3月31日(土)雨
 冬に逆戻りしたような寒さ。朝から雨が降り続く。
 明日の早朝、義父の墓参りをするため1泊で遠出するため、ソワレは避け、万有引力の公演をマチネで観る。阿佐ヶ谷も昔住んでいた頃と比べて、だいぶ変わった。変わらない場所もあるが…。終演後、月刊テラヤマ新聞の稲葉さん、金子さん、そして旧知のY澤さんと喫茶室でお茶。ダメ出しが終わった頃を見計らって、シーザー、根本さんたちに挨拶。PM7、帰宅。明日、クルマで聴くカセットを録音。PM9・30就寝。
3月30日(金)朝のうち雨。のち晴れ

 昼、携帯にヘンな電話。1回コールしただけでプツンと切れる。今、中学生の間で「ワンギリ」という遊びがはやっている。1回コールして相手が出たら負けという遊び。誰かの冗談かと思って、発信の番号に逆コールしてみる。すると、女性の声の録音メーッセージで「ここは…18歳未満の方はご利用になれません…」と、まるでダイヤルQ2みたいな番号につながってしまう。ただのいたずらじゃなく、巧妙な勧誘商法のようだ。携帯を持ってる人なら、着信履歴で逆コールするだろうという心理を利用した新手の商法。無差別にかけているのか、それともどこからか番号が漏れたか。いずれにしても不愉快な出来事。ますます人間不信の社会になっていきそう。

 永井愛さんから「こんにちは、母さん」の戯曲本が送られてくる。ちょうど、芝居の感想をハガキで出そうと思っていたところ。すぐに礼状を出す。

 夜、渋谷パルコ劇場で「毛皮のマリー」。若松武史が登場するだけで、「場」を全部かっさらっていく。美輪明宏と拮抗する芝居巧者、さすがだ。オフィス・ミワのKさんが不在だったので、美輪さんに挨拶するのを断念し、家路につく。
9時、不夜城・渋谷の週末の夜はこれから。どこもかしこも10代、20代の連中でいっぱい。歩道にあふれかえり、道を歩くのさえ、ままならない。

 10時過ぎに帰宅。HMVで買った葛谷葉子「最後の夜」、ケレル「HOW I  LOVE YOU」、ソウルディーバたちのコンピレーションアルバム「LOVABLE.002」をMDに入れる。犬も歩けばいいCDに巡り会える。「LOVABLE」はあの名盤「DIGABLE」の女性ボーカリストたちをフィーチャーしている。聴くのが楽しみ。
3月29日(木)雨

 朝から雨が降り続き、肌寒い一日。咲き始めた桜が寒そうに震えている。
 PM5、仕事が終わった後、まっすぐ家に戻る。
 夕食後、この前ビデオに撮っておいたNHKの「はっぴい・ウェディング」の後編を見る。北村有起哉がうまい。カエルの子はカエルか。最近はほとんどテレビを見ないが、久しぶりにドラマらしいドラマを堪能した。
3月28日(水)晴れ
 同僚に頼まれ、休みをチェンジして出勤。「魔の水曜日」のジンクス通り、今日は「安部英、無罪判決」でバタつく。午前中、猛烈な忙しさだったためか、午後は疲れ気味。というか、いつもは休みの日なので、体がお休みモードなのだ。どうも、気分が乗らないと思ったら、やはり体には1週間のリズムがある。
 
 PM7〜10、新国立劇場で「こんにちは、母さん」。これは永井愛の大傑作だ。加藤治子、平田満ほか役者もすばらしい。思えば、二兎社から大石静が抜けて10年。大石静と永井愛が舞台に立っていたことを知る人も少なくなった。大石静はその後、テレビ脚本家として大活躍。今もNHKの朝ドラを手がける一流脚本家。それを横目で見ながら永井愛にもあせりがあったはず。しかし、ここ数年の受賞ラッシュに見られるように、いまや永井愛の劇作家としての充実ぶりはめざましいものがある。ある意味で大石静を越えたとも言える。切磋琢磨して友情を温めてきた2人の作家が大きく花開いている。腐らずおごらず。才能といってしまえばそれまでだが、なかなかできることではない。

 幕間にK森くんと会う。この頃は1年のうち、数えるほどしか会わない。「TOKYO芝居探検隊」の編集キャップ。彼に会わなければ、こうして芝居を見続けていたかわからない。「最近、芝居は全然見なくなった。今年も数えるほど」と彼。「○○はどうしている?」といった話をしているうちに休憩時間が終わる。
3月27日(火)快晴

 昨夜は吐き気があり、就寝中、何度も目が覚める。その度に時計を見て、まだ3時、もう4時…。睡眠不足で会社に行っても頭がフラフラ。仕事の合間に近くの開業医に行く。80歳近い女医さんが一人。聴診器を当て、喉を覗き込んで「風邪でしょうね」とひと言。クスリを出してくれたので、昼食後飲む。お昼過ぎたら、なんだか調子も良くなったみたい。予定通り、池袋サンシャイン劇場で「セーラームーン ラスト・ドラクル最終章」へ。今回で神戸みゆきが降板するのだ。会場は相変わらず小さな子供連れのお父さん、お母さんで一杯。照明が落ちると「暗いよー、こわいよー」の大合唱。舞台は1年間に渡るシリーズの最終回。子供相手でも、出演者がみんな手を抜かず、全力投球の力作。そのへんの商業演劇や、大作ミュージカルよりよほど面白い。実際、実力あるミュージカル俳優が脇を固めているから見ごたえたっぷり。
 終演後、神戸みゆきの声入り目覚まし時計を買ってしまった。「子供のおみやげに…」なんて、聞こえるようなひとり言いいながら。フフ…。
 さて、明日の朝は神戸みゆきが「早く起きないと月に代わって…」。ちょっとコワイ。
3月26日(月)晴れ

 仕事が休みなので、ふらりと町を散歩。タワーレコードで勝野慎子の初アルバム「蜂の巣城」、コルトレーンの「LUSH LIFE」を買う。同じフロアで中古レコード・CD市。大瀧詠一のレコードが高い。タワーでも新マスタリングの「ロングバケーション」が品切れだった。大瀧ブーム再燃か。
 広沢虎造の「清水次郎長伝 血煙荒神山」、東海林太郎「懐メロを唄う」、松方弘樹、江波杏子、藤巻潤、天知茂が歌っている「任侠歌謡傑作集」を買う。ぞっき本ならぬ、ぞっきCD。しかし、なんという顔ぶれだ。

 帰宅の途中、頭痛がひどくなる。風邪か。帰って午後から横になる。腹痛と吐き気も。せっかくの休みなのに、なんでこうなるの?
3月25日(日)くもりのち雨

 この前、倉庫から出してきた昔の演劇関係の資料写真を整理しようと思い立ち、アルバムを買ってきて夕方から始める。しかし、とんでもない作業だと気づいたのは、3時間後。たいした分量ではないと思ったのに、整理していったら、その数は万の単位。アルバムに収納するのは途中から断念。あとはもとの布袋に戻してしまった。懐かしい顔、思い出せない顔がいっぱい。今ならデジカメで撮ればCD1枚に何百枚でも焼いておけるのに。これからスキャナーにかけて取り込んだとして、1枚1分はかかるから、1万枚をスキャンするのに1万分。不眠不休で167時間! 気が遠くなる。永遠にムリだ…。
3月24日(土)快晴
 この時期は何を着ていいか困ってしまう。ハイネックのセーターはもう暑いし、かといってTシャツでは心もとない。コートもそろそろクリーニングに出さなきゃ。

 新宿でオーツーコーポレーションプロデュース「鬼」。マチネがあると思って行ったら、今日はソワレのみ。また勘違いしてしまった。きちんとメモしてあるのに、なぜだ? よりによって制作がOさん。この前も間違えたのに、なんで彼女の時に限って、ポカをするのか…。公演はなかったが、ゲネプロがあったので、見せてもらう。今日のゲストはラサール石井。ゲネから出演していて、仕事は大丈夫なのか。花粉症気味のラサール。
 
 会社で一仕事終え、PM7、文学座「柘榴変」。滑り込みセーフ。食事できなかったので、お腹がぺこぺこ。始まってすぐに、猛烈な空腹感。静まり返った劇場でお腹の鳴る音ほど恥ずかしいものはない。必死に耐えるとアブラ汗たらたら。しかし、人間の体って不思議。自然に空腹感が引いていく。なんとか最後までもつ。
 この前、某劇場で、隣に座った女のコがやはり、空腹だったのだろう。途中で何度もお腹が鳴り、その緊張感が伝わってきて、芝居どころじゃなかった。彼女、休憩に入ったとたん、そそくさと帰ってしまったっけ。かわいそうに。ピーンと張り詰めた静かな芝居だっただけに、少しの音でも目立つ。新感線の芝居なら、少々の音は平気だろうけど。
 教訓=ソワレの前には何でもいいから詰め込んでおこう。

 終演後、携帯でDさんに連絡。花見会の件。帰宅、風呂で11時。
3月23日(晴れ)
 PM7〜10、さいたま芸術劇場で「蜷川マクベス」。11時帰宅。疲れたので、今日は寝ます。
3月22日(木)快晴
 そろそろ桜も咲き始めた。今日も一日上天気。セーター姿では暑いほど。

 PM5・30、京橋の映画美学校試写室でドキュメンタリー「SELF AND OTHERS」を観る。「阿賀に生きる」「まひるのほし」の佐藤真監督の新作。36歳で亡くなった写真家・牛腸(ごちょう)茂雄さんの自費出版写真集と短編映画をコラージュした作品。写真集からこちらを見つめ返す人々のまなざし。そして、時折、生前の牛腸氏の声が画面にインサートされる。「もしもし、聞こえますか? この声はどのように聞こえているのだろう?」
 懐かしい風景と死者のささやき。4月28日から渋谷・ユーロスペースでレイトショー公開されるので興味のある方はぜひ。53分。

 試写の帰りに、銀座・山下書店で山田風太郎の本を2冊。「人間臨終図巻T」「十三角関係」。藤本義一「川島雄三、サヨナラだけが人生だ」。川島雄三は青森県むつ市出身の映画監督。「幕末太陽傳」は日本映画のベストテンに必ず選ばれる名作。今も名画特集が組まれ、そのカルト的な人気は衰えることはない。

  寺山修司もよく「(花に嵐のたとえもあるさ)さよならだけが人生だ」という井伏鱒二の漢詩(元漢詩は于武陵)を使ったが、川島もこの詩を好んだ。2人とも太宰治嫌いという共通項もある。川島いわく「太宰のことを誉めるやつはバカだ」。下北と三沢。寺山が最後まで訛りを捨てなかったのと反対に、川島は、「〜でげすよ」と軽妙洒脱な江戸っ子弁を使い、生まれ故郷を憎んだ。川島45歳、寺山47歳。2人とも病魔との闘いの連続で、ついに「父親」にはならなかったが、その作品は未来永劫続く。これほど強靭なDNAの継承はないだろう。
3月21日(水)晴れ

 仕事が休みなので2連休。朝寝坊できる心地よさ。昨晩録画しておいたNHKの「ハッピーウェディング」を見る。田端智子と北村有起哉のカップルの結婚式でのドタバタ。北村和夫との親子共演、キャストもNHKならではの豪華版。後編が楽しみ。
 午後は、公園で子供の自転車乗りの練習を手伝う。なんだかんだの涙橋で一日が過ぎていく。ウーム、時間がある割には何もできなかった。
3月20日(火)晴れ

 春分の日。家族で池袋のサンシャインシティに出かける。年に1度のナンジャタウン参り。休日とあって人出の多いこと。11時に着いてすぐ入館。ナンジャタウンの中にある福袋7丁目商店街をウロウロ。昭和30〜40年代の町を再現したもので、懐かしグッズや町並みを見ていると、子供の頃にタイムスリップしたような気分。ところが、入ったとたんに立て続けにクシャミ。「おかしいな? 薬を飲んでるから花粉症は大丈夫のはずなのに」と首をひねったが、クシャミ、鼻水はひどくなるばかり。頭はボーッとするわ、鼻がむずむずするわで、遊びどころの騒ぎじゃない。こんなヒドイ花粉症は久しぶりだ。
 たまりかねて外の薬局で鼻炎用カプセルを買ってくるも、ほとんど意識朦朧。水族館に移動して、ようやくクスリが効いて来た頃には帰りの時間。右往左往しているうちに家族とはぐれるわで、なんという悲惨な家族サービスデー。
 午後6時帰宅。「やっぱり、お家が一番」。
3月19日(月)晴れ
 PM7、三軒茶屋。世田谷パブリックシアターで「アメリカ」を観る。3時間半の大作。M新聞のTさんらと休憩時間にコーヒーを飲んでいると、演出の松本修さんが来て挨拶。「長いですねー」と言うと、「どうしても長くなるんですよ。繰り返しが多い芝居だから、それをはしょると、つまらなくなるし。10日前は5時間でしたからね。でも、それじゃ、お客さんがみんな帰っちゃうから、なんとか削って短くしたんです」とのこと。それでも、まだ長い…。
 遊◎機械/全自動シアターの白井晃さん、松金よね子さんの顔も。白井さんは今頃稽古の真っ最中のはずなのに?
 
 終演後、楽屋に行き石井ひとみと会う。その後、福士恵二、高田恵篤らと近くの居酒屋へ。伊東由美子、大崎由利子などほかの出演者も合流。終演時間が遅かったので、あっという間に終電。11時50分、お先に失礼して電車に飛び乗るも途中駅止まり。結局、タクシー帰りになってしまう。明日は家族で行楽の予定なのに、帰宅が2時近い。
 HP更新して就寝。疲れた〜。
3月18日(日)快晴

 天気もよく、午後から家族で近所を散歩。早咲きの桜があちこちで満開。一軒の民家でしだれ桜を発見。川のそばを歩いていると、バシャッという水音。見ると大きなコイが水面に顔を出して、時々、ジャンプしている。「昔はきれいな川で、フナやコイがたくさんいたんだけどね」と自転車で通りかかったおじさん。「暖かくなって、そろそろコイが動き始めたみたいだね」。緑色の泥川の水面のあちらこちらをいくつもの魚影が横切る。汚れた川でも生きているたくましい魚たち。

 帰り道、さっき通ったばかりの小さな横断歩道で人だかり。交通事故だ。クルマ3台が玉突き衝突したようで、警官が検分中。路地裏みたいな狭い道で追突なんて…側杖食わずにすんでよかったというべきか。幸い死傷者はないようだ。
3月17日(土)雨

 朝、8時過ぎから雨が降り始める。
 仕事が終わった後、新宿でリリパット・アーミーの芝居。終演後、ロビーで行われたサイン会が終了するのを待って、中島らもさんとわかぎゑふさんに挨拶。ラサール石井さんが見に来ていて、顔に大きなマスク。「どうしたんですか?」「花粉症なんですよ。眠くなるから薬を飲むわけにいかないし」「医者にもらった薬は眠くならないし、効きますよ」「やっぱり病院行ったほうがいいかな」などと立話。
 超多忙なのに、劇場に足を運ぶラサール。5月には女の子3人組のユニット「beans」の作・演出も手がける。超人だ…。

 夜、グローブ座でパフォーマンスグループ「水と油」を観る。客席にA新聞のH、演劇評論家O、M、佐藤信、大鷹明良などの姿が。帰り道、偶然、高校時代の同窓生と出会う。大きな荷物を抱えて「買い物帰りなの」とにっこり。グローブ座の近くの高層マンションに住んでいるのだ。高校時代もお人形さんみたいな可愛い人だったが、今も変わらない。トシをとらない人っているんだよなあ…。
3月16日(金)快晴

 
昼休み、市場で買い物。帰り、隅田川を散歩。鳩とカモメが仲良く日なたぼっこ。
 近くのNスポーツ前のtoto売り場は客の行列が途切れることがない。1億円が出たといっても、売り場は関係ないだろうに、日本人って”あやかり”が好きみたい。当てたのはNスポーツのアルバイト。1億入ったら人生変わりそう。バイトもやめたようだし…。
 
 紀伊国屋・マンガ別館で坂田靖子の新刊「珍犬デュカキスのミステリー」、白土三平の文庫「カムイ伝」、吉田秋生「YASHA 第9巻」を買う。坂田靖子のマンガは出るとつい買ってしまう。マンネリなんだけど、ピチカートファイヴを買ってしまう心理と一緒。そういえば、ピチカートも解散か。「カムイ伝」は久しぶりに読んでみようかなという気になって。吉田秋生は初期の「十三夜荘奇談」や「夢見る頃をすぎても」の方が好き。

  6時、新宿でウォーキングスタッフの「ぜろまい」。田中健が自ら企画した舞台とか。小劇場で生き生きしている田中健。「俺たちの旅」のオメダから20数年? 鍛えているので、裸になっても腹筋くっきり。見習わなくちゃ。8時15分終演。家には9時30分。いつもこれくらい早めに帰宅できれば、のんびりお風呂にもつかれるのに。6時開演の芝居を増やしてほしいよなあ。上演時間も1時間半くらいがベスト。
3月15日(木)晴れ
 
春が近いのか朝、眠くて眠くて。このところ、明け方に必ず一度は目が覚めてしまい、熟睡感がないことも一因か。「花粉が布団に残っていると、明け方、症状がでますよ」とかかりつけのお医者さん。そうか、花粉のせいだったのか。
 たかが花粉と侮っているけど、国民の経済活動にも大きな影響が出ているという。花粉が怖くて買い物に出るのをひかえる主婦、飲まずに早めに家に帰るサラリーマン…。花粉症にアルコールは禁物だしなあ。

 帰り道、近くの児童公園で桜が咲いているのを見つける。
3月14ひ(水)晴れ
 
休みというのに、朝から花粉症がひどい。気力をなくして、家に閉じこもり。
 夕方、忘れ物をしたという子供と一緒に小学校へ。夕闇にこうもりが舞い、校庭では、子供が2人、サッカーボールを蹴っている。おだやかな夕暮れ。昔、子供たちはみんな、暗くなるまで、かくれんぼや鬼ごっこ、パッチ(メンコ)に、ターザン遊びに興じたものだ。「ご飯だよ」という母親の声があちらこちらから聞こえてくる。家路を急ぐ子供たち。あたたかな夕餉。大人には、もう、あんなに平和でおだやかな夕暮れはめぐってこないのだろう。

 トップページにいたずら。ホームページ・マニュアルに目を通す余裕が出てきた?
3月13日(火)晴れ

 
朝、地下鉄の階段を上ると冷たい風が吹きつけてくる。また冬に逆戻りか。
夕方、S氏から「”石田信之さんが金曜日どうですか”と言ってきましたけど」と電話。あいにくその日は予定が入っていたのでその旨断る。残念。あーあ、もう、お誘いが来ないかも…。

 千石の三百人劇場で昴の「火計り」を見る。日韓の徹底した共同作業がうかがえる重厚な舞台に圧倒される。開演前に近所を散歩。六義園はすでに閉園。途中、小石川高校の前を通る。

  地方の高校生にとって都立小石川高校の名前はまぶしいものがある。そういえば、中学の時、NHKの「みんなの科学」のコーナー”なぜだろう”に小石川中学の黒田クンという男子生徒がレギュラーで出ていた。頭脳明晰、6〜7人のレギュラー出演者(中学生)がいたが、例えば「雪崩はなぜ起きる」といった自然科学の疑問に対して理路整然とした答えを用意、同じ中学生とは思えない抜群の能力を発揮していたものだ。あれから彼はどういった人生を歩んでいるだろう。東大→研究者、高級官僚? 平凡な人生じゃないだろうなあ。
10時、帰宅してHPを更新。
3月12日(月)晴れ
 
朝、雪がちらつく。すぐに止むが、風は冷たい。三寒四温? まだ春は遠い。

 totoで1億円が出たけど、昨日の中山11Rで7万2150円の大万馬券。2着馬から500円ずつ総流しするつもりでいたのに、外出から帰ってきたら投票時間が過ぎて買えず。結果を見ないでいたが、朝のスポーツ紙を見てがく然。今ごろ濡れ手で粟の35万円だったのに…。あの時、外出する前に買ってたら、30分早く帰っていれば…。嗚呼「たら・れば」行進曲。

 午後、コメディー専門の劇団Eの制作担当者と会う。地方公演に行くと、その土地によって、反応がずいぶん違うとか。東京と同じく、打てば響くのが、札幌と神戸。逆に、構えてしまうのが東北の観客とか。総じて、関西、九州のお客さんは素直に喜劇を楽しむ土壌があるようだ、と。地方の演劇鑑賞会の会員の減少は深刻らしい。ほとんどの新劇が地方公演を行うことで息をついているのに、それを支える地方の演劇人口が減っては、劇団の経営がますます苦しくなる。フランスのように国家予算の何パーセントかを割いて援助している国もあれば、ひたすら国土破壊にカネを注ぎ込む国もある。彼我の差といってしまえばそれきりだけど。払った税金は還元してもらう権利はある。芝居やってる人に高額納税者はいないと思うけど(商売上手の浅利某を除いて)、束になれば、結構税金払ってるんじゃないかと…。
3月11日(日)晴れ
 
午後、公園に行き、子供とサッカーごっこ。ぽかぽか陽気。少し体を動かしただけで、じっとりと汗ばんでくる。夕方、思い立って、HPに新しいコンテンツを追加。ひとつのテーマを設定した方が、書き込みがしやすいかな、と。一応、1週間ごとにテーマは変えるつもりですが、たくさん書き込みがあれば延長します。最近、新聞も文字サイズを大きくしているので、このHPも、あまり細かな文字は使わないようにしようと思います。まあ、フォントサイズはブラウザで調整はできるとは思うんですが。

3月10日(土)晴れ

 なんだかやたらと1週間がたつのが早い。私の場合、基本的に水曜日が休みなので、よけいそう思うのかもしれないけど。今日はどこへも行かず、会社からまっすぐ帰宅。疲れと睡眠不足のせいか、HP更新の気力が萎える。早く寝よう。寝ている間しか成長ホルモンや免疫系の分泌物は生成されないというし…。まあ、「寝る子は育つ」トシでもないけど。
3月9日(金)晴れ
 
島田雅彦の「彗星の住人」を注文。すれ違いだけで、きちんと対面したことはないが、常に奇矯な人との印象。日本のタブーに踏み込むとは思ってもみなかった。

 昨日もほとんど寝ていない。きょうは早めに寝て睡眠をとらないと、成長ホルモンが分泌されない?
3月8日(木)晴れ
 
昨日の花粉症がウソのようにおさまり、快適な一日。
PM7、新宿・紀伊国屋ホールでこまつ座公演。終演10時。夕方から冷え込んだと思ったら、雪がちらほらと舞う。帰り道は遠かった♪ チコとビーグルス(?) 帰宅、風呂で12時。疲労感。
3月7日(水)晴れ。風強し

 
9・30起床。休みなのでゆっくり過ごそうと構えていたが、思わぬ伏兵。風で花粉がすごいようだ。目は真っ赤。頭痛までしてきて、気力がなえてしまう。花粉のせいか、それとも風邪? ちょっと横になるつもりが、夕方まで。目覚めても頭痛は治らず。薬を飲んで早く寝たほうがいいようだ。こんな日も珍しい。
3月6日(火)晴れ

 
PM5退社。PM6、池袋のタワーレコードでティナのDVDとイノトモの旧譜「風の庭」を購入。この2、3日、会社の行き帰りはMDでイノトモの「落ち葉の道」を聴いている。去年だったか、最初聴いた頃はまったく興味がなかったのに、突然好きになってしまった。ふとしたきっかけで、それまで好きでもなかったコが気になり始めることが高校生の頃あったけど…。

 PM7。両国に移動し、ラーメン屋さんで肉野菜定食750円。7・30〜9・15、シアターXで「ハイ・ライフ」。来日中の原作者・リー・マクドゥーガル氏が舞台挨拶。終演後、ロビーで初日乾杯。流山児祥、M新聞編集委員T氏らと立ち話。PM10、その場を辞して駅へ向かう。PM11帰宅。部屋に入ったとたんくしゃみ連発。花粉が家の中にこもっているようだ。AM1、日記と「何の日」を更新して就寝。
3月5日(月)晴れ
 
 
切り立った断崖絶壁を素手ではうように登っている夢を見る。下は海。途中にほこらがあるので、そこまでたどりつけばなんとかなる。しかし、その先はさらに垂直に近い崖。頂上まで行けそうもない。引き戻そうか、どうしようかと考えているところで目が覚めた。なんだ?この夢は。子供の頃、2階に寝ていたので、よく階段から落ちる夢を見たものだが、今でもたまに、崖から落ちそうになる夢を見る。夢分析では試練が与えられているのだとかいうが、よくわからん。
 朝、ちょっと寒いかなと思ったが、思い切ってコートなしで出勤。昼休み、隅田川の川べりを散歩。川風が冷たく、公園の鳩も震えているようだ。考えていた予定を変更して、退社後、家に直行。ラジオドラマのデータを整理する。
3月4日(日)晴れ
 人間って、自分に都合の悪いこと、イヤな思い出は記憶の底に押し込めて、記憶から抹消することがある。過去を美化するのも同じ心理だろう。長年、日記をつけているとそれがよくわかる。「そんなことがあったっけ」と本気で自分の記憶力を疑うこともしばしば。そんな時はたいてい、イヤな記憶が絡んでいる。

 日本軍の戦争犯罪を「そんなに悪いことばかりではなかった」と当の被害者が言うのは当人が殺されなかったためでもあるし、その人が今も昔もその国で高い地位にあるから言えることだろう。

 だからといって、それを「言質」と解釈した戦後生まれの漫画家が、「日本は悪くなかった」と公言するのは、殺された人、死んだ人たちに対する犯罪にほかならない。過去を美化し、チャラにしようとする勢力に担がれて、エラソーなことをわめく彼が台湾から入国を拒否されたからといっていきりたつのは筋違いだ。 もっとも、対中国観で利害が一致する2者が手打ちをするのは時間の問題だろうけど。ま、茶番劇。そんなこと、どうでもよしりん…?

 
ついに今日は一日パソコンの前でパジャマ姿で過ごしてしまった。たまにはいいか。
3月3日(土)晴れ
 開設1カ月。ほんとにアッという間だった。誰も見てくれなかったらどうしようと思ったが、カウンターも2000を突破、掲示板にも書き込んでくれる「仲間・ともだち」が増えてうれしい。HPを始めてよかったなあとしみじみ思う。これからもよろしく、とこの場を借りてお礼を言います。みなさん、ありがとう。

 きょうは下北沢をうろうろ。本多劇場の下にある雑貨屋「ビレッジ・バンガード」で書籍数点、CD2枚を購入。1万円札が飛んでいく。日曜競馬で取り戻そう。「劇」小劇場で椿組の芝居を観て、終演8時35分。まっすぐ帰宅。家は雛祭りの後。AM1・30まで更新作業。

3月2日(金)雨のち晴れ
 朝、みぞれが降っていた。寒の戻り? 2日連チャンで家に帰るのが遅くなるのは家庭不和の元。寝不足で体調もイマイチだし、予定していた芝居をキャンセルして早目の帰宅。せっかく席を用意してくれた○○さんに申し訳ない。
3月1日(木)雨
 朝、5時半、駅に貼られた吹石一恵のポスターに見送られ、出勤。PM6・30、新宿御苑前、シアター・サンモールでスイセイミュージカル「ONLY ONE」。10・40帰宅。風呂に入って11・00。軽く更新して11・30就寝。