booka, noodles, Kokeshi Dollとともに出演し、800人の観客を熱狂。レビューでも大きな評価を獲得した。
実力に裏打ちされた音楽センスでシュールでポップな世界を構築。ほかに類を見ないガールズポップバンドといえる。和英タイトルからしてセンス抜群。歌よし演奏よし、歌詞よしーーこの先が楽しみ。
04マンホールの歌詞は20年前なら発禁もの? 03は路上ライブで声援してくれたホームレスに捧げる歌。写真はHPより(★★★★)

1.うめうまいタネデカイ Umeboshi Plums - Big Seeds
2. ランジェリーショップ Lingerie Shop
3. 海老原眞治 Ebihara Shinji
4. マンホール Manhole
5. おちゃっすか Tea time Ska
6. ケダマ Kedama Boogie
7. CAMABOCO(きゃまぼ子) CAMABOCO - Fish Cakes -
8. 創造妊娠 Pregnant Fantasy
|
Reggae Disco Rockers(レゲエ・ディスコ・ロッカーズ)「Rainbow」(Flower Records 2004.07.07リリース 2700円)
「夏を爽やかに、そして熱くさせてくれる極上のロック・ステディやスウィートなラヴァーズロックはもちろん、”Summerbreeze”というテーマに彩られたダブ〜ラヴァーズ〜ダンスホールまで、Reggae Disco Rockersが贈るしなやかで美しいアルバム!」(HP惹句)
有坂美香のヴォーカルはやさしくしとやか。全体にラバーズ系が多く、ちょっぴり甘めなレゲエ。07はヴァン・モリソンのカバー。(★★★)
1.Seeds Of Love
2.Summer Breeze
3.Rainbow
4.Deepest Blue
5.The Great Pretender
6.Ode To Stars
7.And It Stoned Me
8.In The Zone
9.Mibo-Jin
10.Get Ready
11.Get Ready Dubwise
12.Ode To Stars (Plaza Organ Mix)
13.Perfidia
|
長見順「マダム・ギター」(にょんレコード 2667円)
前作「OYAZI」もジャケ買いの衝動にかられたが、試聴できないために、購入断念した経緯がある。で、この新譜はぜひ試聴を、と思ったが、試聴器に入ってるCD屋は見当たらない。仕方なく不見転で買ってしまった。ただのブルースシンガーとは思えなかったが一聴してやはり一筋縄ではいかないシンガー&ギタリストと確信。昭和歌謡、ジャズ、ロック、パンク……どれもがしっくりこない。まるでジャンルに縛られるのをイヤがっているかのように、するりするりとジャンルからズレていく遁走のフーガ。ギターの音色はあくまでブルージー。しかし、ボーカルは意外にかわいらしい。もっと骨太なボーカリストを想像したが、これは予想外。パンクな現代詩風歌詞が才気を感じさせる。「富山の薬売りの唄」の展開はパンク以外の何者でもない。脱帽。 吾妻光良、ロケットマツらが参加。(★★★)
1.FUNK♯5(Inst.)
2.ニッポン人のベッシーちゃん
3.奇妙な隣人
4.ムードシナ
5.半袖着たり長袖着たり
6.ミッキーハウス
7.微炭酸
8.Duck Walk
9.富山の薬売りの唄
10.待合室
11.His Name Is Mr.Fujii, He Is Amami's No.1 Super Drunk
12.ツキのない夜
13.マダム・ギター(Inst.)
|
Farfesta「Sings Standards On The Bossa Nova」(Flip Entertainment)
覆面女性ボーカリスト(実はSpangle Call Lilli lineの大坪加奈)が歌うボッサ、ジャズのカバー集。
01はアントニオ・カルロス・ジョビンの名作、02はシャーデーの80年代ヒット曲、03はホール&オーツ、04はヘンリー・マンシーニ、05はジョビン、06はジョビン作、アストラッド・ジルベルトの歌で有名。07はポリスの大ヒット曲。08はおなじみのガーシュインのジャズ・スタンダード、09はコール・ポーター&ヘレン・メリルの名曲、10はS・K・RUSSEL&ARY BARROSOの作。
アンニュイなボーカルの浮遊感がgood。(★★★☆)
1.Dindi
2.Smooth operator
3.Private eyes
4.The days of wine and roses
5.How insesitive
6.Meditation
7.Every breath you take
8.S’wonderful
9.You’d be so nice to come home to
10.Brazil
|
Melting Soul 「うたのちから」(2004.06.30 Morg 1600円)

2000年秋に、ボーカルRISACOが加入し活動再開。大阪を中心にライブハウス、クラブで活躍しているバンド。ファンク、ジャズ、ボッサ、ラテン……さまざまな要素から成るまさにメルティングポット(るつぼ)のような音が素晴らしい。なんといっても魅力はRISACO。エゴラッピンの中納良恵と通じるエネルギッシュで奥深い表現力をたたえたボーカルは他の同工異曲のバンドの追随を許さない。新しいソウル・ディーバの誕生か。(★★★★)
01. メルソルのテーマ
02. みつばち
03. Crazy bird
04. Struggling Dance
05. うたのちから
06. Melting Soul(studio ver.)
|
「反戦歌」(2004.03.10 URC)

インディーズ・レーベルの草分けにして、日本のフォークロック・シーンの黎明期に大きな役割を果たしたレーベル「URC」(アングラ・レコード・クラブ)。その作品群の中から、「反戦歌」15曲を収録。「自衛隊に入ろう」「教訓1」「血まみれの鳩」など粒ぞろいの名曲ばかり。40年たっても古びることなく、それどころか今の時代にこそ必要とされる歌であるというのは皮肉な話。
(★★★★)
1.友よ
2.自衛隊に入ろう(高田渡)
3.イムジン河(ザ・フォーク・クルセダーズ)
4.教訓1(加川良)
5.いつのまにか(中川五郎)
6.血まみれの鳩(五つの赤い風船)
7.日の丸(斉藤哲夫)
8.あしたてんきになあれ(はっぴいえんど)
9.昭和の大飢餓予告編(三上寛)
10.妻になる女に(西岡たかし)
11.むかしばなし(バラーズ)
12.戦争は知らない(高石友也)
13.男らしいってわかるかい(ザ・ディランII)
14.追放の歌(休みの国)
15.プレイボーイ・プレイガール(フォークキャンパーズ)
|
myu「SEVEN SEEDS」(2003.06.25)

尾崎亜美のプロデュースによるアルバム。myuの繊細で心に響くボーカルが尾崎亜美の詩世界と融合。しっとりとしたバラードからロックテイストの強いナンバーまで、変幻自在。(★★★)
1.そばにいるから〜Don’t Worry Now〜
2.風を渡る
3.Angel Eyes
4.On Your Mind
5.ガール ファイト
6.I’m Singing A Wrong Song
7.たいせつなもの
|
酒匂ミユキ「HUMAN」(2004.05.19 world clique 2000円)

カバー三部作の完結編。これまた絶妙な元歌を集め、このラインナップを見ただけで、食指が動くムキがあるだろう。02、08は言わずもがなの名曲。03はCCRのブルースナンバー。しかし、07を完全コピーには驚いてしまう。ただし、やはりカバーはカバー。どんなに表現力があっても原曲のイメージがついてまわり、それを払拭するには、ボーカルの力だけでは無理。意気込みは買えるが。次はオリジナルで勝負してほしいもの。(★★★)
01.Brown Sugar (Rolling Stones)
02.You've got a friend (James Taylor)
03.I Put a Spell on You(CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL=C.C.R)
04.Every Breath You Take(Police)
05.Tears in heaven(Eric Clapton )
06.Knockin' on Heaven's Door (Bob Dylan)
07.Heartbreaker(Led Zeppelin)
08.We're All Alone(Boz Scaggs)
09.Sailing(Rod Stewart)
10.WHAT A WONDERFUL WORLD(Louis Armstrong)
|
酒匂ミユキ「WOMAN〜女が唄う女達のバラード」(2003.08.22 world clique)

01は浅川マキ自身は封印しているが、根強い人気の「初期歌謡曲」の代表作。今までカバーした人がいたかは思い出せないが、それをさらりとカバーするとはかなりの度胸。それもオーソドックスなカバーであり、バッキングも「それっぽい音」。歌唱法もほとんどコピーといってもいい。途中で入るキャバクラの呼び声のような「アイ、アイ、アイ〜」の掛け声は下品。
02はかなり歌い込まれた名曲だけに決定的な思い違いが惜しい。よくカラオケなどで、歌詞の文字面を追う人が陥る過ち。それは、「U音」で終わる歌詞をそのまま「U」と発語すること。この「想い出ぼろぼろ」では、「言い訳繕うその前に やさしさ装うその前に」の個所で、「装う」を「YO・SO・UU」と発音している。「繕う」は「TUKU・ROU」でまず許せる。「TUKU・RO・O」でもどっちでもいいが、「装う」はちょっとひどすぎ。これはあんまりな歌い方で、日本語になっていない。
03、04、05、06はカラオケを聴いているようなもので、曲に新しい解釈がないため、すぐに飽きがきそうなラインナップ。07も工夫なし。ただのカラオケバージョン。しかも、作詞者名を「寺山修二」と誤植しては何をかいわんや。
このアルバムの中では09がもっとも聴きごたえがある。まあ、これもハコの完全コピーと言えなくもないが。
総じて、この「ウーマン」は選曲も歌唱もイージーな作り。「HUMAN」から入ったからいいようなものの、このアルバムから入ったとしたら、おそらく二枚目のCDは買わなかったかもしれない。(★★)
01.夜が明けたら (浅川マキ)
02.想い出ぼろぼろ(内藤やす子)
03.秋桜 (山口百恵)
04.真赤な太陽(美空ひばり)
05.ラヴ・イズ・オーヴァー(欧陽菲菲)
06.悪女 (中島みゆき)
07.時には母のない子のように (カルメン・マキ)
08.人形の家(弘田三枝子)
09.サヨナラの鐘(山崎ハコ)
|
酒匂ミユキ「MAN〜女が唄う男達のバラード〜」(2003・02.14 world clique 1905円)

この選曲、どう見てもただ者ではない。70年代世代を狙い撃ちしたとしか思えない。歌もウーマン編に比べて、ばらつきがなく、無理なく聴く事ができる。ただし、どうしてもオリジナルではないため、「カラオケ熱唱」になりがち。02は元ザ・ブルーハーツ、現ザ・ハイロウズのギタリスト真島昌利の名曲。04、09もいいが、一番の聴きものは10。これなら優作も納得か。(★★★)
1.スローバラード(RCサクセション)
2.アンダルシアに憧れて(近藤真彦)
3.安物の時計(矢沢永一)
4.セクシィ(下田逸郎)
5.I LOVE YOU (尾崎豊)
6.たどり着いたらいつも雨降り (モップス)
7.アンジェリーナ(佐野元春)
8.時の過ぎ行くままに(沢田研二)
9.身も心も(宇崎竜童)
10.マリーズ・ララバイ(松田優作)
|
早風美里「グッド・ナイト」(1000円 ビクター・エンターテインメント)

懐かしい昭和歌謡、ジャズクラブの匂いのするメロディー。作詞・佐伯孝夫、作曲・吉田正コンビによる「ムード歌謡の女王」松尾和子(享年57)のデビュー曲のカバーときては当然か。1980.1.9東京生まれ。
24歳の早風はややハスキーで、しっとりとした歌い方。これなら、世代を超えて支持されるだろう。(★★★★)
|
奥村愛子「蝶」(2004.06.23リリース 東芝EMI 1575円)
“昭和ノスタルジー ごちゃまぜ妄想オシャレ歌謡”から“昭和ノスタルジー、ドキドキオシャレ歌謡”にキャッチコピーを変えてのマキシアルバム第2弾。60〜70年代のレトロ歌謡をベースにしながらも、オリジナリティーは豊か。
05は名曲をア・カペラで多重録音したもの。4はサックスとボーカルだけのセッション。ソフィスティケートされすぎて泥臭さが薄まったのがちょっと難点ではあるが、椎名林檎風のブレイクもあり得る。(★★★☆)
01.蝶
02.今日からふたりで
03.ダンスフロアでもう一度
04.波と風と月と星と
05.As Time Goes By
06.サンクスフォー
|
BAGDAD CAFE THE trench town「UP RIGHT AND SMILEY」(2004.06.24リリース MOPレコーズ)

BCTTの2ndアルバム。メインボーカルMAIとコーラス「ラン」「ビッグママ」の3人の、のびやかで艶のある掛け合い、心地よいホーンセクションーーレゲエの王道を行くラバーズサウンドを堪能したい。「自身を愛するように隣人を愛せよ」と歌う05の力強さも印象的。
(★★★)
01.one way two way
02.Give me a chance
03.Get it together
04.IN THE NIGHT
05.A MESSAGE
06.Love song
07.happened to me
08.RAINY DAY
|
LOVE TAMBOURINES「Love Parade」(2004・06・15リリ−ス CRUELレコーズ 初回限定DVDパック)

アルバム「Alive」(95年)以前に発売され、ここ数年生産中止となっていたアルバム未収録の2枚のシングル“Cherish Our Love”(93)と“Midnight Parade”(94)の収録曲全曲にジャクソン・ファイヴの“Never Can Say Goodbye”のボッサ・ソウル・カヴァーを追加収録したもの。
今聴いてもまったく古びないエリのボーカルはソウルフルで繊細。早過ぎたR&Bディーバといえる。(★★★☆)
DVDは“Cherish Our Love” “Midnight Parade”のビデオ・クリップを収録。
1. Baby Why
2. Cherish Our Love
3. Spend The Day WithoutYou
4. Midnight Parade
5. Never Can Say Goodbye
6. Love Is Here -Just Between You And I -
7. Love Space
8. Secret Summer
9. Love Is Life To Women
|
ポカスカジャン&ヒルサロ「二人のムラサキ東京」(2004・07・21リリース BGMファンハウス1050円)

「キンモクセイと東京ジェンヌ(覆面歌手=松たかこ)」のデュエット曲をWAHAHA本舗のユニット「ポカスカジャン」と「ヒルタナユミと魅惑の東京サロン」のヒルタがカヴァー。昭和ムードたっぷりのムード歌謡に仕上げた。ほかの2曲はヒルサロの座付き作詞家・岩井真理子の作品。
(★★)
01. 二人のムラサキ東京
02. 葛飾は今日も雨だった
03. 浜松町で逢いましょう
04. 二人のムラサキ東京(カラオケ)
05. 二人のムラサキ東京(カラオケ男性ボーカルレス)
06. 二人のムラサキ東京(カラオケ女性ボーカルレス)
07. 葛飾は今日も雨だった(カラオケ)
|
うめ吉「お国めぐり」(CABレコーズ 2300円)
メジャーデビュー前のインディーズ盤。俗曲師・うめ吉のお座敷民謡三味線弾き語り。おなじみの純邦楽もうめ吉の手にかかれば実に新鮮。(★★☆)
01.おてもやん
02.天竜下れば
03.三階節
04.ちゃっきり節
05.東京音頭
06.長崎ぶらぶら節
07.十日町小唄
08.祇園小唄
|
Umekichi「蔵出し名曲集 リローデッド」(ビクターエンターテインメント 3045円)
ビッグバンドと三味線のコラボレーション.。ボーカルは粋な着物姿にあだな日本髪のUmeikichi。もとは寄席で三味線を弾きながら戦前の流行歌、都々逸、端唄などを歌っていた音曲師・檜山うめ吉として人気のあった彼女、2004年2月、元スペクトラムの新田一郎プロデュース(いかにも!)でUmekichiとしてデビュー。稲妻オーケストラ&腰元ダンサーズを従えてのパフォーマンスは類のない和風エンターテインメント。
戦前歌謡曲を現代風にといえば、「モダンチョキチョキズ」の濱田マリを思い出すが、Umekichiのボーカルには明るさの中に儚げで楚々とした風情が漂う。01はPVも秀逸。(★★★★)
01.家へおいでよ
02.三味線ブギウギ
03.買物ブギー
04.パイのパイのパイ
05.真っ赤な太陽
06.びっくりしゃっくりブギ
07.野球けん
08.東京ドドンパ娘
09.5匹の仔豚とチャールストン
10.ヘイヘイ・ブギ
11.ホームランブギ
|
ジャクリーヌ・タイエブ「ロリータチック’68」Jacqueline Taieb 「Lolita Chick '68」(2001)

チュニジア生まれ、18才で デビュー。このアルバムは1968年、19歳の時のソングライティング。モラルとプチブルに埋没した日常に対し、不機嫌な「ノン」を突きつける少女。その音楽の前衛性は時代を超えて普遍。シャンソン、ポップ、ロック、シタールのインド風(06)など、楽曲は多彩。「午前7時」の投げやりな歌唱のカッコ良さ。フレンチ・ポップマニアの大御所、元ピチカート・ファイヴの小西康陽が「天才不思議少女」と絶賛するのも当然か。(★★★★)
01. 午前7時
02.プランタン・ア・パリ
03.楽しい文学部
04.あなたの指に
05.最初に左へ
06.ちょっとだけの愛
07.じきに忘れるわ
08.ブヤンヴニュー
09.プリュ・ベル・シャンソン
10.ジュテーム・ママン
11.少女Amour
12.ブラボー
13.恋のロンドン・パリ
14.暴走160`
|
「Superior Suite スーペリアルスイート〜晴れた午後の休日音楽」( sucre 2004/04/11 2,205円)

「休日をハッピーにする音楽」をコンセプトに、15組の新進アーティストの曲を収録したコンピアルバム。
01はキュートなウイスパリング・ボイスのケイ+ササキアツシのユニット。02はボッサ、ラウンジ、フレンチなどを取り込んだインテリアポップミュージックが楽しい中田ヤスタカ+ボーカル・こしじまとしこのユニット。03のダリアもまたオシャレなウイスパリング・ボーカル。04は日野友香+作曲・青木多果のユニット。さわやか系ポップ。05は杉本清隆(Vo./Key./Ds./Perc.)によるセルフユニット。06はピアニスト・mamikoによるソロユニット。こちらもささやき系。
07は広末恵子のユニットで「最中の月」が由来。08も切ないウイスパー。ボーカルのjunkoが美形。09は菊島晴信の個人ユニットにボーカル・湯川潮音が参加。10は小池光子+田畑伸明。「赤い鳥」風の70年代フォーク。11もまた古井戸を彷彿とさせる70年代フォーク風。12もまたセンチメンタルなアコースティックフォーク。この声質は結構好き。13は林将也のソロユニット。14の大野恭子のボーイッシュなボーカルとポップなメロディーセンスはこのアルバムの中でも好みの部類。15はスピッツ風ネオアコ・ポップ。
全体に女性のウイスパリング系が多く、ツボにはまった選曲。「休日音楽」のコンセプト通り、夏の昼下がりに聴くには最適。ただ、快さの余り睡魔を誘発する恐れもあるが。(★★★)
01.Heartgraph/Melting Holidays
02.idle fancy/Capsule
03.GOOD FLIGHT!/dahlia
04.東京ボーイ/metro trip
05.shining star/orangenoise shortcut
06.USA/pianetta
07.RHYTHM -Prance mellow mix-/moona
08.lavande/mondialito
09.Twinkle Star/cafa feat. 湯川潮音
10.春をみたひとは/ビューティフルハミングバード
11.深夜のレストラン/リトルハヤタ
12.はつ雪/Love Attack Eve
13.one year/one note
14.春うらら/waffles
15.sunday song/sprito
|
noodles「Fuzz hill 」(ADD RECORDS 1500円)
91年結成。海外での活動も積極的に行っているガール・ポップバンド「ヌードルス」1年ぶりのミニアルバム。全曲疾走感あふれるロックサウンドとヨーコのボーカルはガールポップの枠に収まらない独自の個性。02の表題作と04は格別の味わい。(★★★)
1. NEW WAVE
2. Fuzz hill
3. Elvis
4. empty girl
5. black clover
|
サンタラ「うそつきレノン」(エピック 2004.4.7)

メジャー2作目は、ロック色を前面に押し出し、ギターと弦一徹のバイオリンが絶妙に絡み合ったソリッドなストリングスロック。ときどき、「ラブサイケデリコ」風に聴こえるのもご愛嬌。02はカントリー・テイストあふれる佳曲。(★★★)
01. うそつきレノン
02.charms
|
サンタラ「バニラ」(エピック 2004.1.15)

バンド名はヒンドゥー語で「柑橘系」の意味。京都の大学で知り合った田村キョウコ(ボーカル&ハープ)と砂田和俊(ギター&コーラス)のユニット。 ブルース、フォーク、カントリーなど、アメリカン・ルーツミュージックをベースにした独自のざっくりとしたアコースティック・フォーク・ブルースが心地よい。
01.バニラ
02.しゃぼんのブルース
|
「沢たまき&プレイガール ミュージックコレクション」 (ビクターエンターテインメント 2004.04.21)
1969年4月から1974年9月までテレビ東京系で放映された伝説の番組「プレイガール」。蘭芳、緑魔子、桑原幸子、八代万智子、片山真由美、西尾三枝子、宮園純子、浜かおる、ひし美ゆり子、夏樹レナらミニスカートの保険調査員が、おネエこと沢たまきに率いられ活躍するお色気アクションドラマで、「パンチラ」の言葉はこの番組から派生した。このアルバムは沢たまきのアルバムからのピックアップと「プレイガール」の出演者たちの歌のコンピレーション盤。大ヒット曲「ベッドで煙草を吸わないで」の別バージョン、緑川アコのカヴァーでもヒットした「カスバの女」、ペギー葉山、松尾和子の歌唱で知られる「爪」など、ムード歌謡、ジャズ・ボッサはまさにオトナのための選曲。Disc1では14の「横浜ナイト・クラブ」が特に印象的。PLAYGIRL OPENING THEMEの男性版(初期のバージョン)はケン・サンダース、女性版は沢たまき。
晩年は宗教政党の看板としての重圧に悩み、政治家引退→芸能界復帰を望んでいたという沢たまき。おネエのままでいれば……。(★★★)
Disc1
01.ベッドで煙草を吸わないで / 沢たまき
02.教えて頂だい / 沢たまき
03.凍原(ツンドラ) / 沢たまき
04.カスバの女 / 沢たまき
05.東京プレイ・マップ / 沢たまき
06.その時あなたは何をしていた? / 沢たまき
07.女の意地は私の命 / 沢たまき
08.あなた / 沢たまき
09.街灯 / 沢たまき
10.ひまわりのテーマ / 沢たまき
11.爪 / 沢たまき
12.初めての日のように / 沢たまき
13.欲望の街 / 沢たまき
14.横浜ナイト・クラブ / 沢たまき
15.雨のジャマイカ / 沢たまき
16.脚(ソウ・ザ・ブルース) / 沢たまき
17.ALL OF ME / 沢たまき
18.JOHNNY GUITAR / 沢たまき
19.花、匂うが如く / 沢たまき
20.ベッドで煙草を吸わないで(Another Ver.) / 沢たまき
Disk2
01.PLAYGIRL OPENING THEME '69
02.東京プレイ・マップ(Album Ver.) / 沢たまき
03.チャイナタウンの夜 / 應蘭芳
04.愛されたいの / 緑魔子
05.ウィーク・ポイント / 桑原幸子
06.夜の終りに / 沢たまき
07.PLAYGIRL OPENING THEME '69 TYPE-B
08.男友達 / 沢たまき
09.最後の一時間 / 范文雀
10.嵐を呼ぶ女 / 大信田礼子
11.朝帰り / 沢たまき
12.短い手紙 / 西尾三枝子
13.風知草 / 山崎一美
14.恋は静かに / 沢たまき
15.PLAYGIRL OPENING THEME '72
16.あんたふられたんだね / 沢たまき
17.女の仁義 / 宮園純子
18.結ばれたい / 東三千
19.PLAYGIRL ENDING THEME
20.インスピレーション / 沢たまき |
ゴーグルエース「デンデケ・ロック・コンボ」(03.7.7 2200円)
「デンデケデケデケ〜!!! 電気ギターのトレモロ・グリッサンド奏法がロックに鳴り響くエレキ歌謡〜ファズ全開のワイルドGSサウンド!! コンボ・スタイルの格好いい和製HOTRODにモダン・ガールは黄色い声をあげ、スカシた野郎はニヤリ顔をキメ込む!!」(CD惹句)
欧州・米国ツアーも決行し、勢いに乗るゴーグルエースの自主レーベル「サザナミ・レーベル」まさに21世紀のGSサウンドここにあり。ただし、安易に流れ過ぎの感あり。(★★)
01. ライド・オン・ヤマハ RIDE ON YAMAHA
02. GO!GO!レンタカー GO! GO! RENT-A-CAR
03. 熟れたビワ RIPE LOQUAT
04. アン・アン・アン ANN ANN ANN
05. 第7ピカソ会館 PICASSO HALL NO.7
06. チャールストンのプードル娘 CHARLESTON POODLE GIRL
07. のっぽのサリー LONG TALL SALLY
08. リバーブ・チェイス REVERB CHASE
09. 俺たちゃバイク乗り(ゴーゴー) MOTO-ELEKI (GO-GO)
10 秘密のトマト SECRETOMATO
|
LOCAL BUS「桜見丘」(04.3.17)

PS2専用ソフト「ポポロクロイス〜月の掟の冒険」メインテーマ。「LOCAL BUS」は永嶋圭司と野見山睦未のユニット。「列車ひとつ見送ってバイバイと言う 向こうに手を振る君が見えた気がした」という「なごり雪」の世界を叙情的で透明感ある儚げなボーカルで表現。(★★☆)
|
大西ユカリと新世界「七曲入」(2004.04.07)
さらにゴージャスになった大西ユカリ姐さんの「曲入り」シリーズ完結編。8曲目からボーナストラック。聴きものは03。阿木耀子+宇崎竜童が書き下ろした曲はさすがにツボを押さえ、いかにもな「昭和歌謡」になっている。07は久保田麻琴と夕焼け楽団のカヴァー曲が耳になじみがあるため、ユカリ版はやや軽い。もう少し、濃いめの歌唱でもいいと思うが。11は歌唱力を要する楽曲だが、難なくクリア。(★★★)

01.好きな気持ち
02.幸せのあと
03.真夜中に聴いた歌
04.恋はイェーイェー
05.失恋ドライブイン
06.めりこむ青春
07.That Lucky Old Sun
〜ボーナストラック〜
08.CAMARADE
09.悲しい恋なんてケッ飛ばせ
10.His Eye Is On The Sparrow
11.Calling You
12.オモカゲ
13.ティルトの恋
14.好きな気持ち
〜おまけ〜
15.カワチアンサマー
(カラオケ/ナイトin ゆかりバージョン)
|
PUSHIM(プシン)「Like a sunshine,my memory」2004.1.7リリース \1,020(税込)

ジャパニーズ・ダンスホール・レゲエの女王プシン。その本領発揮のラテン・フレイバー漂うメローな名曲。2003年にジャマイカで行われた世界最大のレゲエ・イベント「サン・フェス2003」や1万人を動員した日本最大級のレゲエ・イベント「横浜レゲエ祭」など数多くのビッグ・イベントに出演し、着実にファン層を開拓してきたプシン。カップリングには世界的リミキサー&DJ
Louis Vegaによる表題曲のリミックスを収録。さらに、数多くのジャパニーズ・ヒップホップ・クラシックスを手掛けた日本を代表するエンジニア、D.O.IによるスペーシーなDub
Mixを収録。(★★★★)
|
カルカヤマコト「Black and Browny」2004・04・14リリース 2100円
ハスキーでグルーミーな歌声でレゲエシーンに彗星のごとく登場したカルカヤマコトの2ndアルバム。大阪のスーパー・レゲエ・バンド「ザ・ファウンデイションズ」がトラックをアレンジ&プロデュース。クール&ビューティーな01、02、03。05はマービン・ゲイのカバー。07はヘレン・メリルのスタンダードナンバーでコール・ポーターの名曲。ギター伴奏のみでシンプルに歌い上げる。個性が際立つ名唱。(★★★★)

01. yes,yes,yes,
02. GAL ANTHEM (Produced by Q45)
03. Young Born queen
04.Simple life
05.What's Going on
06.You'd be so nice to come home to
07.Family Plan
|
Boogaloob「月のしずく」2003.12.26リリース

新潟出身の3人組アコースティック・ブルースバンド。メンバーは皆川匠(Gt)、渋谷幸助(Gt)、よしみ(Vo)。「Mamekko5」として新潟のライブハウスを拠点に仙台・東京などで活動していたが、2002年10月、1stアルバム「月光」リリースを機にバンド名を「Boogaloob」に改名。2003年12月
、東芝EMI "radiosonic" レーベルからメジャーデビュー。
なんといってもクールなよしみのボーカルがいい。硬質なロックからジャジーな曲まで変幻自在。05は寺山修司+山木幸三郎の名曲。浅川マキのオリジナルと比較するのはヤボというものだが、のびやかに歌い上げるよしみのボーカルもまた味わい深い。(★★★)
01.夜明け
02.月の夜
03.心の絲
04.つまさき
05.ふしあわせという名の猫
06.夢の終り
07.サーカス
08.花
09.儚きもの
10.群青の海
|
A.S.P「マラカシェイクスウィーツ」 2004/04/14 2310円
A.S.P1年ぶりの2nd アルバム。パーカッションにTOY森松、トランペットに道下克巳を迎え、全曲一発録音にこだわり作り上げられた緊張感と勢い満点の本作。キャッチー、スモーキー&ビタースウィート!」(CD惹句)
思わずエゴ・ラッピンと聴きまごうそのボーカルとサウンド。大阪、ジャズ、ブルース、ロックーー血脈は一緒か。軽快サンバ風な01、02。ドラムのブラッシング、スチールギターをバックに月の光に映る夜の海を眺めるようなスローバラードの03は心の琴線にふれる一曲。05はキュートなボーカルとメロディーのコラボが楽しい。タイトル曲06は潮風の香りがする南国ムードのポップな佳曲。07は歌謡+ラテン。聴いているだけで体が動き出す、まさに「ゆらすフィーバー 酔いしれる恋の影」
(★★★★)
01.路地裏のショータイム
02.ラバリラ
03.月の夜に恋の光
04.ラストスロータップ
05.Sweet Jazz NO.6
06.マラカシェイクビーチ
07.ボルシエ25
|
FAKiE「Timeless」(2004/03/30リリース 2500円)
FAKiE(フェイキー)はボーカルの Keico とギターNaoki のユニット。Keicoは3オクターブを自在に操り、安定したボーカルが魅力。Naokiは10才からエレキギター、正統派クラシックギターを学び、その後LAで研鑚した実力派ギタリスト。エレキギターは極め尽くしたと、クラシック音楽に使われるナイロン弦のギターに転向。1970年代・80年代のロック、ジャズ、ソウルの名曲を独自のアレンジでカバーするほか、オリジナル曲でも観客を陶酔させている。
01はいわずと知れた名曲。keicoのボーカルとNaokiのカッティングが絶妙に絡まりあい、聴くものを陶酔させる。02のギター独奏はレッド・ツェッペリンへのオマージュ。03はスティービー・ワンダーの名曲。導入部のアルペジオからボーカルへつながる流麗なタッチが見事。04はチック・コリアの名曲。ボーカルとギターのコラボレーションが素晴らしい。05はボビー・コールドウェルのナンバー。邦題「風のシルエット」。06は日本語オリジナル曲。07はEW&Fのヒット曲。低音の導入部から最後の最高音まで3クターブ半をカバー。08は小椋佳&星勝のヒット曲。ベース音をキープしながら高音でハーモニクス・アルペジオを行う高等テクニック。09、11、12はオリジナル。10はストーンズのナンバー。ライブ実況盤。(★★★★)
01. Summer Time
02. Song Remains The Rock'n roll
03. Ribbon In The Sky
04. SPAIN
05. What you won't do for love
06. 月光
07. FANTASY
08. 歓送の歌
09. The World Spins around
10. 地の塩
11. Into The Light
12. こころよせて
|
モダーン今夜「赤い夜の足音」2003年10月11日 \1,600 (税抜)
ボーカル・永山マキが大学(日本大学芸術学部文芸学科)在学中に組んだバンドを母体に、2002年秋から都内ライブハウスで本格的に始動したユニット。ボーカル、ギター、ベース、ドラムに加え、ピアノ、ツインパーカッション、管楽器やバイオリンなど11人編成。ジャズ、サンバ 昭和歌謡などをベースに、オモチャ箱をひっくり返したようなにぎやかで多面的な音楽世界を表現する。
01は軽快なラテンリズム。「ああ君にとどけ このメロディ」というサビのメロディーが高揚感を誘う。メンバー全員によるコーダのコーラスがGOOD。
02「うたかた花電車」はいかにも60年代R&B、昭和歌謡ふう。「月が昇ったらあたしの出番さ ハイヒールならす原色ネオン浅草」と場末のストリッパーの悲哀を歌う。マキのボーカルのやさぐれ度合いがいい。03はうって変わって、ポップなスキャット歌謡。04はビッグバンド風。05はギターの弾き語りで、夕暮れ時のかなしみを歌うフォーキーな一曲。
なお、マキは毎週水曜日23:00〜26:30、新宿ゴールデン街「シャドウ」2F・3Fの「黒猫船」でカウンターに入ってる。
(★★★☆)
01、星屑サンバ
02.うたかた花電車
03.涙の雨
04.レジーナ
05.かくれんぼ
|
Drinkers Hop「It's gonna be all right」
関西インディーズバンド。ブルース、ロックをベースに70年代フレイバー漂うポップなサウンド。charと金子マリのセッションを思わせるフレンドリーでノスタルジックな演奏が楽しい。(★★☆)
1.All Night Long
2.Sea Side Bar
3.Don't Say Anything Anymore,Baby
4.Up On The Roof
5.Deep Blue Sky
6.An Innocent Man
7.Give Me Your Love
8.Sun Shine & Rainbow
9.Morning
10.Tomorrow
|