2月28日(木)朝のうち小雨のち晴れ

 
ここ数週間、すっかり耳鳴り日記になってしまった。キーンという鋭い音が四六時中続いている。午後、耐え切れず早退し、K記念病院に行く。しかし、今日の担当医は若い医師で、こちらの症状を聞くことなく、いきなり耳洗して「これで少し耳鳴りがおさまったでしょう」と言う。まるでわかっていない。会計している途中でやはりもう一度診てもらおうと思い直し、係の人に言うと「そうですね、そうしてみてください」とこちらは親切。
 しかし、件の医師は「少し炎症起こしてるからそれがひくまで待ちましょう」と取り付くシマもない。経験上、そんな炎症くらいでこんな耳鳴りがするわけはない。「ガス吸入法」とかいろんな対症療法をうたっているのに、「様子を見ましょう」と言うだけ。耳鳴りのつらさがわかっていないから平然と言えるのだ。もう少し患者の不安を取り除く言い方があってもいいのではないか。この医師はダメだと思った。
 帰り、気をまぎらすために映画館に入る。「キリング・ミー・ソフトリー」。ロバータ・フラックの歌のタイトルみたい。
 サスペンスの定石通りの作り。R指定でハードな絡みも。70年代の日活ロマンポルノの比ではない。まさかテレビでは放映しないと思うが、時代は変わった。
 PM6、近くの針灸医院でハリを打ってもらう。この前やったときも効果なかった。でも、この際何でもやってみなけりゃ。
PM7、帰宅。食事。
「ストレスを自覚してる人は少ないんだって」と娘。自分ではまったくストレスを感じていないんだけど。きょうも芝居パス。今週は1本も見てない。そのほうがストレスになる?

 ネットで注文した運動会用ダンス教材CDが届く。実は昔、ラジオで「エミコの長いつきあい」という番組があって、中山エミコがDJをやっていた。魅力的な声としゃべり。久しく忘れていたが、最近「エミ長」の掲示板があることを知ってビックリ。20年以上前の番組なのに、いまだにファンがいるのだ。そこで知ったのが「中山エミコの歌が入ったCDが今でも売っている」という情報。すぐさま検索して注文。運動会用だから、ダンスのステップなんかもイラストで説明。うーん、どうしてこんなCDを買ったのと家族に突っ込まれても答えようがない…。

 きょう買ってきた五十嵐貴久「リカ」を読みながら早めの就寝。
2月27日(水)晴れ

 出勤日。朝から高音域の耳鳴り。一日中止まらず。まったくどうなってるのか。集中力に欠けるので芝居もパスしてまっすぐ帰宅。

 夕刊を読む。
 「国際非暴力平和隊」創設準備のために米国人デビッド・ハートソー氏が来日。氏は非暴力NGO「ピースワーカーズ」の代表。1960年にアーリントンで黒人差別に反対して白人専用ドラッグストアに座り込み(シット・イン)して差別撤廃を勝ち取った経験が平和運動の原点だという。白人至上主義者やネオナチの暴力的脅迫も非暴力闘争の前に敗退した。
 9・11テロは犯罪として処罰すべきであり、報復は暴力を増幅すると冷静な見方をする。平和隊の目的は次のようなもの。
 紛争地域に丸腰で赴き地元の人権・平和活動家から要請があれば同行し暗殺を抑止する。対立する集団に話し合いの場を設ける。地元民と紛争解決の方法を模索する。

 これまで国際平和旅団と呼ばれてきた10人程度のボランティア隊員の数を10倍、100倍に増員すれば、暴力主義者の便乗テロや紛争地の正確な情報も世界に伝わるだろうというのが今回の組織拡大の狙い。紛争地域に武器を携行せず丸腰で行く。それは日本の平和憲法の精神を体現する行動といえる。
 憲法第九条をないがしろにし、自衛隊を軍隊として認知させるために、海外派兵を強行する日本の為政者はこの米国人の英知の前に自らの不見識を恥じるべきだ。「国際紛争を暴力によらず、平和的に解決する」ーーNGOの精神、平和憲法の精神が今こそ世界の基本理念となるべきなのだ。ブッシュ覇権主義は時代遅れの貧困なる精神。もう一度、人間同士が信じ合える時代が必ずやってくる。そう思いたい。
2月26日(火)晴れ

 
夜中に耳鳴りがして何度も目がさめるので寝不足。会社に行っても頭の中にかすみがかかったようで冴えず。PM3、退社して歯医者へ。この前つけたプラスチックが、歯磨きしてる最中に取れてしまったのだ。大丈夫か、A歯科。
PM6、帰宅。今日は早く寝よう。
2月25日(月)晴れ

 
オフ日。耳鳴りは良好。それでもパソコンの高音域のノイズが気になるのでヘッドホンで音楽聴きながらネットサーフィン。
 PM7。娘をピアノ教室に送って行く。終わるまで駅周辺を散策。ワールドカップの大看板があちこちに張られていても、喫茶店の一軒も見当たらないんだから、どうなってるのかK駅。PM9・30帰宅。今日は一日、耳鳴りに悩まされることはなかった。多少、キーンという音は響いたが、それほど気になる音ではなった。明日に会社に行った時どうなのか。休みの日に気にならないというのは、自覚しないストレスが仕事であるのか?
2月24日(日)晴れ

 
今日こそは「ハリーポッター」を見に行こうと昨夜は早めに寝たはずなのに、目覚ましが鳴らなかったとかで、全員寝坊。それでも一縷の望みを託し1回目の上映に駆けつけたが、10・40。上映10分前。当然「立見です」。食事したり買い物で時間を潰し次の回を待つ。1・40の回。1時間以上前から並んでようやく座れる。ところが頭15分くらいウトウト。なんてこった。

 夕方帰宅。昨日買った吾妻光良のCDを聴く。ブルースギターはいい。GOOGLEで検索したら吾妻光良と並んで小出斉の名前が飛び込んでくる。小出斉は屈指のブルースギタリスト&ボーカリスト。ブルース評論家として著書も多い。彼は大学の同級生。1年の語学クラスの時に授業に出てきていたが、そのうち学内のサークル活動が忙しくなったのかあまり顔を出さなくなった。堅い学部には珍しい「はみ出しぶり」になんとなくウマがあって、よく音楽の話をしたものだが。卒業後、何年かして高円寺のJIROKICHIに出てる彼の演奏を見に行って言葉を交わしたのが最後。時々、「ミュージックマガジン」で名前を見るけど、こうしてネットで見るのはまた別の感慨がある。こんどライブに行ってみようかな。
2月23日(土)晴れ

 
仕事を早めに切り上げる。PM2、新宿・紀伊國屋ホールでMOTHER解散公演「ロング・ディスタンス」。隣の席に北川登園さん。開演までおしゃべり。今は週に1本くらいしか芝居を見ていないとか。
 上演中、客席後方で子供のむずかる声。それでも外に出ようとしない母親。子連れで芝居見物は周りの迷惑になることが多いので、制限している劇団や劇場もあるが、誰も注意しないようで、何度も子供の叫ぶ声、泣き声が劇場に響きわたる。そのたびに興がそがれる。

 終演後、楽屋を訪ね、升毅さんに挨拶。「売名行為」から「MOTHER」に移行する時期から12、13年ずっと見ていることになるが、楽屋を訪ねたのは初期の頃。最近は終わったらそのまま帰っていたが、今日で最後。挨拶しないと。まだ次の舞台は決まっていないという。「MOTHER」で一番好きなのは「アイ・ガット・マッスン」。もちろん、「アイ・ガット・マーマン」のパロディー。そのことを話すと「さすがに最終公演であれはできないですからね」と笑っていた。

 新宿から下北沢に移動。途中でKさんにケイタイ。電波状態が良くないのでいったん駅から外に出る。
 PM5、下北沢。ディスクユニオンでCD1枚購入。吾妻光良&ザ・スウインギン・バッパーズ「STOMPIN’&BOUNCIN’」。91年の作。

 PM5・30。「マサコ」でコーヒー。スピーカーの目の前に座ってしまい、思わず「大丈夫かな」と身構えてしまう。耳鳴りのことでナーバスになっている。
 文庫本を忘れてきたので手持ち無沙汰。早々に店を出る。そこにBから電話。

 PM7、本多劇場で遊気舎「俺バカ」。「俺ってバカ」の略らしい。同じ関西系劇団でもMOTHER」とまったく毛色が違う。存分に笑わせてもらう。センスのいい笑いは劇団☆新感線と双璧。8・45終演。電車に乗ったあたりから耳鳴りが始まる。今日はずっと調子良かったのに。なぜだろう。地下鉄千代田線は騒音がひどく、揺れも大きいので、たった40分間乗っただけでも気分が悪くなることが多い。今日は耳鳴り。線路と車輪のきしむ音に感応するのか。家に帰るとほどなく耳鳴りは収束。そんなに気にならなくなる。ちょっとした環境の変化、体調の変化で耳鳴りが大きくなるようだ。まったく不思議。

 子供の頃、踏み切りそばに住んでいる家族が、ある時刻になると歯痛に悩まされ、その原因が電車の通過するときの高周波だったという不思議な話を読んだことがあるが、耳鳴りの原因も、もしかしたら電子機器からの耳に聞こえない高周波と考えられなくもない。
 帰宅後、同じく耳鳴りに悩まされているという友人の奥さんと電話で耳鳴り談義。耳鳴りに悩んでいる人は意外に多い。
 原因も対処療法もないだけにたちが悪い。
2月22日(金)晴れ

 
すっかり春めいて暖かい。厚手のコートなどもう不要か。

 朝、クシャミ連発。花粉症警報発令。仕事にならないので応急処置で市販薬を服用。水なしで飲めるクスリが出たのだ。それを常備。備えあれば憂いなし。
 会社の給湯室で漢方薬を煎じる。

 今日の耳鳴りーー朝のうち、気にならず。10時過ぎやや気になるが、そんなにひどいものではない。少し安心。一日を通してみると、ひどい時もあるが、今日は上々。この調子が続けばいい。失って知る健康のありがたさよ。健康であればほかにいらない。…と思うのだけど、のど元過ぎれば…にならないように。

 午後、花粉症のクスリの影響か、眠気に襲われ、仮眠室で1時間熟睡。なんだか、この頃、毎日会社で寝ているようだ。

 PM7帰宅。横浜の親戚が送ってくれた大トロがうまい。大間マグロ?

 トマス・H・クックの「心の砕ける音」。読了後、再び頭から読み始める。一読では見えなかった伏線や心理描写がくっきりと浮かび上がってくる。ミステリーの詩人の面目躍如の一巻。新聞社を経営するロマンチストの弟と検事局に勤めるリアリストの兄。ある日、バスから降り立った一人の女が二人の間に波紋を投げかけ、血まみれの弟の死体を残して再び去っていく。弟の死、そして女の謎。
 うまい! 情感漂うクックのミステリーの新展開。こんなに絶妙な伏線を張っていたとは。感嘆の一語。
2月21日(木)晴れ

 
PM5、仕事を終え、上野の漢方薬局へ。「耳鳴りに効く漢方薬がある」との情報。昨日は調子良かったのに、きょうは朝から頭の中をジェット戦闘機が飛び交っている。こうなればワラをもすがる気分。病気の人が効きそうもないのに、いろんな民間療法を試す気持ちがよくわかる。

 PM6・30。信濃町・文学座アトリエ。岸田國士作「顔」「音の世界」「女人渇仰」の3本立て。お目当ては松本祐子の後者2本。期待通り、切れ味のいい舞台。冒頭、エゴ・ラッピンの曲が流れた瞬間、「いける!」と予感した。電話を使った3人の男女の愛情の風景。携帯の普及した今ではこのシチュエーションは成立しないだろうけど。
 もう一本は北村和夫主演。若手二人と絡んでいるときはいいのだが、モノローグになったとたんセリフがメロメロ。舞台で立ち往生に客席凍りつく。
 9・20終演。出口で松本祐子さんに挨拶。才気煥発とは彼女のためにある言葉。ゴムマリのようにはずむ、エネルギッシュな彼女。「うわあ、今日だったんですか…」と今日の舞台に忸怩たる様子。でも、あれは演出の責任ではない。

PM11帰宅。漢方薬を煎じて飲む。苦い、まずい。でも効きそう。
 今日も5時間睡眠。やっぱり寝不足のせいもあるんだろうなあ…。
2月20日(水)晴れ

 
オフ日。午後から歯科医院へ。その後、御茶の水まで出てK記念病院へ。耳鼻科の権威として有名な病院。耳鳴りの専門医もいるという。会社の担当者に紹介してもらったのだ。胆石手術のときの苦い経験があるので、病院関係は割り切って、使える「コネ」があったら使わないと。PM2。受付も待たずに済み、すぐに診察。それも副院長自らの診察。いつも行く耳鼻科と違って近代的な治療施設。仰向けになって、モニターで自分の耳の中を見ながら説明を受ける。まるでミクロの決死圏。すごい。

 PM3・30終了。レントゲンの結果は異常なし。聴力もやや落ちているものの、問題なし。しばらく様子を見ましょうと薬をもらって帰る。細胞賦活剤とか脳血流改善剤とか仰々しいラベルが貼ってあるが、要するにビタミン剤。今日は朝から耳鳴りの音があまり気にならなくなっていたので、気分上々。
 帰宅後、買い物につき合う。誕生祝いのプレゼントのネックレスを買わされる。これで機嫌が直れば安いもの。

 夕食後、家族で囲碁対決。我が家のプチ・マイブームが囲碁。だれも完全にルールを理解していないヘボ囲碁だが。
 医者からもらった睡眠導入剤で今夜はぐっすり眠れそう。
2月19日(火)晴れ

 
PM7〜9・40、渋谷パルコ劇場で自転車キンクリートSTORE「OUT」再演。初参加メンバーの千葉哲也が佐竹役でド迫力。初演であの役をやったのは誰だったか。隣で見ていたM氏も「えーと、あの役者なんだけど…名前が出てこない」。舞台の配役など、見終わった瞬間、忘却の彼方なのか。特に、この舞台は女4人の存在感が強烈だが、男となると印象薄い。
 不夜城・渋谷のセンター街を足早に通り抜け、地下鉄へ。11・30帰宅。
2月18日(月)晴れ

 
朝のうち、なんだか雲行きがあやしいと、傘を携えたはいいが、結局一滴も降らず。傘が邪魔になっただけ。

 昨夜の眠りが浅かったせいで寝不足気味。午後、仮眠室で2時間も寝てしまう。これくらい眠ると逆に起きた後の調子が良くない。

 PM5、御茶ノ水のアテネフランセへ。5・30から埴谷雄高の没後5年「アンドロメダ忌」。今年は蟹江敬三氏が「死霊」の一部を朗読する。音楽はJ・A・シーザー。司会は松田政男さん。小川伸介プロの映画上映とバッティングしたため、急遽、会場は地下一階に変更。老若男女70人余が参加。開演前にシーザーとおしゃべり。作家&画家の森泉笙子氏に挨拶。森泉さんはこの前の温泉旅行に行けなかったのだった。
死霊を朗読 それにしても、ぶっつけ本番とは思えない蟹江さんの朗読術。そしてシーザーの音楽。60年代アンダーグラウンドの猛者たちが集う濃密な空間を堪能する。休憩10分をはさんで2時間半。時間が延びたため8時に終演。その後、懇親会があるのだがパス。急いで電車に飛び乗り、9時までに娘のピアノ教室に迎えに行かなくては。せっかく、蟹江さんはじめ、いろんな方々に挨拶できるチャンスなのに残念。
 PM9、駅からタクシーに乗り、ピアノ教室まで。途中でとぼとぼと夜道を歩いてくる娘とすれ違う。間一髪。行き違いにならずにすむ。
 9・30帰宅。綱渡りのような毎日。これがストレスの原因か?
2月17日(日)晴れのち雨

 
就寝中、何度も目がさめる。同じ夢を繰り返して見ていた。何の符合か。11時起床。
 家族と過ごす日曜日はあっという間に過ぎる。夕方、HP更新。
2月16日(土)晴れ

 
この頃花粉症出ず。調子いいのだが、耳鳴りは相変わらず。その因果関係は?
 PM1、でんでん、森田さんと会社の近くのホテルのレストランで会う。Bさんの送別会の打ち合わせ。日時などをすり合わせるが結論出ないまま会社に戻る。
 仕事を早めに切り上げて、PM3、新宿シアタートップスでかもねぎショット「夢十夜最終話」。1時間40分の小品。これくらいの上演時間がいい。終演後、ビックカメラに寄って、前から欲しかった大林宣彦のDVD「ハウス」を買う。5400円だが、ポイントがたまっていたのでほとんどロハ。大林作品では値段の高いDVD。カルトっぽい映像ホラーで、ベータビデオで保存はしていたのだが、見られないのではしょうがない。
 PM5・30。早稲田駅。受験生の群れに押し流され一歩も進めず。ようやくSPACE早稲田にたどり着く。流山児★事務所の「EVER MORE」。劇評家の江森さんと開演までおしゃべり。芸術新潮で小森くんが劇評を始め、第一回は永井愛さんのインタビューだったという。さっそく読まなくては。
 アングラB級ホラー音楽劇と銘打っている通り、アングラ精神あふれる芝居。1時間15分。短いのもいい。終演後、江森さんは用事があると言って引き上げる。
 お気に入りの井沢希旨子くんがいたので残って酒盛りに参加。HARUさんや山口の銀行員氏と談笑。銀行員氏は同年代。出張のついでに芝居をまとめて見て帰るという芝居好き。流山児事務所公演といつも日程が合うそうで、今回も駆けつけたのだとか。「明日は野田秀樹です」。


 久しぶりに希旨子と話し込んでしまい、流山児氏が伊藤裕作氏と引き上げてからも長逗留。希旨子と初めて会ったのは10年前。彼女が「悪魔のいるクリスマス」の主演に抜擢された頃だった。
「○○さんと会うと、あの頃の自分に戻ってしまうんです」と彼女。これからの自分の役者としての展開について思うところあるようだ。
 
「その鉄塔に男たちはいるという」の演出で演出家協会新人賞をとった小林七緒は大学の後輩。司法試験一次を通ったものの、劇団に入ったという変り種。役者としてもなかなか面白い。

 10時半、引き上げ。11時半帰宅。飲み疲れでそのままダウン。
2月15日(金)晴れ

 
早めに帰宅し、久しぶりに晩酌。「あご」という焼飛魚をもらったのでそれをつまみに。長崎名物とか。これがおいしいこと。酔いにまかせて耳鳴りをしばし忘れよう。
2月14日(木)晴れ

 
昔なら14日は社内でチョコレートが飛び交ったものだが、ここ数年、自粛でもしたかのように静かなバレンタインデー。

 仕事帰りにソニーのサービスステーションへ。MDがずっと調子悪く、乾電池を交換してもすぐにバッテリー切れになる。それでも以前は1時間はもったのに、最近は交換して5分もたたないうちにバッテリー切れになるのでまるで用をなさない。充電池ならいざ知らず、乾電池が5分というのは話にならないので、機会をみて修理に出そうと思っていたのだ。ところが、見積もりを出してもらったら、最低で「1万5000円」という。それなら新しいのを買ったほうがマシ。いつもソニーには裏切られる。ビデオデッキ、ビデオカメラetc。故障が多いのは相性が良くないのか。それでも懲りずにソニー製品を買ってしまうオレ。フラれてもついていきますゲタの雪?
 PM7,新宿紀伊国屋ホールで「大胸騒ぎ」。南河内万歳一座と大阪市が組んだプロデュース公演。内藤裕敬気合十分。テレビ中継が入っていたが、放送禁止用語に男のスッポンポン、大丈夫かいな。

 耳鳴りおさまらず。ネットで検索すると、600万人以上が耳鳴りで悩んでいるとか。病を得て初めて知る他人の痛み。耳鳴りのつらさは本人にしかわからない。頭の中を絶えずジェット機が飛んでいる、といっても、実感できないだろうし。気になり始めると、ますます大きくなる。しばらく様子見か。ストレスによっても耳鳴りの症状が出るというが、自分では疲れも、ストレスも感じていないつもりでも、じわりと、疲労がたまってきているのか。肉体と精神のアンバランス? 明日からなるべく体を安めよう。
2月13日(水)晴れ

 
オフ日。午後、歯医者。その後、耳鼻科へ。昨夜は耳鳴りが気になってなかなか寝付けなかった。朝起きても耳鳴りがしてなんとなく寝不足気味。気になるので行ったのだが、どこも異常なし。処方薬をもらってくる。思い余って、針灸はどうだろうと針灸院へ。「ストレスや心配事ありませんかなどと尋ねられ、XXでしょうなどと聞き取り不明の用語を言われたのだが、なんとなく、治るかもの期待をいだかせる。足や首に針を10本。「様子をみてください」と言われて帰宅。夕食時、明日は帰宅が遅くなるからと言っておいたら、家族から一日早いチョコレートプレゼント。せかされて食べたら、歯が痛い…。なんのこっちゃ。
 PM10就寝。
2月12日(火)晴れ

 
愛甲失踪発覚で朝ひと騒動。
 ブッシュ大統領「対テロ撲滅対象は大量破壊兵器を開発したり、野蛮な歴史を持つ国」も含まれると警告。先住民を”絶滅”させ建設した征服国家、世界一の大量破壊兵器保持国家はどこなのか、ブラックジョークとしか言いようがない。

 PM6・30、サンシャイン劇場で文化座「瞽女さ、きてくんない」。観客の9割が50代以降。約3時間と聞いてたじろいだが、舞台が始まって5分で「これはいける」と確信。その読みどおり、間然するところのない舞台だった。文化座がこれほどすばらしい舞台を見せてくれるとは。まったく予想もしていなかった。終演後、興奮さめやらず、見送りに立つ制作のNさんに「すばらしい舞台ですね。もう、びっくりしました」と口走る。「”びっくり”って…」とNさん苦笑い。期待していなかったことがバレたか。いい芝居を見た帰り道は頭の中を舞台の興奮が占拠し続ける。客席が薄かったが、ああいった舞台こそ若い観客は見るべきだ。食わず嫌いは栄養が偏る。
 PM11帰宅。
2月11日(月)晴れ

 
雛人形を貸し倉庫から出してくる。ついこの前しまいこんだと思っていたがもう1年たったのか。
 部屋掃除をして机回りを整理するが、すぐにまたモノがうず高く積まれ…納戸でもなければ片付けのキリがない。

 高校時代の友人が亡くなって1年余り。住所録の中の彼の名前を消すのをためらっていたが、思い切って削除する。そして、彼の名前の代わりに奥さんの名前を入れておく。

 実家の表札にはまだ母の名前が残っている。思い出したように母宛に届くダイレクトメール。その宛名を見ると、まだ母が生きているような錯覚を起こす。表札から名前が消えたとしても、住所録から名前が消えたとしても、亡くなった人の記憶はいつまでも消えることはない。
2月10日(日)晴れ

 
10時起床。午後から家族で「ハリーポッター」を見るため電車で映画館に行くが、満席のため断念。2度目だ。花粉症がひどく、一緒に行動とれず、バレンタインの買い物をするという家族と別れて家にもどる。市販薬でおさえたが、花粉症はひどすぎる。
 HPの手直し。ほとんどのページをフレームにした。いくぶん見やすくなっただろうか。
2月9日(土)晴れ

 
PM1、銀座・博品館でミュージカル「ボーダーレス」。カーテンコールの時、寿ひずるファンのおばさんたちが客席から黄色い声援。PM3、会社に戻り残りの仕事を片付ける。土曜競馬、今日は全滅。

 PM6、三軒茶屋へ。定食屋「はとぽっぽ」でさんま定食と目玉焼き=830円。有線で流れた女性歌手の歌のメロディーラインが昔のフォーク歌謡調。どこかで聴いたことがあるけど思い出せない。だれだっけ。気になるので、店のおねえさんに有線の電話番号を聞いて電話する。なんと杉田かおるの「鳥のうた」だった。わかってしまえばなんのことはない。

 PM7、シアタートラムでプロジェクト・ナビ「処女水」。東京での公演がめっきり減ってしまったナビ。なんだか懐かしい。パンフを見ていると隣に流山児氏が座る。12日からの公演で忙しいはずなのに、と思ったら、今日は照明の吊るしなどで稽古が中断。時間が空いたから見に来たのだという。今後の流山児事務所の展開などを話してくれる。12日からの「EVER MORE」初日の仕掛けが面白そう。見に行きたいが、ほかの予定が入っている。残念。

 PM8・45終演。七字英輔さんやロビーにいた坂手洋二氏に挨拶。そのまま、まっすぐ帰宅。10・10。山田風太郎「軍艦忍法帖」読了。
2月8日(金)晴れ

 
PM7、天王洲アイル・アートスフィアでスタジオ・ライフ「月の子」。3時間の長丁場。男性だけの劇団の耽美派芝居。舞台が終盤に近づくと、あちこちから身を震わせる女の子たちのむせび泣く声。私にはまったく理解不能。終わったときには疲労感がドッと押し寄せる。11・30帰宅。演劇日記のカウンターを見たら300を超えている。昼間すでに200を超えていたから壊れているわけではないだろう。誰が見ているのか?
2月7日(木)晴れ

 
朝の電車。途中駅から乗り込んできて隣に座った小太りのサラリーマン風のオジサンがイヤホンでラジオを聴いていてそれがシャカシャカと耳障り。腕を突っついて「音が漏れてますよ」と言ってあげる。こちらを見たオジサンのぎょっとした顔。1カ月くらい前にも偶然隣に座って私から注意されたオジサンだった。そそくさと胸ポケットに手を突っ込んでラジオのボリュームを下げるオジサン。会社に行ってその話をすると、「危ないですよ、最近は。何されるかわからないから」とみんなが声をそろえて言う。ま、危なそうな人は避けてるから。

 PM6・30。六本木の俳優座で木山事務所「はごろも」。温泉仲間の伊藤さんとばったり。演劇評論家の大御所・水落潔さんを紹介してくれる。
 8・10終演。1時間半の小品。70年代の芝居はだいたいが1時間半くらいだった。それが今は2時間が普通で、3時間近い舞台もザラ。やはり人間の生理には1時間半くらいが適度。最近は終演時間が遅くなる傾向があるが、観客としては早く終わってくれるのにこしたことはない。芝居を2時間以上見るには相当なエネルギーを使う。高い料金だからそれなりの時間を楽しんでもらおう、と思うのは芝居を作る側の思い込み。「よかったわね、今日は早く芝居が終わって」−−長年、客席を観察していると、老若男女問わず、こんな会話をよく聞く。もちろん、長くても時間を感じさせない舞台はあるが、それは100本に1本。芝居を見るのはとにかく体力勝負だ。

 六本木の書店で買った泉昌之の「ジジメタルジャケット」を電車の中で読む。ヘビメタやってる70過ぎのジイサンたちを描いたギャグマンガ。10年ぶりの再発だ。随所にロック・ウンチクが織り込まれ、それなりに面白いが、イマイチ、ズーンと響いてこない。しかし、ジジイ・ロッカーなんてギャグだけの世界だったのに、いまやまんざらギャグともいえない時代。同時代の最高のジジイ・ロッカーになるのは誰だろう? やっぱり忌野清志郎か。80過ぎてロックやってる清志郎を見てみたい気がするが、さて。
PM9・25帰宅。
 演劇日記のカウンター今日は220を超えている。カウンター壊れていない? 誰が見ているんだろう。ナゾ。
PM11就寝。
2月6日(水)晴れ

 
オフ日。AM9・30起床。HP手直し。PM2、歯医者へ。虫歯になりそうなところをプラスチックで固めるのだとか。
 帰りにタワーレコードでCD数枚買い込む。家に帰りCD聴きながらHP更新。夕食後も引き続きHP手直し。演劇日記のカウンターが夕方までに100近いカウント。いったい誰が見ているのだろう。日記サイトから飛んでくる人もいるだろうけど、表のカウンターより多いとは不思議。

 明日から3連チャンで芝居観劇。今日は早めに寝よう。
2月5日(火)雨

 
眠気に勝てず、昼食後、会社の仮眠室で1時間ほど仮眠。花粉症の薬ってよほど強力な副作用があるらしい。

 PM5。三件茶屋。食事をしてからTSUTAYAでCD、DVD物色。まったく食指動かず。新譜もろくなのがない。DVDも数はあるが、見たいものはない。私が一番見たいと思っている70年代前半の東宝や日活のB級映画はなかなかDVDにはならない。需要がないのだろう。しかし、あの時代の映画こそ記憶に残る傑作が多い。山内えみ子の「ネオンくらげ」「ネオンくらげ新宿花電車」、代々木忠の「スケバン」シリーズ。初期日活ロマンポルノで風間杜夫と仁科ゆりの「真夜中の妖精」etc。洋画でも「まぼろしの市街戦」や「魚が出てきた日」なんていうカルトムービーはなかなかDVDにならない。なぜだ?

 PM7〜9・20。パブリックシターで「パードレ・ノーストロ」。白井晃と毬谷友子の二人芝居。偉大な父を持った二人の男女の葛藤を描いた作品で、佐藤信の演出と役者二人の演技が相まって秀逸。一幕終わり頃、地震。ちょうど白井さんがセットの空中階段に立っていたのでハラハラする。休憩時間に遊◎機械オフィスの馬場さんと立話。今回の白井さんの言葉が「無国籍」ふうに奇妙に響くので、そのことを聞くと「あれは京都弁なんです。白井さんの両親が京都出身なので白井さんにとっては一番話しやすい言葉みたいですよ」との答え。なるほどよく聞けば京都弁のようなイントネーション。でもどこか違う。「京都弁をわざと平板に使ってるんです」。なるほど。

 二幕目、緊迫した場面で誰かのケイタイのバイブレーター音がブーッブーッと劇場内に鳴り響く。二度ならず三度も。まったくカラスの鳴かない日はあっても劇場でケイタイの鳴らない日はない。マナーモードにしてても同じだっていうの。

 帰りの電車。車内放送で注意を呼びかけてもカエルノ顔にナントカ。ケイタイを手放さない人ばかり。通話しなくても一心不乱にメールをピッピッとやってるのを見ると不愉快になるのはなぜだろう。ピッピッの音を消していてもそう感じる人間の心理って…。花粉症やら耳鳴りの薬を飲んでいるせいか深呼吸すると胸がチクリと痛む。ケイタイの発する微弱電流がペースメーカーの誤作動を招くというが、おそらくピッピッの人はペースメーカーを使っている人が周りにいる確率はゼロに近いと思っているのだろう。しかし、人間は自分だけは交通事故に遭わないと思っても、宝くじには当たると思うもの。確率も自分に都合よく変える。宝くじに当たりたければその確率を信じることが必要だ。つまり、車内でケイタイを使わないこと。……この論理どこか変?
2月4日(月)晴れ

 
おとといから、耳鳴りが直らないので、仕事帰りに耳鼻科に行く。別にどこも悪くないらしい。「耳鳴りがおさまるから」と薬を出してくれたが、何だろう?

 家に帰り、HP1周年記念のクイズ作り。日曜日、いくつか問題を作っておいたのを、レンタルクイズ板にアップする。間違えた問題を直したりしているうちに時間がどんどん過ぎる。使い慣れないので問題がダブったり、修正に手間取る。9時過ぎにはなんとかHPにリンク。

 その後、子供と夜のかくれんぼ。狭いマンションの中、隠れる場所は限られているのに、はしゃぎまわる小2生。子供はいつだって親と遊びたいものらしい。

 どうもこの頃眠くて眠くてどうしたんだろうと不思議に思っていたら、花粉症の抗アレルギー剤を服用しているということに思い至る。納得。春眠暁をおぼえず…なんてやつじゃなかった(笑い)。PM11、就寝。

2月3日(日)雨

 朝8時に起こされ、タクシーで市民総合体育館に。恒例の市主催「小学生縄跳び大会」。開会式ぎりぎりに入るとすでに1万人収容の体育館は立錐の余地もない。小学生2233人が参加しての大会だから家族合わせて1万人以上は集まる。持久縄跳びから長縄跳びまで.。長縄跳びというのは、やはり縄跳びの”華”。運動会のリレーのように、わくわくしながら見入る。夕方4時過ぎにプログラム終了。外に出ると朝と冷え込みが違う。雪でも降りそうな空模様。帰宅してHPをちょっといじる。今日でHP開設1年。なんだかあっという間だった。開設当時からあまり更新していないページもあるので考えなくては。1周年記念コンテンツを考えていたのだが、間に合いそうもない。明日にはできるか?
2月2日(土)快晴

 
朝から花粉症状態。あまりにもひどいので、薬局で鼻炎用のクスリを買って対処。

 PM4・30、仕事を終えて市ヶ谷へ。PM5から高校同窓会の幹事会。10分遅刻。昨年の反省と今年の展望がテーマ。会報の評判も上々。しかし、そろそろネタも尽きてきた。今年は何を入れようか。ホームページを作ることも視野には入れているが、管理をどうするか。1人で2つ以上のサイトを管理している人はどんなやり方をしているのだろう。これ以上引き受けたら身が持たないし…。

 PM7・15。幹事会を抜けて阿佐ヶ谷で月蝕歌劇団の「ネオ・ファウスト 地獄編」。駅で三坂知絵子に声をかけられる。今回出演していないので見に来たという。劇場に入ると宮台真司氏、鈴木邦夫氏の姿。終演後、「昨日寝てなくて体調悪いので」と宮台氏は三坂、鈴木氏と帰っていく。ダメ出しの後、高取さん、松村扶多葉と3人で飲み屋に。11・30まで。高取さんと新宿まで。山手線に乗り換えて西日暮里ー北千住。土曜日のため、終電が早く途中下車。そこからタクシーで1・30帰宅。日付が変わって、2月3日。HPの1周年記念日。
2月1日(金)晴れ

 昨夜帰宅が遅く、ちょっぴり寝不足気味なので午後、会社で1時間ほど仮眠。本日の予定を変更して家に帰る。二日連チャンは体がもたない。何もせずゆっくり体を休めよう。こんな日があってもいい。などと思いながらも結局ちょこまかとHPのデータを書き換えたりする。で、寝るのが11時過ぎ。いつもと同じか。