| 7月31日(土)快晴 マチネ予定を入れず。おかげでゆったりとした土曜の午後を会社で過ごす。 PM5、下北沢。本多劇場で加藤健一事務所「コミック・ポテンシャル」(アラン・エイクボーン作、加藤健一演出)。「土曜の5時開演」は遠方居住者にとっては非常に嬉しい時間設定。7時台に終演すれば、ゆっくり飲みに行けるし、帰宅も早い。土曜休日が多いのだから、平日と同じ7時開演にこだわる必要はないと思うのだが。今のところ、土曜シフトはカトケンだけ。後続劇団を期待したいもの。 俳優はすべてロボットが代行している近未来のテレビ局が舞台。なぜか感情を持ち始めたロボット女優に恋をした脚本家志望の青年の恋の逃避行を描いたドタバタコメディー。セゾン劇場での初演はパルコ製作だったが、今、同時期にパルコは加藤健一事務所初演の「イット・ランズ・イン・ザ ファミリー」を上演している。主演が同じキャラメルボックスの上川隆也と、細見大輔。両者の因縁の対決(?)はやはり一日の長。翻訳コメディーを日本人の肉体に合うように孤軍奮闘してきたカトケンに軍配。 まず、今回、初めての「主演女優」を務めた加藤忍のフレッシュな演技がいい。これまではカトケンの秘蔵っ子として、清新な「少女」役が多かった忍の初のオトナの女役。プレッシャーはあっただろうが、伸び伸びとした演技は見ていて好ましい。 ただ、作品としては、「冬のソナタ」ネタを多用するなど、”くすぐり”の笑いに頼った部分があり、エイクボーン戯曲をストレートに見せる自信がなかったのか、観客サービスなのか、判然としない。開演直後に流れる音楽に、客席がドッと笑ったが、それも「冬ソナ」の音楽だったようで‥‥。見ていない当方にはさっぱり笑えず。 ほかに小田豊、古坂るみ子、山下裕子、平栗あつみ。 7.50終演。楽屋でK藤忍に面会。「どうでした‥‥?」と心細そうな顔。初の大役に当人も圧力を感じている様子。こうやって、大役をこなしながら女優は一周り大きく成長していくのだろう。 ディスク・ユニオンで「反戦歌」「残・曽根崎心中」。前者はURCレーベルからピックアップした反戦歌コンピレーション。後者は1975年にリリースされた花柳幻舟とミッキー吉野のコラボレーション。 9.30帰宅。子供とトランプ。 7月30日(金)快晴 3〜4.00、会議。 5.30帰宅。林間学校で「スピード」というトランプ遊びを覚えてきたという子供と、久しぶりに家族トランプ。上の子の場合はいろんなトランプ遊びを教えたものだが、下の子の場合はテレビゲームに夢中。つい、忙しさにかまけて、トランプ遊びを一緒にやるということがなかったが、いろんな種類のトランプゲームを教えると、テレビゲームそっちのけで食いついてくる。もう少し早く、トランプの面白さを教えればよかったか。負けず嫌いは上の子と一緒。時間を忘れて夜中までトランプ三昧。 子供の頃は、親戚、友人が集まるとトランプ大会になったものだ。田舎はトランプが盛ん。なんといっても冬の娯楽の王様。マッチ棒を点数にして、1本10円の賭けトランプ。正月になると対戦相手は両親。しつこく食い下がるも、最後は父が根をあげて終了……ということがあったなぁ。 「被差別部落の青春」読了。自身は「差別された記憶がない」と言う著者・角岡伸彦氏がユーモアを交えながらルポする、被差別者の体験談話、食肉会社労働体験。その中から浮かび上がる、現在の差別の実態と未来への希望。 通りいっぺんの知識しかない自分にとっては、一口に被差別問題といっても、その中にはさまざまな差別構造が内包されているという事実にまず驚かされる。 たとえば、父親が部落(ムラ)出身で、母親が他所か嫁いできた一家の場合、その子供のムラでの「立場」、さらに、在日問題も絡んできると、差別構造は複雑になる。在日の父とムラ出身の母を両親に持つ子供は、友だちには「在日」とは言えるが「部落」とは打ち明けられない心理。ムラの中でもさらに差別が重層化されるという構造。ただ、在日の場合は日本人の差別に対しては「民族」「国家」という鎧をまとって、対抗することができるが、部落には自身が拠って立つ精神的基盤があいまいだという。同じ民族、同じ国家の中での差別構造の難しさ。 角岡氏のルポに登場する「差別をものともしない新しい世代の登場」が、ひとつの希望の芽ではあるだろうが……。 「昨年9月の自民党総務会で、政界引退を目前に控えた野中広務・元幹事長が、麻生太郎・政調会長(当時)に向かって、以前、麻生が、 「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」 そう発言したと指摘し、 「私は絶対に許さん!」 と激しい怒りをあらわにしたというのである。 麻生は反論せず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだったと、著者は記している」 これは、魚住昭著「野中広務 差別と権力」への野村進(ジャーナリスト・拓殖大学教授)の書評の抜粋。 被差別部落出身をカミングアウトしているのは三国連太郎と政治家の野中広務くらいか。 それにしても、麻生の暴言の程度の低さ。ただ、この暴言は自民党政治家だけにとどまらないだろうというところに野中の怒りと問題の根の深さがある。 7月29日(木)快晴 PM7、紀伊國屋ホールで劇団道学先生「エキスポ」(作=中島淳彦、演出=黒岩亮)。 書店で時間をつぶし、20分前に到着。受付を待つ長い行列。初めての中ホール公演ということで、制作的に慣れていないのか、お手伝いさんが皆バタバタな様子。ようやく受付を済ませ、中に入ると、ロビーには人があふれているし、これはかなりの入りか? と思いきや、客席は以外に薄く、後方席はまだまだ余裕たっぷり。受付に手間取っているらしく、開演時間になっても、始まる気配なし。「元気?」と後ろから声をかけられたので振り向くとY田ちよさん。しばし立ち話。 10分押しで、ようやく開演。 1970年、大阪で万博が開催されている時代を背景に、九州の片田舎を舞台にした作者・中島淳彦の自伝的コメディー。 連れ込み旅館「サブマリン」を切り盛りしていた母親が急死、物語はその通夜に集う様々な人々の人間模様をコミカルに描く。 喪主側は、生活能力のない父親(湯浅実)、2年前にスナックで働く漁師の妻と浮気をし、母親に尻拭いしてもらったダメ男の長男(青山勝)と、しっかり者のその妻(大西多摩恵)。東京に出奔した亭主と別れて実家暮らしの長女(かんのひとみ)、文通に夢中な次女(江間直子)。そして地方から駆けつけた叔父(辻親八)‥‥。 弔問客は、長女の元旦那で作曲家見習い中の男(藤原啓児)とレコード会社のディレクター(東海林寿剛)、常に行動を共にする奇妙な二人連れ(海堂亙、田子裕史)、正体不明の酒飲み男(照屋実)、浮気妻の慰謝料を請求しにきた漁師(前田こうしん)、葬儀屋(蒲田哲)、旅行社社員(本間剛)‥‥。いずれも一癖もふた癖もありそうな連中。 母親が書いていた日記をめぐって戦々恐々とする男たちの右往左往を物語の軸に展開するペーソスあふれる人間喜劇。笑わせて笑わせて、ちょっぴりホロリの舞台は中島淳彦の独壇場。 先日の青年座書き下ろし作品と題材は似ているが、役者が代わるとこんなにも違うものか。中島淳彦のセリフと生活臭を体現できるのは、やはりこの劇団が一番。これだけ個性の強い役者陣はほかにいないのでは。 きっちり2時間堪能。 10.30最寄り駅着。途中から雨。濡れながら家路に。 7月28日(水)快晴 家族会議で移転計画白紙に。 今日も部屋の中は灼熱地獄。それでも、なんとか音楽データを更新。 中島らもさん死去の報に驚く。26日に亡くなっていたという。階段から落ちて重傷とは聞いていたが、まさか亡くなるとは思ってもみなかった。52歳。初めて中島らもの名前を知ったのは「シティロード」だったか、「宝島」だったか、カネテツフードの4コママンガ。それからリリパットアーミーの芝居を見るようになるのだが、最後にお会いしたのはスペース・ゼロでラサール石井と一緒の時。まさか、らもさんが逝ってしまうとは。信じられない。 殺人未遂容疑で逮捕された国松長官銃撃事件のオウム3容疑者を不起訴処分へ。それじゃあの大騒ぎはいったいなんだったのか。やはり、参院選前の警察の「陽動作戦」、政府批判への目くらましだったのか。警察発表に乗せられて大騒動したマスコミの責任も問われるべき。 扇千景が参院議長に。以前からウワサされていた通りか。悪い冗談。もはや良識の府というよりも良識の腐。 夕方、郵便受けを覗いたら、S国際病院からの通知書。5月の人間ドックは無事通過したはずなのに……。しかし、今年からCTスキャン検査が追加され、それがいつもの結果通知書に追加発表されていたことをうかつにも見逃していた。取り出して見たら確かに再検査の通知。3カ月たっている。聞きなれない病名。急を要する検査ではなかったから、そんなに心配することはないのだろうが、やはりいい気はしない。ついネットで検索してしまう。知らずに済むことも、今は目に入ってしまう時代。健康には自信があったのだが……。 7月27日(火)快晴 京都府警で、内部調査を指揮する府警幹部が京都市内の民家に侵入。通行人の通報で警察官に突き出されたが、府警は逮捕もせず、組織ぐるみでモミ消しをはかっていたという。 昨日の燐光群の芝居で取り上げられた「落書事件」とは大きな違い。 不祥事を起こしたのは、総務部ナンバー2の西村俊夫府警総務課長。6月24日深夜、民家の庭の草花を半狂乱になって手当たり次第に引き抜いたところを通報された。警察に突き出された後も、同じ民家前に現われては逃げ去るという不審な行動を取り続けたという。 これは器物毀棄・建造物侵入という立派な犯罪に当たる。 ところが府警は実況見分も現場写真も撮らず、西村の犯行を組織ぐるみで隠避。元警視庁巡査部長のジャーナリスト、黒木昭雄氏の告発で、初めて京都府警は26日になって容疑を認めた。 この件に関し、府警は、「西村総務課長が民家に侵入したのはご主人に会いたかったから。立件しなかったのは被害者が許すと言ったから」と説明しているという。被害者家族は「そんなこと一言も言ってない」とカンカン。 一市民のトイレの反戦落書には懲役刑、警官による民家侵入・器物損壊は組織ぐるみで隠ぺい。そういえば、最近、草加駅前交番に助けを求めて駆け込んだ男をみすみす暴力団に「差し出し」、その事実をごまかそうとした警官もいた。これが、国家の「下僕」警察の一部の現実。 PM6.30、天王洲アイル。アート・スフィアで文学座「モンテ・クリスト伯」。きょうは開演30分前に到着。 前回初演が2001年。そのときの印象が悪いため、苦行の3時間半を覚悟していったのだが、あにはからんや、それは杞憂に終わった。 相変わらず、内野聖陽サマ人気で、前売りは完売、客席の8割が中高年女性というオバサマパワー横溢のロビーで、関連グッズも飛ぶような売れ行き。まるで演舞場の雰囲気。文学座もドル箱人気の内野さまさまといったところ。 で、舞台。初演は原作のダイジェストに過ぎず、時系列でエピソードを積み重ねるだけの「動く紙芝居」だったが、今回はまったく別ものになっていたので嬉しい驚き。 無駄なエピソードや説明的なシーンは刈り込まれ、その分、人間の内奥の苦悩を細やかに表現。人物配置、展開など、いかにも演劇的な刺激に満ちた構成にしている。 エドモン・ダンテスを陥れる姦計シーンも、初演は延々続いたが、今回はカットバックを使って短く処理。モンテ・クリスト伯が自ら正体暴露し、悪漢3人への復讐劇が完結する大団円も様式美にあふれ、間然するところなし。勧善懲悪劇の面白さと、人間ダンテス=モンテクリスト伯の人間的苦悩の心理劇がうまく交差した骨太のエンターテインメントとなった。 「待て、そして希望せよ」 すべての復讐を終え、ギリシャの王女・エデと新天地へ旅立つモンテクリストを見送る死者と生者の群れ。 大拍手が巻きこるのもむべなるかなのラストシーン。 恋人メルセデス役の塩田朋子もいいが、ヴィルフォールの若松泰弘、ダングラール高橋耕次郎、モルセール瀬戸口郁の演技の素晴らしさ。山田里奈の王女エバも気品にあふれ、物語の鍵を握るキャラクターとして秀逸な演技。ほかの出演者もイケ面・美女ぞろいで、文学座の役者の層の厚さにいまさらながら感嘆。 9.50終演。 さすがにオバサマ・キラーの内野。演技の切り替えは早く、重厚・艶麗な演技からカーテンコールでは、アイドルが若い女のコに投げかけるようなキラキラ目線で満場のオバサマたちに流し目。すごいフェロモン。しかも、塩田朋子の腰に手を回してのドンファン的出退場。 劇場を出て、モノレールに乗ろうとすると、パンフレットを抱えたオバサマたちが閉まりかけたドアに殺到。 その中の二人連れは60代半ば。背の低いオバサンが片方に話しかけ、一方は時々うなづく。 「終電に間に合うかね。こんな時間だよ。○○さんは、名古屋から通ってるってさ。お金があればできるけどね。あー、疲れた。わたしゃ半分寝てたよ。やっぱり、途中で拍手したり、声を掛けたりする芝居がいいね。手の血のめぐりが悪くなるんだよ、じっと3時間も座ってると。こないだの浜木綿子の芝居よかったね」 なるほど、「手の血の流れが悪くなる」か。初めて聞いた「芝居と健康の相関関係」。オバサンパワー恐るべし。 11.00帰宅。 7月26日(月)快晴 仕事を終えて、池袋経由で下北沢。どうもこの頃、劇場の「駆け込み乗車」が多い。スズナリに到着したのが開演5分後。途中で間に合わないと思い、電話連絡しておいたから制作も対応してくれたが、開演後に駆け込むなど、マナー違反もいいとこ。自戒。 ザ・スズナリで燐光群「私たちの戦争」(構成・演出=坂手洋二)。 坂手が発起人の1人として名を連ねる「米兵・自衛官人権ホットライン」の渡辺修孝氏のイラクリポート、アメリカによるイラク侵略戦争開始後の日本国内の反戦活動への弾圧事件、そして、ミュージカル『ナイン』でトニー賞を受賞したマリオ・フラッティが、書いたイラク戦争帰還兵の短編戯曲。この3つの「物語」で構成された、戦争に関するアクチュアルな告発劇。 まずは、日本国内の「反戦落書き事件」から。03年4月、東京杉並区内の児童公園内のトイレ外壁にラッカーズスプレーで落書きした青年が現行犯逮捕される。容疑は器物損壊。44日間勾留され、保釈が認められたものの、容疑は建造物損壊に切り替えられ、起訴。一審で懲役1年2月、執行猶予3年の判決が出された。 彼の書いた落書きの内容は「反戦」「戦争反対」「スペクタクル社会」。「スペクタクル社会」とは、1950年代に仏思想家ギー・ドゥボールが唱えた概念で、国民が受動的な観客の位置に押し込められ、アメリカ流大量生産・大量消費におおいつくされた社会を指す。資本主義社会の究極の統治形態といえる。 フランス五月革命や70安保でもおびただしい落書きが生まれたが、落書きは自由への渇仰の一形態ともいえる。そのたかだか「落書き」に対し「不快である」という理由で逮捕、長期勾留、拷問に等しい取り調べを強要する警察。暴走族の落書きや、区当局のペインティングは問題にされず、なぜ「反戦」の落書きが狙い撃ちされるのか。しかもすぐに消すことができる「落書き」犯に、「死体損壊罪」などと同じ量刑の懲役刑が科せられるのか。舞台は取り調べ室の様子を再現し、「反戦」を排除しようとする国家のあからさまな意思を告発する。 もう一つは米大使館前で昼休み時間を利用して「イラク戦争反対」の抗議行動を続けていた女性の事件。警察はこの女性の職場に何度も押しかけ、抗議行動をやめるよう、事情聴取という名の「圧力」をかける。脅迫FAXの殺到、外国人の夫は嫌がらせポスターを町中に貼られ、テロリストであるとの中傷を受ける。挙句の果てに、道路工事を理由に大使館へ近づくことを止められ、職員の顔の前でハンドマイクで怒鳴ったとして「暴行容疑」で捜査される。 これが、今の日本の「反戦」を取り巻く現実だ。 権力は自分の権益のために、どんな手を使っても国民の意思を押さえつける。本来、国家の専横から国民を守るために契約された法律は、逆に国民の弾圧のために使われる。 この2つの事件と交錯する形で、渡辺修孝のイラクリポートへと舞台は移る。「わったん」こと渡辺修孝に扮するのは大西孝洋。拘束事件の生々しい事実を軽妙なタッチで再現する。ちなみに「わったん」とはアラビア語で「祖国」を意味する。 次いで、イラクのアブグレイブ刑務所の場面。そこで起こった虐待・拷問の様子が1人のイラク人女性とその夫の悲劇を通して描かれる。妻の目の前で夫を犯され、夫の目の前で妻が犯される。その非道への復讐を夫が誓ったとしても神は止められない。 オムニバスの最後はイラクから帰還した男が戦友の家族を訪ねる室内劇。戦場で盲目になった男と、勇敢な息子を誇りに持つ南部気質の父親との対話。最後に逡巡しながら、戦友の死の真実を伝える男。それは勇敢な戦士の死ではなく、戦場におびえる一人の青年の自死であったと……。 日本の沖縄基地移転問題とイラク戦争との関わりーーイラクで爆撃した戦闘機の基地は沖縄ーーも視座に入れ、坂手の舞台は目いっぱい「戦争」を詰め込む。しかし、演出はひところのリアリズムから「笑い」に満ちたポップな手法にシフト。客席は心地よい緊張感がみなぎる。 役者たちもこれまでになく充実。中山マリ、川中健次郎、猪熊恒和、下総源太郎、鴨川てんし、江口敦子、宮島千栄、瀧口修央、そしてKameron steele、Ivana Catanese。いずれも端正な演技術を身につけた、ピンで立てる俳優ばかり。 8.55終演。坂手氏に挨拶して帰宅の途。食器屋さんで、以前から気になっていたデザインのカップを購入。24年前のあるイラストとデザインが同じ。その謎を解こうと……。 7月25日(日)快晴 7.00起床。S木市へ。躰道稽古。覚えたてのうれしさから、なかなか上達しないスランプに、そして、その山を越えて、また覚える楽しみ……。マージャンも武道も同じ。細かなダメ出しがでるようになると、一人前に扱われ始めた証拠。みっちり3時間。汗は滝のように流れ、500ミリリットルペットボトルのお茶はアッという間に2本とも空に。今日は、団体競技の稽古。諸先輩方に混じっての団体競技。誉められると、木に登るタイプ。水曜日の稽古もやろうかなという気になってしまう。 12.00終了。昼食は、しいたけラーメン940円。。2.00帰宅。今日も部屋は灼熱地獄。 6.00、不動産屋へ。隣り合わせのマンションを買うリスク……。 林間学校から帰ってきたので、夕食は家族全員で華屋与兵衛へ。 7月24日(土)快晴 6.30出社。PM1まで仕事。秋葉原経由で森下町へ。時間配分を誤り、開演時間2分過ぎにベニサン到着。開演時間が10分押しだったので助かる。 2.10、ベニサン・ピットで流山児★事務所「盟三五大切」(脚本=山元清多、演出=流山児祥)。鶴屋南北の「裏忠臣蔵」を劇団若手総出演で。主要キャストは女性陣。タカラヅカ・歌舞伎・アングラが合体したようなもの。素舞台を黒衣のコロスが走り回り、赤穂浪人・源五兵衛(伊藤弘子)と芸者小万(木内尚)、その相方・三五郎(青木砂織)、義父徳右衛門(甲津拓平)らの三つ巴四つ巴の愛憎劇が展開。いつもながら、役者の肉体が猥雑にせめぎあい、熱気をはらむ。確かに女優だけの「盟三五大切」も面白いのだが、華のある女優に欠けるのが難。 4.00終演。 外に出たところで、声をかけられたので振り向くと、女優のK間水希。夜はトップスで「コットンクラブ」の公演を見るとか。「塩野谷さんが出ているから、今日は流山児デー」と笑う。歩きながらおしゃべり。先日終わった大谷亮介演出の「夏の夜の夢」のことなど。 新宿方面の電車が来たので飛び乗り、二人でおしゃべりしていたら、神保町までノンストップの急行。乗り換えの岩本町飛ばし。仕方なく神保町から戻ったら、それがまた急行電車だったため、小川町まで止まらず。再び反対ホームに回って各駅停車で岩本町へ。この乗換えが実に遠い。日比谷線なら反対ホームに来る電車に乗ればいいのに、新宿線はいったん別のホームを通ってぐるりと一周してから反対ホームにたどり着く。乗換えだけでずいぶん時間のロス。 まるで、眉村卓のSF「あの茜色の朝を」のような展開。駅に近づくたびに睡魔に襲われ、寝過ごしてしまい、自分の降りたい駅にどうしても降りられないサラリーマンの悲哀を描いていた。もっとも、自分の場合はただのソコツだが……。 夜は亀戸・カメリオホールで万有引力「毛皮のマリー」(寺山修司作、J.A.シーザー演出)。 このカメリオホールは亀有・リリオホールとよく間違えられるので(前に一度取り違えたことがある)、今日は絶対に間違えないぞ、と念のため、駅員に乗り継ぎ駅まで確かめたのに、なんと北千住まで行ってから油断。千代田線の綾瀬方面という勘違いが刷り込まれていたもので、ゆっくり食事をしていたら、曳舟の方面ではないか。そこから亀戸線が出ているという。亀有、亀戸大混戦。結局、またしても開演時間ぎりぎりセーフ。こんなとき、開場開演の万有芝居は助かる。 シーザー演出の「マリー」は篠井英介プロデュース版を数年前に見たのだったが、今回は万有公演ということで、劇団員のみのキャスティング。井内俊一が下男、水夫を小林拓、マリーは小林桂太。欣也に大島睦子、美少女は吉野俊則。伊野尾理枝も復帰し、中村亮も出演。ほぼフルメンバー。 美術は清水一忠。オブジェは木材を使っており、照明に映えて美しい。マリー歩行器、アンモナイトなどのオブジェ・機械が舞台に柔らかな印象を与える。ただ、バスタブもオブジェであり、立体感がないので、バスタブの底に潜む薔薇男が放り出されるシーンが生きてこない。 マリーの造形に「母性」が感じられないのが気になったが、新しいマリー像か。 終演後、楽屋へ行くと、女優のA部由輝子とバッタリ。最近ご近所さんになったので、近々飲みにいく約束を。 劇団飲み会は駅そばの居酒屋。白石征氏、元大田区民プラザのA氏、シーザーらと歓談。白石さんは週末の三沢・寺山記念館で詩朗読の演出をする。残念だが、今回の記念館は行けそうもない。 11.30、白石氏らと駅で別れて亀戸線。0.30帰宅。2.00就寝。 7月23日(金)快晴 午後、女優のA田真夕から電話。最近ではピンク映画で活躍しているらしいが、まだ彼女の映画を見たことがない。評価の高い作品も多いというが、ピンクに足を運ぶ習慣がないので、つい縁遠くなってしまう。今日は9月の「東京サギまがい」公演のこと。舞台、映画と、彼女も忙しそう。 つつがなく仕事を終えた後、新宿に遠征し肩凝りマッサージ。7.00、帰省のチケットを引き取りに旅行代理店へ。交通費16万余。7.30、帰宅し夕食。今日から小5生が1泊の林間学校、家人も友人宅へ遊びに行き、家にいるのは娘と二人だけ。来年受験だが、のんきな性格はだれ譲りか。テレビ、ケイタイでくつろいでいる。 隣人が引っ越した部屋、売りに出ているのだろうか。値が下がり続け、ついに買値の3分の1。今ならマンション2軒はラクに買えるものを。隣の部屋を買ったら、広々とした家になる……と、はかない夢想。 昨22日、漫才師の星セント氏が肺がんのため死去。漫才ブームの火付け役となりながら、その後、「テレビに媚びたくない」と漫才番組出演を拒否した硬骨漢。晩年は小劇場に出演するなど、再び、舞台に夢をかけていた。 1982年、セント・ルイスが青森・むつ市早掛公園で行われた「下北半島祭」に司会役でかけつけたことがあった。主宰者の愚安亭遊佐こと松橋勇蔵氏の知己ということで、ほとんど手弁当だったはず。「原子力船むつ」と六ヶ所村原子力基地問題で揺れる下北で行われた反核フェスティバルに出演したのは泉谷しげる&NEWS、白竜バンド。ほかに水口憲哉氏、故高木仁三郎博士、青生舎代表の保坂展人氏、アメリカ・シャイアン族のエレーヌ・アイアン・クラウド氏。なぜか、このフェスティバルは教育委員会から「高校生は参加ならん」のお達しがあり、地元高校生はごく少数の参加にとどまった。 革新市長だった・菊池渙治氏が開会の挨拶を行い、最終日に行われたティーチインでは地元の女子高生が「なぜ、私たちの町は危険なものばかりを押し付けられるのか」と目に涙を浮かべながら訴えた。感極まり、絶句した女子高生に、そばにいたセント氏がやさしく手を差し伸べ励まし、自らも涙ぐんでいたことを思い出す。あのときのセントの涙。テレビの悪ふざけ番組を拒否した彼の中にある「やさしさ」……。合掌。 7月22日(木)快晴 女性カントリーシンガー、リンダ・ロンシュタット(58)が17日、ラスベガスの「アラジン」なるカジノホテルでショーを行った際、アンコールでイーグルスのカバー曲「デスペラード」を歌う前に、ブッシュ大統領を厳しく批判したドキュメンタリー映画「華氏911」のマイケル・ムーア監督を「彼こそ偉大な愛国者」と賞賛。「この曲をムーア監督と”華氏911”に捧げます」とMCした。ところが、一部の観客がブーイングを行い、酒をぶちまける、ポスターは引き裂くなどの大混乱を引き起こした。4500人の観客の4分の1が歌い終わる前に退席したという。 アラジンの社長、ビル・ティミンズは「リンダの軽率な振る舞いのせいで、ゲストの素晴らしい夕べは台無しになった。私が社長をしている間は絶対に彼女のショーはやらせない」と語った。 今日の外電では、リンダ・ロンシュタットはこの事件に関して、ロサンゼルスタイムズのインタビューに答え「私の行動はむしろ控えめなくらい。あのMCは後悔していない」と語ったという。 リンダ・ロンシュタットは反核運動に積極的に関わるなど、リベラルな活動家としても知られる。日本にも「ロッカー」を名乗るミュージシャンは数多いが、ロック=反体制という図式はもはや幻想に過ぎないのか、権力への異議申し立ての場面に登場するロックミュージシャンの姿はとんと見かけない。スポーツ試合の前座で「君が代」を嬉々として歌う元フォーク歌手など論外だが。 かつては、反原発ソングがレコード会社の親会社の怒りを買い、CD発売を中止された忌野清志郎や天皇制に徒手空拳で斬り込んだアナーキーの仲野茂など、生粋のロック野郎がいたのに……。 もっとも、アメリカでも、エルトン・ジョンによれば「言論の自由を抑制しようとするアメリカ合衆国政府の“いじめ”を怖れたスターたちがイラク戦争に反対する発言を控えている」状況らしい。 ちなみに「デスペラード」は「アメリカ西部のならず者」の意味があるが、イーグルスの歌詞を見れば、「絶望したガンコ者」の意味の方がよさそう。 長い間、フェンスに腰掛けて遠くを見ている、もう若くはない気難しい男に「そろそろ目を醒まして、外の世界に歩き出そう」と呼びかける詞。年をとるにつれ、感情を外に出さなくなり、愛を忘れた男の諦念と無常‥‥。リンダにとって、今のアメリカはこのデスペラードなのかもしれない。 もうひとつ、大統領選絡みの話題。「ダイエット食品会社のスリム・ファストが14日、広告に起用していた女優ウーピー・ゴールドバーグが8日、民主党候補ジョン・ケリー上院議員の政治資金募集のイベントで、ブッシュ大統領の名前をもじったわいせつな発言を示すなど不適切な行動があったとして、コマーシャルから降板させる、と発表した」という。 共和党支持者が食品会社に不買運動をちらつかせ、強硬に抗議した結果、食品会社は「今後、いっさいゴールドバーグのCMは放送しない」と言明した。 アメリカでさえ、こんな有様。自民党の思惑通り「不偏不党原則」が放送法から削除されたら、力の強いものが一人勝ちするのは目に見えている。「与党偏重」という「偏向報道」にお墨付きを与えるよなもの。裁判員制度が当初の「市民参加・公平裁判への道」から大きく逸れ、市民監視の制度に捻じ曲げられたように、放送法改正は権力の濫用を許すだろう。 PM4.20、K記念病院で鍼。 PM7、天王洲アイル。スフィア・メックスで「偶然の男」(作=ヤスミナ・レザ)。 長塚京三とキムラ緑子の2人芝居。長距離列車の同じコンパートメントの座席に偶然向かい合った男と女。男は作家であり、女はその熱烈なファン。出たばかりの「偶然の男」という本がバッグの中にあるが、本人を目の前にして、なかなか取り出す勇気が出ない。一方、作家はそんな女の思惑を知る由もない。 2人のモノローグが交互に続き、それぞれの内なる心が吐露される。女は夫と死別し、その後交際した男性にも先立たれ、その死を悼むめの旅行。男は自分の作品が親しい友人にも理解されず、なおかつ娘の婚約者が自分の年齢と変わらない事に腹を立て、すべてに対して厭世的な気分に陥っている。 舞台中央に列車の座席はあるが、そこには二体のマネキンが置かれ、二人の俳優は、敷かれたバラ石を手に取ったり、積み上げた木材に腰掛けたり、舞台の上を縦横に移動する。内心のモノローグだから、何も椅子に腰掛けている必要はない。2人の肉体は球体関節のある精巧なマネキンが代用する。 長いモノローグの末に、最後の30分になって、ようやく女が本を取り出し、2人の会話が始まり……という構成。自信を無くし、自分を見失いかけていた作家が自分を理解してくれる女の登場によって人生を取り戻していくラストのシャレた展開。 キムラ緑子は時にコケティッシュ、時にシニカルに、魅力的な中年女を好演。長塚京三も厭世的で斜に構えた中年作家を軽やかに演じ、二人芝居としてはよくできた作品。鈴木勝秀の演出も手堅い。上演時間1時間30分。 8.35終演。帰り道、長塚京三目当てで来た中年女性二人組が「途中で寝ちゃったわよ。喋ってばかりで動きがないから」と今見た芝居の感想。ま、明治座の芝居とは違うし……。 10.00帰宅。 浜松町のBOOKストアで澤地久枝「私のかかげる小さな旗」、角岡伸彦「被差別部落の青春」、野沢尚「リミット」。 7月21日(水)快晴 HPの更新しようと思ったが、あまりの暑さに、とてもじゃないがパソコンの前に座っていることができない。PM2、子供とSこばと公園のプールへ。平日にも関わらず、見渡す限り人、人。若い男女に偽タトゥーが多いのにびっくり。男も女も体に彫り物。今の流行か。 5.00まで流れるプールほかで遊泳。6.00帰宅。 ダビング中の懐メロ番組に見入ってしまう。春日八郎、三橋美智也、村田英雄、三波春夫、松尾和子……。自分が生まれたばかりの頃の歌が、なぜこんなにも懐かしいのか。昔の歌は息が長かったためもあるだろうし、両親がよく歌っていたせいでもある。時代へのノスタルジーとともに、歌われる情景へのノスタルジーが二重になって、ついつい、ビールをあおりながら、懐古世界にひたってしまう。「リンゴ村から」「赤いランプの終列車」。フランク永井と「東京ナイトクラブ」をデュエットする松尾和子。ほとんどの人が鬼籍に入り、それを懐かしむ人も同じ……。 P NTAさんからメール。S信房子公判関連をネット検索していて、偶然引っかかったとか。以前、HPは案内してあるので、見てくれたようだが、今回は丹念に読んでくれたそうで、エールの言葉。非常に嬉しい。 7月20日(火)快晴 東京は39度を超し、観測史上最高気温。ビルから外に出た瞬間、熱風が体にまとわりつき、息苦しささえ感じる。 PM3.40、仕事を終えて横浜の叔母のところへ。先日借りたビデオを返すため。従妹の結婚式のビデオ。その中に父が歌う様子が写っていたので、DVDにダビング。 叔母夫婦、従弟と談笑。先日の「実家周り草刈騒動」などの話題に苦笑い。 「そういえば、○○兄ちゃんが住んでたアパート、取り壊されて更地になってるよ」と従弟。ついこの前、来たときには昔のまま残っていたアパート。あれが見納めだったのか。10代の想い出がまたひとつ消滅……。 PM7、恵比寿。テアトル・エコー「星逢井戸命洗濯」。岡本蛍14年ぶりのエコーへの書き下ろし。 時は文政三年(1819)文月六日。江戸深川の裏長屋に、貸本屋を生業にしながら読本書きを志す長次郎(安原義人)と居候の源八(IKKAN)が、大家(熊倉一雄)に店賃を安くするからと言われ引っ越して来る。 しかし、この長屋にはちょっとしたいわくがあり、もう一つの空き店に夜な夜な若い女の白い手が現れるという…。その手にはなぜか指が一本欠けている。 「若旦那」と呼ばれている老人(納谷悟朗)と、その世話女房(火野カチコ)。後生大事に早桶(棺桶)の手入れをするたが屋 (沖恂一郎)。隣のしもたやに住む常磐津の師匠(重田千穂子)ーー不思議な糸でつながれた人々の運命が七月七日、年に一度に行われる井戸替え行事にからんで静かに潜行していく。男と女の哀しくもおかしな人情喜劇。 天の川の織姫・彦星のように、地上の交錯した男女の恋愛模様が最後に「愛の星座」を形作る。岡本蛍は江戸・庶民言葉を大事にし、決して今風に流されたりしない、その台詞の美しさ、時代考証が見事。 劇団ベテラン勢の演技の巧みさは言うまでもないが、IKKANという役者がこなれた演技で面白い味を出している。エコー出身でオフィス☆怪人社を主宰しているとか。 9.15終演。団扇やせんべいを配ったり、浴衣姿のスタッフは夏の風情。 A石さんに挨拶して家路に。 7月19日(月)快晴 うだるような暑さ。お昼前に家を出て、子供と2人でS市の市民温水プールへ。この暑さで、プールも芋の子を洗うような混雑。人の間を縫って歩くのがやっと。外は猛烈な暑さだが、室内プールは温水とはいっても体感温度は低い。水につかっているうちに、寒さに震えてしまう。この頃、クロールを少し覚えた息子は水に入っているだけでうれしそう。前はプールに入るのさえいやがったのに。こうして少しずつ成長していくのだろう。 2時間の使用時間を終えて、帰宅。遠いため、タクシーで。いったん家に戻り、自転車でK電器へ。冷風扇なる、気化熱を利用した冷風機の広告をよく見かけるので、どんなものかと思ったのだが、なんのことはない。扇風機に毛が生えた程度のシロモノ。売り場の担当者も「値段が値段ですからね、部屋を冷やすというよりも、その風に当たって冷気を感じるくらいのものです」。クーラーは据付に困るし、今年も熱気の中で寝るしかないか。ただ、今年の猛暑は殺人的。寝苦しさへの対処を考えなくては。 夕方から、少しずつCDをiPodに書き込み。ようやく3200曲余。先は長い。 自民党が、メディアの政治的中立を定めた放送法を改正する方向で検討を始めたとの報道。同法の「政治的公平条項」を削除しようというのが主眼。 「政治的公平」を謳うために、どっちつかずの報道番組が横行する現在、一見、「自由な放送」が実現されるのではと誤解されるが、まさか自民党がそんな高邁な理想のために法改正するわけがない。 要は、政府に批判的な報道を規制するよりは、自分たちに都合のいい放送局を作ったほうが合理的だと判断したからだ。 つまり、党の見解などをアピールする専用チャンネルを設けたり、特定の政治的立場にある放送局でも新規参入を認めることが狙い。さらには既成放送局が、自民党・政府の政策を体現した報道をしても”問題ない”となる。もともと放送局は政府、スポンサーに弱い。しかし、報道人としての矜持がギリギリのところで「政府の番犬」になることを拒否している。それが、改正なればすべて吹っ飛ぶ。報道=政府のためのPRとなるだろう。 建前だけでも「中立公平」の原則があったことで、報道の政府寄り暴走を牽制してきたのに、それをかなぐり捨て、政府専用チャンネルを認めようというもの。これが政府・自民党など、大政党に有利に働くのは当然のこと。弱小政党や市民党は自前の局を持つなど無理。潤沢なカネのある政権与党の意に沿った放送局ばかりが勃興したら、世論は簡単に政府の意のままに操作される。 「政治的公平条項の撤廃」のウラにあるのは、恐怖の情報管理社会。公明党も賛成しているということは、宗教テレビを可能にするということ。「そんなのは見なければいいこと」などとは、情報操作の怖さを知らないノーテンキな物言い。雑誌・週刊誌は買わなければ目に触れない。しかし、電波はたやすく茶の間に入り込む。自民党の放送法改正は洗脳社会の到来を意味する。こんな恐ろしい時代になろうとは。 8月中にも放送法改正案をまとめ、秋の臨時国会に議員立法での法案提出を目指すというが、こんな重大な法改正を通したら日本は暗黒社会へ一瀉千里だ。 7月18日(日)快晴 いつもの日曜日は躰道稽古だが、今日は合宿で休み。 朝からピーカン照りの一日。午後から子供と自転車に乗っていつもの線路傍の空き地に。「もう、あそこは家が建ってるよ」と言うが、行ってみるとまだ少し空き地が残っている。周りは宅地になり、トノサマバッタが無数に飛んでいた草地は整地されスーパーの駐車場に。カマキリをつかまえた草地も刈り取られ、整地の真っ最中。バブル崩壊以降残されていた緑がどんどん消えていく。わずかに残った廃工場脇の草むらでカナヘビの姿を見つけたときは二人して歓声。捕まえた小さなカナヘビを手に乗せて遊ぶ子供。小一時間、2人で空き地探検。帰りにダイエーで食事。 夕方、家人の買い物に付き合って8時まで。その後、CD整理。0.30就寝。休みとはいっても自分の時間はわずか。仕方ないか。 7月17日(土)快晴 マチネに予定入れず。そのため夕方までのんびり仕事。 PM5、新宿。「癒処」でマッサージ45分。今日の担当者は確かな技術。ツボにぴったり。 PM6.30。花園神社。椿組「一天地六 幕末新宿遊侠伝」。 受付を済ませ列に並んでいると、劇作家&演出家の小松杏里氏とバッタリ。連休で福岡から帰ってきているという。しばし立ち話。 恒例の野外劇。今年は水谷龍二の作・演出。幕末の江戸四宿の一つ、内藤新宿を舞台に、上州から一旗あげようと江戸に出てきた3人の若者博徒、遊郭の女郎、薩摩藩の勤皇党、落魄した地元ヤクザ一家、そして謎の御用盗集団がくんずほぐれつの争闘を見せる痛快時代劇。新納敏正が珍しく徹頭徹尾ワルを演じ、宮島健が昔気質の老やくざという配役の妙。最後の大立ち回りまで定石どおりの水谷人情時代劇。高橋和也は本当に舞台が好きなんだろうなぁ。ホコリと汗にまみれて大熱演。池田有希子はちょっぴり斜に構えた遊女頭。いつもとは趣の違うきつい役どころ。麻乃佳世がしっとりとした表のヒロインだからか。それにしても、山本亨はカッコ良すぎ。 野外ならではの大詰め大立ち回り。幕が切って落とされ、新宿の雑踏が借景になる。通行人が行き交い、何事かと振り返る人も。虚と現実が交差する花園芝居の醍醐味。 終演後は恒例毎日打ち上げ。杏里、清水ベン氏と歓談。月光舎出身の岡村多加江、福岡から上京し、杏里の紹介で椿組に入った丸目恵美も加わる。杏里が「将来性十分」という丸目は次回公演に出演するというので楽しみ。 小嶋尚樹氏がいたので声をかける。今コットンクラブの稽古中とか。中西良太らと一緒。N瀬勝久の稽古場を借りているということで、ひとしきりその話題。都内に稽古場のある家を持てるとは、さすがに売れッ子の稼ぎは違う。 池田有希子(ユッコ)が深浦加奈子と談笑中。2人の接点は? と聞くと、ユッコのデビュー間もない「ステッピングアウト」で共演、それ以来の友人とか。2人の間に加わるが、深浦語録のおかしさにユッコが笑い転げる。近日、大沢健との2人芝居がパンプルムスであるということで、大沢健も一緒。少しお話。「健ちゃん、男の人にに人気があるのよね」とまぜっかえすユッコ。大沢健のファンとしてはぜひ見たいところだが、時間があるかどうか。「”私の青空”で大間にロケに行ったとき、イカや魚がおいしかった」と深浦。ユッコ「いいなぁ。私も魚介類大好き。小学校のとき、遠足に珍味を持っていったので、”珍味のユッコちゃん”って言われてた」。池田・深浦コンビの笑い話は尽きない。バイク通勤なのでお酒は飲めないユッコ、「明日は早番だから」と。前日の泊まり番がお風呂に行っている間にテントの番をするのが役目とか。ゲスト出演でも持ち回りの役があるとはさすが60年代アングラの伝統。 10.30、宴会終わり。今日の打ち上げカンパは10万円。「明日から芝居やらないでみんなで飲もう」と冗談を飛ばす外波山文明。杏里、清水と駅で別れて家路に。0.20帰宅。 7月16日(金)快晴 PM5、新宿。タワーレコードで酒匂ミユキ「マン」を購入。これでカバー三部作がそろったわけだが、カバー曲はヘタするとただのカラオケ大会になりかねない危うさをはらんでいる。「ウーマン」にその危うい芽を見たが、それよりはデキがよさそう。 6.00歌舞伎町。久しぶりに、喫茶店「王城」で一休みしようと思ったら、なんといつの間にかパチンコ屋になっていた。外観に王城の名残はあるものの、あの王城がなくなるのも時代の流れか。花園神社のテキ屋バイトが終わると始発まで王城で仮眠したものだが。 PM7、シアターアプル。ヴィレッジプロデュース「真昼のビッチ」。高橋由美子、馬渕英里何、千葉雅子、高田聖子、橋本じゅん、渡辺いっけいなど個性派をそろえ、阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史が作・演出。 どこかの架空の町。昼はハンバーガーショップでアルバイト、夜は歓楽街で身を売る姉。精神を病んだ妹のための夜と昼の顔。彼女に思いを寄せるハンバーガーショップの店長、町に遊びに来たサラリーマン、春を売る女たち、地上げ屋ーー奇妙な人間たちが織り成すテアトル・ノワール=暗黒演劇。松尾スズキや長塚圭史の世代のブラックテイストな芝居は理解できても共感できず。 並びの席にK上尚史。隣席の沢M也子さんと開演前に雑談。蜷川幸雄演出の「オイディプス王」を見るためにアテネまで行ってきたとか。 9.30終演。歌舞伎町の猥雑な賑わいを抜けて駅へ。豪華な顔ぶれにも関わらず客席が薄かったのは、女性客が新宿を敬遠したからと思うのはうがちすぎか。11.00帰宅。 7月15日(木)晴れ時々小雨 昼休み、銀座・山野楽器に行って酒匂ミユキ「ウーマン」を買う。 PM4・20。K記念病院で鍼。漢方が効いてるわけでもないだろうが、このところ調子がいい。 PM5、三軒茶屋。いつもの店でさんま定食。喫茶店でアイス・オレ。 PM7、シアター・トラムで「求塚」。 首都近郊の過疎の村。そこに造られたニュータウンの「村侵食」を背景に、十数年の歳月を経て繰り返された二つの猟奇殺人事件の深層を描いたもの。客席を分断するように左右にのびた舞台。観客は互いに向かい合う格好。舞台中央に丸い穴。まるで、底のない人間の心の闇のよう。 裁判記録を手にしたフリーライターが現れ、幽冥境を隔てる当事者たちが呼び出される。第一の事件は不倫相手の連れ子を殺し、その首を森に放置したという女の記録。それから十数年後、身ごもっていた女が生んだ娘の息子が行方不明になる事件が起こる。事件当夜、村ではいったい何が起こったのか。女の夫、義父、新興学園の二代目経営者らがその心の闇を吐露する。村落共同体と新興共同体の狭間で起きた事件は意外な様相を見せていく。 謎を秘めた2人の女を吉本多香美が好演。ひんやりとした手触りの陶器、あるいは古代ギリシャの彫像のような気品ある横顔。舞台は3回目というが、難役中の難役を破綻なく演じる。 千葉哲也、今井朋彦、佐戸井けん太、藤井びん、品川徹ーーなんという見事な配役か。「能舞台」の上での彼らの立ち姿を見ているだけで興奮でゾクゾクする。 これだけの役者に伍して演じられる吉本の度胸と素質に拍手。 冥界へつながる「空洞」が最後には満々と水を湛える森の泉に変化していく。この演出も見事。 8.55終演。ポストトークを失礼して帰宅の途10.30帰宅。 先日の参院選で1万7000票差で次点に泣いた辻元清美だが、どうやらこの落選の背後には、公明党の暗躍があるらしい。前回98年の参院選で87万2294票を集めた公明党現職の山下栄一が、今回はなぜか7万7000票余も得票数を減らしている。票読みにかけては組織票ゆえの誤差が出ない公明党にしては不可解な現象。 この差票がそのまま自民の北川イッセイに流れたと見るのが自然。つまり、辻元憎しの公明が基礎票を公明候補に投入し、当選を確実にしてから、「余力」を自民にテコ入れ=辻元落としに使ったというのだ。 テレビで繰り返し流れたシーン。街頭でしつこく辻元を罵倒するオバサンが実はS学会の信者だったというネット情報も流れていることから見ても納得。これでますます公明党の自民支配は強まったといえる。 7月14日(水)快晴 暑い、としか言いようがない。午後、近くのタワーレコードに行って、MINMIの新譜「imagine」、奥村愛子「蝶」、酒匂ミユキ「HUMAN」を購入。酒匂は昨日、山野楽器で見て気になっていたが、試聴できずペンディング。今日は、えい、ままよと不見転で買ってしまったのだが、正解か。ストーンズの「ブラウンシュガー」、クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘブン」からグランドファンクの「ハートブレイカー」まで懐かしの70〜80年代ロックをカバー。ハスキーな声が聴かせる。日本のフォーク・ロックをカバーした「マン」「ウーマン」のシリーズもあるので、そちらも聴いてみたいもの。浅川マキの「夜が明けたら」をどうカバーしているか興味津々。 帰宅して、iPodに転送。 自民党の中の「リベラル派」であり、核燃サイクル問題に強い関心を持つ河野太郎氏が自分のメーリングリストで次のように言っている。 「核燃料サイクルの資料隠し問題を報じたテレビ朝日”報道ステーション”にスポンサー筋から強い圧力がかかった。番組提供スポンサーに電力関係の企業はないが、テレビ朝日全体に電力スポンサーから引き上げの圧力をかけているらしい」 電力・原発企業批判はテレビ・新聞の最大のタブー。ニュース番組にスポンサーが入らなくても、テレビ局全体に圧力をかければ、報道の自粛に持ち込める。「経団連の副会長に電力会社の人間が就任するのはおかしい」と河野氏。続いて、7月6日の中川経済産業大臣の記者会見をバッサリ。 以下引用。 将来を嘱望されていた中川経産大臣の未来に真っ黒な暗雲がたれ込めてきた。 7月6日の記者会見で大臣がとんでもない発言をしている。 「核燃料サイクルの使用済み燃料の直接処理コストにつきまして、3月17日に参議院予算委員会で質問がございましたが、経済産業省資源エネルギー庁として、そのようなデータはございませんという答弁をしたわけでございますけれども、その後、内部で調査をしたところ、平成6年に内部で調査をした資料があることが判明をいたしました。 そこで、私どもといたしましては、これに対する処分を検討いたしました。国家公務員法上の処分と内規に基づく処分がございますが、これは答弁者あるいは答弁資料を作成した責任者に、故意な悪質なものではない、しかし、結果的に事実と違うことを答弁し、国会あるいは国民の皆様方に間違った方向にご理解をさせていかざるを得ないような方向になりかねないということでございますので、以下のとおりの処分をするということを先ほど私が決定をいたしました」 アホか。 大臣の発言にもある「直接の答弁資料作成者の担当課長、当時の資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長安井正也」は、この資料を作った時の総括班長ではないか。資料作成の実働部隊だった人間が今回の虚偽答弁の作成者なのだ。まさに作った人間が隠したのだ。これが「故意な悪質なものではない」はずがない。こいつが自分の机の引き出しにあった資料をロッカーに隠した張本人ではないか。 それが口頭での厳重注意だけとは何事か。 同じように日下長官も虚偽答弁の口裏合わせをしたのにもかかわらず、内規で最も重い「訓告」だと。 中川大臣はどうして国民の方を向くのをやめ、役人のケツを拭くことにしたのだろうか。 第二の社会保険庁ではないか。なんで国民に真実を告げないのか。 こんな大臣だから役人が政治家をなめまくるのだ。 なんで選挙に負けたのか、考えろよ! ふーむ、河野氏は「自民党のガス抜き役」というよりも立派な「反自民政治家」? 同じ保守政治家一家のボンボンでもこういう面白い政治家もいるのか。 7月13日(火)快晴 PM4.30、肩、腰に違和感があるので、上野「癒処」でマッサージ30分。しかし、当たった担当者があまりにも下手。ただグイグイと力任せに背中の筋を押すだけなので痛いこと。まるで素人以下のマッサージ。近頃、人手不足なのか、募集した人員をきちんと教育していないような「癒処」。客をナメたらあかん。 駅前の書店で、大橋巨泉著「ゲバゲバ70年 大橋巨泉自伝」購入。高校・大学時代に日記をつけていたということで、当時の学生生活、交友、心の移ろいが手に取るようにわかる。「平易を旨とする」が信条の巨泉流は文章にも表れ、くいくいと引き込まれる。 77年の革新自由連合結成「マニフェスト77」にも言及。鈴木武樹教授のクイズダービー降板エピソードの内幕も。終始鈴木武樹氏への情愛あふれる筆致であることにホッとする。 PM7、ル テアトル銀座。パルコ&ME&HERコーポレーションプロデュース「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー〜パパと呼ばないで〜」。 時はクリスマスの3日前。美しい妻(羽田美智子)と共に、順風満帆な人生を歩む医師デーヴィッド・モーティマー(上川隆也)は、数十分後に迫る、学会の論文発表の暗記に余念がない。ところが、そこへ18年ぶりに、元看護婦のジェーン(濱田マリ)が訪ねてくる。実は2人の間には、18年前に子どもができており、その息子が父親を探しに病院へ来ているというのだ。同僚の医師ヒューバート(近江谷太朗)、婦長(峯村リエ)などの病院スタッフをはじめ、おかしな患者や警官を巻き込んでの大騒ぎの結末は……。 幕開けは超豪華な電飾でのスタッフ・キャスト紹介。上川隆也はじめ役者陣も豪華版。山田和也演出。出し物はレイ・クーニーの傑作コメディー。面白さは完全保証されたも同然……と見始めたら、あにはからんや最後までクスリともできない。最後のシーンで「クス……」くらいはしたが、あとは全編呆れるほど笑えない舞台。 10年前に加藤健一事務所が初演し、そのときには腹の皮がよじれるほど笑い転げたものだが、今回のこの低調さは愕然とするほど。ところが、周りの客席はドッと笑いが起こるのだから不思議。上川目当ての女性客がほとんどだろうから、その笑いの質もわからないでもないが。 この笑えない原因は何か。 まず、翻訳があまりにも今風に迎合しすぎている。言葉遊び、それもダジャレが過ぎるのだ。ダジャレ王・小田島親子の訳の悪い面がモロに出たといえる。今日など、アドリブとはいえ、「白骨温泉のお湯は透き通っていた!」と綾田俊樹に言わせるなんてひど過ぎる。ただのくすぐり笑いだ。それを演出が許すのもどうかと思う。この戯曲は完璧なシチュエーションコメディー。ヘタなダジャレや意訳は不要。その人間関係のドタバタ、すれ違いで100パーセント客席を笑いの渦に巻き込む力を持っているのだ。 しかし、一番の問題は役者の側に翻訳コメディーを演じる「肉体」がないということ。上川の演技はまるで生真面目な優等生。教室でムリに冗談を言って周囲を寒くさせているようなもの。時々「リアルな演技」に豹変する瞬間の「怖さ」は、客席からすれば困惑するだけ。 それに対して、近江谷太朗だけが唯一人、翻訳コメディーの肉体を持っていた。芝居の質、コメディーを演じるセンスがほかの役者とまったく違う。近江谷に救われた舞台といえる。 それにしても、この舞台を見ると、いかに加藤健一の翻訳コメディーが偉大かがよくわかる。カトケンの翻訳モノに違和感がなく、普通に演じられているのは、その裏に大変な技術とセンスが秘められているのだ。恐るべし、カトケン。 10.30帰宅。 公明党の支持者2人が公選法違反で宮崎県警に逮捕された。89歳の老人をクルマで投票所まで連れて行き、「選挙区は自民党の○○、比例は公明党の○○に」と言い聞かせ、手のひらに候補者名を書いたという。同じ手口でほかの高齢者にも投票依頼した事実を認めており、余罪は相当数に上るものと見られる。 いずれも、手続きが簡素化された「期日前投票」を利用しているわけで、今回投票総数の1割を超える700万票の「期日前投票」の裏には、このような不法な投票操作が相当数ありそう。なかなか制度を変えたがらない役人が、やけにあっさり手続きを簡素化したと思ったら、こんな裏があったわけだ。700万票のほとんどが組織の縛り投票という見方も当然だ。 7月12日(月)快晴 明け方、実家の夢を見ていた。いつも父が寝ていた部屋。布団が敷いてあり、その掛け布団が、誰かが這い出したかのようにこんもりと盛り上がっている。こんな朝早くから、どこに行ったんだろう。そう思いながら、父の姿を探すが、いくら待っても現れない‥‥。夢の中で、なぜか父は顔を見せない。 5.00起床。何度も目が覚めたせいか、寝不足気味で、頭が重い。ノドはガラガラ。風邪気味。自分では気づかないうちに疲れが出たのかもしれない。昨日、九州の漢方薬局から届いた耳鳴りに効果があるという漢方薬を服用。試しに取り寄せたのだが、一月分1万8600円。やはり漢方は高い。 朝刊が速報版のため配達が遅れ、出勤時までに届かず。ネットで辻元清美落選を知る。田中康夫の応援も届かず2万票差の次点。執行猶予中の選挙が反発を買ったのだろうが、大罪を犯したわけじゃない。「ごめん」などという「反省選挙」は不要だった。自民党の安倍が「辻元!」と呼び捨てにするのは、強盗殺人犯が生活苦の白菜泥棒に向かって説教垂れているのと同じ。 7.00出社。 選挙結果出揃う。自民49、民主系55。公明11、共産4、社民2、みどりの会議0。 「護憲政党」が二大保守政党の間に埋没して議席を減らすーー比例、小選挙区制度が始まったときからわかっていたこと。これが比例制の狙い。根っこは同じ兄弟のような自民・民主が肥大化し、弱小政党を食い散らかす。最大公約数的な政党が伸張し、「多様な民意」を反映する政党が消えていく。 民主党から出馬し、当選した喜納昌吉、蓮舫など、これから自分の思想信条とどう折り合いをつけていくつもりなのだろう。民主党の安保政策、憲法改正案と相容れるはずのない喜納昌吉など、大橋巨泉同様早々とケンカ別れしそうな気もするが。「小異を捨てて大同に」といっても、小異どころか大異なのだから。 最高裁が違憲と審判を下した「一票の格差」。是正されるどころか、今回などさらにひどくなった。 鳥取選挙区の自民・田村耕太郎は15万1737票で当選。一方、大阪の辻元は71万9125票、東京の青島幸男は59万6272票、北海道の民主・西川将人は55万2993票でそれぞれ落選。1票の格差は前回の3・99倍から4・73倍に広がった。 また、公明党比例区で8番目に滑り込んだ鰐淵洋子は1万7173票で当選。「みどりの会議」の中村敦夫は20万4690票で落選した。公明・浜四津敏子が一人で182万票以上を取り、それが比例票を押し上げたためで、こんな選挙制度が本当に民意を反映しているか疑わしい。 その浜四津も目標の350万票の半分。公明総得票数も860万票。「1000万票獲得」のためのF作戦にも限界が見えたか。学会と取引のある某印刷会社など、社内ミーティングで「電話で投票依頼があっても、一応わかりましたと答えておくように」と訓示されたとか。つまり、社員の名簿がこの政党に流出してることが明白。個人情報保護法なんてどこにあるのか。 さて、この先、保守二大政党が憲法改悪で野合することは目に見えている。その前に、民主党内の護憲派を粛清し、分裂・再統合というスケジュールがあるのだろうが。 次の総選挙ですべては決まる。 PM5帰宅。やはり風邪気味なのか、ノドに痛み。 7月11日(日)快晴 7.00起床。躰道稽古へ。9〜12、稽古。稽古着が届いたので、さっそく着込んで道場を闊歩。馬子にも衣装? 稽古にも身が入る。腰痛もなんとかおさまったようで、ホッと一安心。せっかく慣れたのに、体調崩して退会となったら目も当てられない。 1.30、昼食。帰宅。 隣のOさん夫婦が実家に引っ越すというので挨拶に来る。長年隣組だった人たちがいなくなるのはさびしいもの。 夕方、選挙へ。近所の定食屋のおじさんが、「ここの県は投票率最低だっていうから、何考えてんだろうね。俺らはもう年金出るからいいけど、若い人はそうはいかないだろう。ひどいことになってるのに、選挙にも行かないんじゃ文句は言えないって」 出前の途中でバイクの速度を緩めながら、まくしたてる。低投票率か。イヤな予感。 10時過ぎまで開票速報を見たが、おおよその見極めがついたので、早めに就寝。 7月10日(土)快晴 AM11、加藤健一事務所のNさんと会社近くのドトールでお茶。 夕方まで会社で仕事。4.30、目黒の「癒処」でマッサージ。腰に痛みがあり、明日の躰道稽古が不安なため。 PM6.30、新宿。紀伊國屋サザンシターでシアター21「ヴァローニュの夜」。立川三貴が伝説の好色漢ドン・ジュアン役。 古城に呼び出された4人の女ーー伯爵夫人、尼僧、作家、人妻はいずれも過去にドン・ジュアンと関係のあった女性たち。彼女たちを呼び出したのは誰で、一体何のために……。 ドン・ジュアンを新たな視点から解釈しようとするエリック=エマニュエル・シュミットの意欲作だが、生と死、愛と憎しみ、神と人間、男と女……さまざまな対立項が絡み合った戯曲は日本人にはやや難解か。俳優の演技を楽しむ舞台。公爵夫人役の淡路恵子、伯爵夫人役の寺田路恵が一頭地を抜く演技力と存在感と華やかさ。文学座の目黒未奈、山本深紅は声と芝居の質が似ているため、配役に工夫がほしかった。 休憩時間に青年座の森氏と立ち話。九州公演から帰ってきたばかりとか。 9.00終演。RUPの制作H本さんに挨拶。「楽しんでいただけました?」とH本さん。 11.00帰宅。即就寝。 7月9日(金)快晴 PM5、銀座。ビックパソコン館で、iPod用のマイク購入。これを取り付ければiPodがボイスレコーダーになる。なんとも便利な隠しアイテム。 PM7.30、原宿。EX'REALM(エクスレルム)で指輪ホテル「リア」。岸田理生作品連続上演の最終回。観客は開演ぎりぎりまで狭いロビーで待機。元岸田事務所の宗方氏と立ち話。来年はアゴラで理生連続上演を開催するとか。 7.30、開場開演。まるで天井桟敷? スペースの中央は学園祭のお化け屋敷のように、壁で目隠し。アコーディオン、サックスの鳴り物に先導され、壁伝いに歩くと突き当たりで紙芝居のおねえさんが2人。紙芝居といっても、今風に投影機を使し、映像も凝った作り。岸田理生の「リア」のセリフとパフォーマンス。次は「壁」のドアをくぐってイベント会場に移動。椅子席と立ち見の二種類。 本物の土を敷いた舞台。そういえば、法政大ホールでの公演も一面に土を敷いた舞台だった。 中央に大きな「樹」、下手に氷柱。ここから、「リア」を解体した明樹由佳、岡光美和子、羊屋白玉らのパフォーマンス。主婦たちの持ち寄るノミ、フライパン、ホチキスなどの殺人ツール談議に笑い。血のりと汗が飛び散る半裸の女優たちの体当たりパフォーマンス。「死ぬかもしれません……」と終演後に会った羊屋さん。確かにハードな舞台。 11.00帰宅。 7月8日(木)快晴 今日も灼熱地獄。地球が悲鳴をあげているのかもしれない。日中は会社にいるので冷房の庇護下にあるが、家に帰ると熱帯夜が待っている。PM4.00、K記念病院。6.00帰宅。iPodにCD転送。これまで約1200曲。まだ先は長い。 IPodのどこが便利かといえば、昔聴いてそのままになっていたCDが簡単に検索できて、すぐに聴けること。「あ、こんなCD持っていたんだ」。そのときの気分や体調で、一度聴いてそのまま捨て置いたものもあって、今聴くと実に新鮮な場合も。「こんなにいい曲だったんだ……」 昔読んだ本を読み返して、新たな発見をするのと同じ。あと3000曲は入るから、しばらくは入力作業を続けなければ。 7月7日(水)快晴 ピーカン照り。部屋の中は灼熱地獄。あまりの暑さにパソコン前に座ってモノを書いたりなどとてもできない。機械的にiPodにCDを録音し、映画をDVDに焼くという作業をするだけ。 夕方、旅行代理店に行って、お盆の帰省切符の予約。昔はお盆時期の電車の切符を取るのには大変な苦労が伴った。徹夜で駅に並んで、それでも取れないことも。「帰省の電車の切符が取れなくて自殺」というニュースが社会面を賑わしたこともあった。そんな刷り込みがあるので、今でも「お盆時期の帰省列車の切符」と聞いただけで、不安な気分になる。「取れるだろうか。もし取れなかったら、田舎で楽しみに待っている両親を悲しませることになる……」。だが、今年は待ってくれる人は誰もいない。 「今は前もって予約すれば、ほぼ100パーセント、切符は取れますから安心してください」と旅行代理店の担当者。そうなんだ……。 95年に起きた国松長官狙撃事件のオウム犯行容疑者グループ4人が逮捕。なぜ今オウム逮捕なのか。実行犯も特定されていないというのに。おまけに、逮捕者は過去に容疑に上った人物ばかり。ことさら目新しい事実はない。 国政選挙前には必ず大きな事件報道があるものだが、今回もその類だろう。曽我さん一家再会だけでは世間の目をくらませることができないと判断したコイズミ内閣が、狙撃事件逮捕をリークすることによって、参院選の焦点をぼかす。 案の定、新聞・テレビは一日中、オウム事件で埋め尽くされ、選挙関係の報道は片隅に追いやられるかボツに。長官狙撃がオウムによるオウム捜査攪乱を狙ったものならば、それを利用して、参院選報道の攪乱を狙った(であろう)政府の方が上手のワル。 さて、今夜も寝苦しい夜。 7月6日(火)快晴 PM2、T・エコーのA石氏来社。次回公演の情宣。 PM7、渋谷パルコ劇場で「ミッドサマーキャロル ガマ王子VSザリガニ魔人」。 とある病院に入院中の偏屈じいさん(木場勝己)。そのイジワルぶりに、ほかの入院患者はもとより、医者・看護士までもが大迷惑。 ある日、じいさんの前に一人の少女が現れる。事故で両親を亡くし、彼女自身も脳機能に重大な障害を負い、奇妙な病気に侵されていた。彼女が大切に携えているのは「ガマ王子VSザリガニ魔人」というタイトルの絵本。毎日、それを読むのが彼女の日課。初めは少女に辛く当たったじいさんが次第に、心を開き……。 タイトル通り、クリスマスキャロルの夏版。後藤ひろひとの脚本としては珍しく、ちゃちゃ入れのギャグも控えめにした「泣かせの感動ファンタジー」。「セカチュー」ブームの時流に合わせたわけでもないだろうが、この手の物語としては、オーソドックスな脚本で破綻はない。 1幕終わりで早くも隣の女性客がハンカチを取り出し、涙をふいている。周りからすすり泣きの声。 ウーム。確かに「泣かせの芝居」ではあるが、そこまで泣ける芝居か? 浅田次郎の小説を読んで泣く方々のメンタリティーと一緒。そういえば、後藤ひろひとも「物語」が大好きな作家。「作り物」の手腕は共通している。 少女の抱える記憶障害の症状に関して小劇場で一番最初にモチーフにしたのは劇団離風霊船の大橋泰彦だったと思うが、後藤の方が物語に取り入れるテクニックは上手。 今回初舞台の長谷川京子は言葉も態度もガラッパチな看護婦役。普通、初舞台の「スター」は登場シーンに工夫を凝らし、それなりに見せ場を作るものだが、開幕アタマから出ずっぱりなので、ハセキョーとは気がつかなかったほど。ただし、セリフは棒読みだし、実力不足が歴然。テレビ女優の初舞台としてはいささか物足りないデキ。 相手役の伊藤英明も舞台をまだ楽しむまでには至らず。 結局、木場勝己の手抜きなしの剛球勝負の芝居と、山崎一、犬山イヌコ、山内圭哉(最高!)、瀬戸カトリーヌらの脇の演技に救われていた。 客席に古田新太。並びの席にAダンカンの池田氏が座ったので挨拶。「池田有希子の出演する椿組は「初日に行く予定」とか。9.40終演。11.00帰宅。 7月5日(月)快晴 マチネの「伝説の女優」、仕事が立て込み、行かれず。キャンセルの電話。 PM4.30、仕事帰りに久しぶりに上野、癒処でマッサージ。うつらうちらと1時間。昨日の筋肉痛で、所々、痛み。6.30帰宅。iPODにCD入力。とりあえず、すべて入れて後で気に入らないのを削除するのが効率的か。 電車の中で前に立った中年サラリーマンが2人。「小泉は国民をナメてる。ふざけてるよ」と一人が言うと、もう一人も「オレもそう思うよ」とうなずく。電車の中で政治に関する会話、しかも小泉批判をしているなんて絶えて久しい。これはもしかしたら本当に自民党への逆風が吹き始めているのかもしれない。 7月4日(日)快晴 9.00〜12.00、S市で躰道稽古。一通り、型を覚えると次はポイントごとに細かなダメ出し。わずか2分30秒の演技でも奥が深い。同じ個所を何度も繰り返し稽古。やはり指導の先生に見て貰わなければ、ダメな個所がわからない。自主トレでヘンな癖がついても直すのに大変だし、きちんと稽古場に通うしかない。正味2時間の稽古にも関わらず、水分補給1リットル以上。 駅へ戻る途中の商店街の電線にツバメの若鳥が3、4羽並んで、親鳥のエサを待っている。手を差し伸べても逃げずに、くちばしで指をつつく。エサがもらえると思っているのか。子供と2人で、しばらくその様子を眺める。なんとはなしに幸せ。こうやって、子供と肩を並べてツバメを眺めるのはいつまで……。 PM2、帰宅。シャワーを浴びて着替え。PM3.30、電車で三軒茶屋へ。 先日の石田信之氏の一人芝居のリターンマッチ。 PM5.30、三軒茶屋。スタジオ・シアタースパークス1で「魂の音・三弦の語り 〜石田信之の一人語り〜北千島哀歌」。 客席に元フィンガーファイブのAKIRAの顔。定刻スタート。 両親を亡くしたため、幼い頃から、屈強な漁師たちに混じって、漁の音頭を取る「波声」を得意とした主人公・秋元与一。その波乱の生涯を、三味線、尺八演奏、そして石田信之の一人語りで描いた作品。後に「波声民謡」の創始者として多くの民謡を残した与一は金澤栄の実父。北海道に生まれ、恋人との結婚資金を稼ぐため、極寒の北千島、ホロムシロ島に渡るが、ヒグマとの戦い、仲間との決別など、さまざまな労苦を重ねた末に、再び本島に帰り着く。しかし、ヒグマ脅しの発破を踏み、大ケガを負ってしまう。 キャパ70くらいの小さなスタジオに響く津軽三味線の迫力。金澤氏は香西かおりに楽曲を提供したり、細川たかしとジョイントしたり、芸能界での活動も多彩。ほとんどが大ホールでのライブとのことで、目の前に客の顔があるミニシアターは勝手が違う様子。それでも、存分に津軽三味線をの魅力を披露。「語り」の前に、尺八・山口連山とのジョイント。津軽よされ節から、津軽じょんから節の旧節、中節、新節、新旧節などを披露。 石田さんの一人芝居はさすがにベテラン、「3回しか稽古で合わせていない」というが、語りと三味線の息がぴったり。 後段は再び金澤栄の三味線。7.00終演。 8.00〜10.00、スタジオで打ち上げ。元スコラ編集長の高田氏らと歓談。思わぬつながりにびっくり。 PM11.30帰宅。家族はすでに就寝。躰道稽古、片道1時間半の道のり往復、飲み会‥‥疲労困憊。 7月3日(土)晴れ PM2、下北沢・本多劇場。TEAM発砲・B・ZIN「カケルエックス デラックス」。考古学者の兄からもらった不思議なペンダントの力で、男に触れると合体して超人に変身する力を身に着けてしまった妹。ペンダントを狙うナゾの集団と闘うため、身近な男と合体するが、どれもパワー不足。元カレや彼女に求婚する男たちを巻き込んだ逃走劇の行方は‥‥。 ウーン、小林愛、平野くんじなど、役者はいいのだけど。座長のきだつよしも、役者としては好きなのだが……。発砲の舞台となると、遊園地のアトラクション。「トランスフォーム リフォーム」など、好きな作品もあるだけに……。言葉なし。 PM6、すみだパークスタジオ。扉座「東京建築ショー 或る時はコンチクショー」。 倉庫を使ったパフォーマンス・ミュージカルショー。といっても、セリフ劇ではなく、筋肉ミュージカルのような、俳優の肉体だけを使ったパフォーマンス・ショー。これが、めっぽう面白い。筋肉ミュージカルならぬ「ガテン・ミュージカル」。 工事現場のニッカポッカ作業員たちを主役に、ダンス、歌、そして「エアリアル」(空中でのロープや布を使ったパフォーマンス)が展開。某ミュージカルナンバー群に詞を付けた歌とダンスがピッタリ決まる。こんな素晴らしいショーがこれまであっただろうか。扉座若手俳優陣の充実ぶりは大手劇団をしのぐほど。さらに、横山智佐(キュート!)のOLから、ニッカポッカへの変身のエロチシズム。外部のパフォーマーによるエアリアル・パフォーマンスの素晴らしさ! はっきり言えば「キダム」を見たときの百倍の感動と迫力。 だだっ広い特設テントでの世界的パフォーマーのエアリアルよりも、下町の倉庫の天井から伸びたロープ、布で見せるエアリアルの方がよほど、迫力があるし、肉体が美しく見える。1時間30分。開演前に、客席に偏光メガネと防塵マスク、ヘルメット(最前列の客席)、団扇の4点セットを配布。偏光メガネは工事現場の溶接火花観賞用。 久しぶりに大興奮の一夜。これが3日間だけとはもったいない。次はぜひオリジナル曲で公演して欲しいもの。 7.45終演。8.30帰宅。 横浜のいとこ、Kちゃんと、Cさんがお参りのために訪問してくれる。残念ながら会えなかったが、「こんど、いとこ会やろう」とケイタイにメッセージ。こうしていとこ同士が仲がいいのはうれしいこと。 朝日新聞がスクープ。今年3月の参院予算委員会で、経済産業省の日下一正資源エネルギー庁長官が「日本では再処理をしない場合のコストを試算したことがない」と答弁した。ところが、10年前の1994年に、通産省(現・経済産業省)が使用済み核燃料の直接処分コストと、核燃料サイクルにかかるコストの比較試算をしていたというのだ。 その結果、核燃料サイクルは、直接処分の2倍近いコストがかかるというデータがはじき出された。しかし、それでは、電力会社と国が推進する「核燃料サイクル計画」の根底が崩れてしまう。だから、そのデータは密かに闇に葬られた。 国と企業が手を組めば、この国では、自分たちに都合の悪いデータは消し去ることができる。なんと恐ろしいことか。 それでは、今、六カ所村に建設され、06年の開業が予定される再処理工場とはいったい何なのだろう。工費2兆円余。国の借金が700兆円を超え、赤ん坊から老人まで、一人頭550万円の借金漬けになっている国。試算を無視して、壮大な国家プロジェクトを推進するーーこれこそ壮大な無駄遣い。 核燃料サイクルにこだわっているのは日本のみ。ドイツは94年に断念している。 最初から割高だと知っていながら、国民の税金を注ぎ込み、その費用のツケを国民に上乗せしようとしている国と電力会社。年金財源をを食いちらかして、グリーンピアだの公用車だの年金官僚の宿舎だのをバカバカ作った構図とソックリ同じ。自分たちの税金がどのように使われているかに関心がなく、税金が高いと嘆くだけの愚民から卒業しないと、同じことが繰り返されるだろう。 再処理、直接処理ーーどちらでも、電気を原子力に頼ることが続けば、いずれは破綻する。半減期数万年という核のゴミをどうやって管理できるというのか‥‥。 最近、原子炉解体に伴う、コンクリートや一部金属を一般ゴミと同様に再生利用できるように法改正が行われた(2004年5月25日)。 これで、「低レベル」の核廃棄物が建築資材として使われる局面も出てきたわけだ。原発建屋に使われた鋼材が家庭のフライパンに転用されるかもしれない。なんと恐ろしい。 放射能の場合、どこまでが健康に影響がないと言い切れるか。いわゆる「敷居値」は企業の論理から割り出されたものだし、「自然界にも放射線がある」から健康に影響がないというのはナンセンス。近年、がん、白血病が増えているのは、宇宙線など、自然からの放射線と人工的な放射線の相乗作用によるものではないかと思うのは素人考えだろうか。 7月2日(金)快晴 PM4.30、有楽町ビックパソコン館で、アップルのipod購入。会社の若手連中に現物を見せて貰ったら、購買欲に火がついてしまう。20ギガのハードディスク容量で約4万5000円。4000曲は入る。サイズも煙草ケースほどの大きさ。今までのように、MDを何枚も持ち歩く必要がない。家にあるCDを登録しておけば、いつでも好きなときに聴ける。音楽の貯蔵庫だ。今までまったく考えたことがなかったが、思い立ったら吉日。これで、音楽生活が変わる? PM6。三軒茶屋。スタジオスパークス1で石田信之氏の一人芝居。「魂の音・三弦の語り 〜石田信之の一人語り〜北千島哀歌」。6.30開演だから余裕……と思っていたら、スタジオの場所がわからない。前に来たことがあるし、駅からすぐの場所。地図もスタジオの電話もメモに控えなかったのが敗因。見当をつけた場所を堂々巡り。次第に開演時間が迫るも、見つからず。新しいスタジオなのでNTTにも登録していない、周辺の住人も「わかりません」。 その迷子の途中で、新高恵子さんとバッタリ。三茶に来るたびに、実は新高さんのことを考えていたのだった。「どうしているだろう。本、書かないかな?」 それが、こんなときに偶然逢うのだから、もうびっくり。しばし、立ち話。「落ち着いたら、これからのことを考えようと思って」と。人生にはさまざまな試練が付きまとうものだ。 再会を約して再び、スタジオ探し。しかし、タイムアップ。開演時間もオーバー。仕方なく、携帯の留守電話にお詫びの言葉を残して、家路に。道に迷って芝居をキャンセルしたのは生まれて初めて。自己嫌悪。 PM9帰宅。買ったばかりのipodにCDからデータ移動。データベースの充実ぶりに感心する。「まさかこんなのはないだろう」と思う、古いインディーズCDや、安売りコンピ盤、果ては古い舞台のサントラ盤、浪曲のCDまで、ネットからダウンロードするデータは完璧に網羅。これには、仰天。おかげで、プレイリスト作りが簡単。 ついつい0.00までかかって、CDのエンコードを。約250曲。まだまだ余裕のHDD。 7月1日(木)快晴 PM4.00、K記念病院で鍼治療。PM7.30帰宅。 ジェンキンス氏が曽我ひとみさんとの再会を受諾したとの報。予想通り、参院選直前に再会演出して、「ジェンキンス・サプライズ」で参院選を乗り切ろうとのコイズミの魂胆が動き出したわけだ。果たしてそんなミエミエの戦略にマスコミは乗せられるか。……ま、乗せられるだろうけど。 記者に「幽霊社員」問題を突っ込まれ、「昔のことをほじくり返して、記者もいろいろ」と混ぜっ返したコイズミ。サラリーマンの月給が2万円の時代にその10倍の20万円を給料として貰いながら、幽霊社員じゃない。社員もいろいろだ」というその強心臓。さすがに国会議員の三代目は違う。今なら300万円以上の月給をもらいながら、仕事場に顔を出す必要もなかったわけだから、こんないい「サラリーマン生活」はない。できることなら、「いろいろな社員」になってみたいもの。 昨日の国会議員所得報告書で明らかになった議員特権の実情を見れば、議員を長く続けていれば、いかに一般庶民の意識とかけ離れるかがよくわかる。 衆参両議院570人中、年金を受け取っている議員は125人。そのうち300万円を超える議員が4人。平均で200万円超という。 議員歳費1846万円。さらに年金を上乗せしてもらうのだから、二重取りもいいとこ。 その裏には「地方公務員共済組合法」に従って、市町村議、県議を経た議員は満65歳からその年金が満額支給される制度があるからだという。 地方議員を12年以上やれば年金300万円。市議、県議を12年ずつ勤め、国会議員を10年やれば412万円が加算され、さらに国民年金(企業に勤めていれば厚生年金)が付いてくる。つまり35年間、議員生活をしていれば1000万円以上年金がもらえる仕組みになっているわけだ。 アホくさ。一般庶民は40年間汗水流して働いて、掛け金を払って、そのあげく、国民年金は夫婦で年間160万円。厚生年金は280万円。議員の年金とはケタが違う。こんな制度を温存しておいて、年金改革=掛け金アップ、支払い額ダウンじゃ、アホらしくて年金など払ってられるか、と思う人が増えたとしても無理はない。 NHKの世論調査で参院選、自民41議席の予想というが、危機感を煽って、保守バネを期待しているという疑い無きにしもあらず。 |