4月30日(土)晴れ

 仕事を片付け、PM2、Hが丘に急行。ネット仲間のNさんが関東上陸中。午後の予定を入れてなかったので、Kっちゃん、Kyさん、Mさん、Hさんの6人でのんびりとお茶。
 PM4、単車で西に向かうNさんを見送り、地下鉄へ。JR経由で北回りで帰ったら、40分ほどで家に帰れる事に気付く。
 帰宅して部屋整理。

4月29日(金)晴れ

 休日。朝から部屋の整理とパソコンのプロバイダー設定。

4月28日(木)快晴

 初めて半袖シャツで出勤。JR事故続報。いまだに死傷者数判明せず。

 PM4。高校時代の同窓生T氏が訪ねてきて一緒にお茶。話の流れで高校時代の彼の回想に。

 自衛隊に高校の卒業予定名簿が流れていた件で、生徒会長だったTらが校長に抗議、生徒総会で紛糾したという話。30年以上たっても、当時の生徒指導部の教師で教組活動家だったS先生をダラ幹と呼ぶTの恨み節。三つ子の魂百まで、今も某大病院の不正疑惑を追及しているとか。それにしても……生徒会による学校糾弾が自分の記憶からすっぽり抜け落ちている。あの頃の自分は……。

 帰宅するとDELL修理センターからパソコンが届いている。「異常なし」。ただし、ファンの回転異常があったため、そこを修理したとのこと。

 モニターにつなぐもやはりダメ。モニターがスリープ状態になる。おかしい。もしかして……。
 ハタとそのことに思い当たる。
 ケーブル違い?
 以前使っていたhpのモニターはテレビ録画のモニターとして使っているが……。そう気がついて、ケーブルをよく見るとやはり。なんのことはない、モニターケーブルを取り違えていただけのこと。

 ケーブルを交換して、パソコンを起動すると、久しぶりにウインドウズXPのロゴ。

 うまくパソコンを立ち上げたはいいが、アサヒネットとの契約はあと2日。早くHPとメールアドレスを変えないと。
 すぐにBフレッツの設定をして、新しいプロバイダーの設定。夜中までガサゴソ。

4月27日(水)晴れ

 福知山線脱線転覆事故の被害者は増加の一途。死者100人超。JR史上最大の惨事に。運転手個人の資質や、置石といった周辺事情に原因を求める報道が相次ぐが、国鉄分割・民営化による労組弱体化、労働強化がその背景にあるのは間違いない。1秒単位でダイヤ遅延の報告を求めていたという経営側。50秒遅れただけで「懲罰」にかけられ自殺した運転士もいるという。


 23歳の運転士は40メートルのオーバーランによる遅れを取り戻そうと必死になったのか。
 「労働強化」による精神的・肉体的プレッシャーがいかに現場の判断を誤らせ、事故の誘引になるかは、「労働者」なら誰しも身をもって知っている。人為ミスは必ず起きる。それを未然に防ぐのが経営の義務。この事故は運転士個人に責めを負わせるべきではなく、営利を優先させるJR西日本の企業体質こそ問題にすべきだろう。

 午後から、自転車を所定の置き場に移動。郵便局に行って通帳等の住所変更。

 苦心して作ったハンドメイドの木製椅子4脚。新しい食卓テーブルセットが届いたので家人がそれを捨てたと判明。ショック。使えるものを捨ててはまた新しいのを買う……なんという資本主義の毒。
 10.00就寝。
4月26日(火)雨

 朝7時前か夕方4時までほとんど休憩取らずに仕事。それでようやく自分の割り当てを終了。「労働強化」もこれが限界。

 PM6、青山劇場へ。「アニー」を見るために。……と思いきや、開演は5時。すでにスタートして1時間経過。開演時間を勘違いしたのだ。仕方なしに、そのままUターン。家路に。
4月25日(月)晴れ

 午前9時18分。尼崎で列車転覆、マンション衝突事故。阪神大震災の時もそうだが、テレビの第一報からは災害・事故の大きさは予見できない。しかし、単純な「列車と乗用車の衝突事故」にしてはテレビに写る現場の状態がひどすぎる。もしかしたらこれは未曾有の大事故ではないかとの予感。時間が経つにつれ、被害の規模は大きくなる。やはり震災のときと同じだ。

 夕刻まで慌しい動き。PM7帰宅。
4月24日(日)晴れ

9.00〜12.00躰道稽古。初めて紫帯を着用。帰宅して部屋の片付け。

4月23日(土)晴れ

 PM1.00、仕事を切り上げ、志村坂上へ。大阪からKさんが出てきているので、板橋中央病院にHさんのお見舞い。病室にはKさんのほかにAさん、Kっちゃんまで。Hさんが思ったより元気そうなので一安心。これから一般病棟に移るという。時間があれば、みんなと一緒に食事したかったのだが、滞在時間わずか数分。Mさんに見送られ、下北沢へ移動。


PM3、下北沢。ザ・スズナリで離風霊船「閉ざされて」。新潟・少女誘拐・監禁事件をモチーフにした作品。9年間という人生を失った少女。その心の傷はどうしたら癒すことができるのか。海が見える瀟洒なマンションで人生をやり直そうと引っ越してきた元被害者の女性。彼女の再生への意思、そして犯人への真の復讐とは……。浦島伝説を絡めるあたりが大橋泰彦の真骨頂。得意の「屋台崩し」で一部ミス。客席は満杯。

PM7。新宿・紀伊國屋サザンシアター。扉座「語り継ぐ者たち〜清水次郎長伝 異聞〜」(作=鈴木哲也、演出=茅野イサム)。

 冒頭の清水28人衆勢ぞろいのスペクタクルな演出に感心。時代劇という難物に挑む心意気やよし。山田まりやも好演。PM9.10終演。

 1階で近藤ようこの80年代作品傑作集「春来る鬼」(青林工藝舎)を買う。冒頭の「くらくら」は眩暈をおぼえるほどの傑作。蒸発した夫。いつもとらえどころのない男だった夫。蒸発してから1年に一度の”ふざけた”ハガキが唯一の生存証明。しかし、飯場で倒れ、死んだとの知らせ。今では自分の中にその存在が希薄になっていた夫の死。安い喪服の着物を買い、葬式に臨む私。焼いたばかりの遺骨が骨箱を通して熱を放つ。喪服を通して感じる夫の不在。ちぐはぐだった結婚生活の終焉。福島出身の夫は山鳩の鳴き声を「ででぽっぽ」と聴き、私は「ぽうぽう」としか聴こえなかった。喪明けに会社に急ぐ私の耳に山鳩の声。それは「ででぽっぽー」と聴こえる……。近藤ようこのマンガは一編の詩。それもリアルな生活感に裏打ちされた。
4月22日(金)晴れ

 唐十郎が死んだ夢を見ていた。弔問のために長い道を歩いていく。両側に店が立ち並び、まるで上野の花見のよう。「これで寺山修司を心から慕う人がいなくなったね」と誰かに話しかけている。鮮明な夢。
4月21日(木)快晴

 花粉症ほとんど出ず。

 仕事のキリが悪く、PM2、ようやく昼食。部員の昼食時間が次第にずれ込んでいる。

PM7。新宿御苑。サンモールでピンクレインボウ「オーバー・ザ・ピンクレインボウ」。

 扉座番外公演を見て一目ぼれした横山智佐。声優として大人気だが、役者としても魅力的。
 彼女と「赤ずきんチャチャ」のチャチャ役で人気の鈴木真仁のユニット。

 永遠の若さを手に入れるために、地球から若い女性を拉致した銀河系の彼方の惑星の孤独な王女。拉致された2人は引きこもりの女の子同士。路上バンドを結成し、みんなに歌を聴いてもらいたいという夢があったのだが……。

「有名になりたい」「お金持ちになりたい」「友人に恵まれたい」……など、6つの希望がかなうと、そのエネルギーによって王女は次第に若返るという。
 バーチャルルームで自分たちが成功し、東京ドームでコンサートを行っている夢をみている彼女たち……。
 しかし、それはあくまでも仮想の世界。

 客席はアニメおたく系の男女でいっぱい。「おたく」向けのご都合主義物語かと思いきや、結構ストレートに胸に響く愛と友情の物語。
 二人の歌、オーディションで選ばれた17人の若者のダンス、ソロもいい。9.20終演。

4月20日(水)雨

 休み。久しぶりの朝寝。騒音もなし、窓から外の明りも入らず。快適な睡眠。

 花粉症の症状が出ない一日がこんなに快適とは。
 終日、部屋の整理に明け暮れるが、片付かず。いつになったら落ち着けるのか。

 天井桟敷最終公演のポスターや大駱駝鑑の貴重なポスターが引っ越しにまぎれて紛失。考えられるのは、誤ってゴミと一緒に捨てられたこと。愕然。

しかし、責任は自分にもある。人生、あと何年あるかわからない。ポスターというモノにこだわっても、自分がいなくなればタダの紙くずになってしまう。そう考えて諦めることにする。まあ、これって、キツネのすっぱい葡萄=負け惜しみの類なんだろうけど。

 10.00就寝。2.30、3.30……何度も目が覚め、不安定。まだ新しい環境に慣れていないためか。

4月19日(火)晴れ

 朝から夕方まで大忙し。ウルトラ疲労。
 午後、演劇集団KのS崎さんから電話。帰り、上野・癒処に寄るも、担当者がヘタ。ただ押せばいいってもんじゃない。1時間難行苦行。

 中国の反日デモに対する毎日新聞の世論調査で一番多かったのが「中国の国内事情」(34%)、次いで、「日本政府の歴史認識」(26%)。


 1位の「国内事情」は安倍幹事長はじめ、自民党右派議員の言い分そのまま。それをそっくり信じ込んでいる大衆。大きな声の連中が世論を動かしているわけだ。


「国内事情」というのなら、それはそっくり日本にも当てはまる。「中国の反日デモを利用して、郵政民営化の薄汚い策動を国民の目からそらしている」ーーそれが今の日本の政治。どうも、日本人は中国人を蔑みたいという心性があるようで、反日デモの若者はそんな日本人のさもしい根性を見抜いている。そもそも中国・韓国の反発は小泉内閣になってから強行し続けている靖国神社参拝が根本原因。

 ドイツと日本は同じ戦犯国でも反省の仕方が違うといわれる所以だ。
 もし、ドイツがナチス・ドイツの亡霊たるヒトラーを称える施設を作り、首相がそこに詣でたなら、周辺諸国はどう見るか。

 「死者に敬意を」なんていう日本式のメンタリティーは通用しない。戦犯を祀る「国営神社」に首相が参拝すること自体が間違いなのだ。
 無差別殺人の犯人が神として祀られ、市長やら警察関係者が毎年、犯人の墓に参拝したとしたら……。自分の子や親を殺された人が、どう思うか。子供でもわかる理屈。

 8.00帰宅。
4月18日(月)晴れ

 花粉症最悪。あまりにもひどい。

 BBSを見て初めて高田渡が急死したことを知る。昨日のことという。知らなかった。北海道でライブの後、倒れ入院していたという。
 Bzの書き込みで「昨日、函館で追突事故死したSのお別れ会をやった」とのこと。偶然、昨日は一日中、函館を運転していたわけで、周りからは「これでいつでもタクシーの運転手になれるね」と冗談のタネにされていたのだった。運転中、「Sもこの道を運転していたんだろうなぁ」と思っていたのだが、同じ時刻に慰霊の会が行われていたとは。なにか不思議な気がする。

 唇が乾燥し、ひび割れ痛む。目は乾き、頭痛、熱。この花粉症はあまりにもひどい。
 4.00退社。

4月17日(日)晴れ 函館

 7.30起床。朝風呂。朝食。9.00、朝市に出発。その後、3台のレンタカーに分乗。ドライバーは最年少のAくんとその次の私。あとは運転免許のない人ばかり。

 S井さんの義妹の先導で函館市内から大沼公園へ。初めての大沼公園。ひんやりとした空気。湖畔のしゃれたレストランでお茶。
 その後、目指す回転寿司に着くと、停電事故騒ぎ。「回らない回転寿司」を後に、市内へ。交通信号も一部消灯。なんとか別の寿司店にたどり着き、腹ごしらえ。

 買い物の後、谷地頭温泉へ。PM3.30。1時間ほど仮眠。花粉症がひどい。北海道に来ても同じか。
 PM5、空港へ移動。
6.55発のジャンボで羽田へ。8.10着。伊藤さんと上野で別れ、家路に。
 帰った途端にクシャミ連発。どこに行っても花粉症は治らない。

10.00帰宅。急いで風呂に入り、11.30就寝。
4月16日(土)快晴 東京→函館

 猛烈な勢いで仕事を終えて、PM1.30、羽田へ。新装なった羽田空港。展望台を見学。ここはさして変わらない。ロビーに集合のメンバーとは2年ぶり。M田政男さんとはしょっちゅう会ってるが。ロビーで弁当を食べて、時間潰し。

 2・46出発。5.00函館着。直前、眼下にクッキリと見える下北半島。ああ、あそこに父と母が眠っているのだ。奇妙な感慨。


 パック旅行なので、バス移動。ガイドの後をくっついて、まるで田舎の旅行者のよう。五稜郭は中学以来か。旧タワーの隣に新しいタワーが建設中。これが旧タワーの見納め。

 金森倉庫の赤レンガ街から函館山で夜景を鑑賞。ロープウエーでひっきりなしに観光客が上ってくる。
I藤さんが「これだけの夜景はめったにない」と感嘆しきり。

「高い建物やけばけばしいネオンがない。展翅版の蝶のように、イルミネーションがシンプルですっきりしている」と。

 それは気がつかなかった。確かに、函館は高層ビルがほとんどない。それが夜景の素晴らしさに現れていたのか。初めて来た人の方が函館の良さを見抜いている。

 山頂は寒く、革ジャンで来て正解。
 ホテルにチェックインした後、買い出し、温泉、マッサージ、飲み会でAM2.30。いつものことながら、60年安保世代はエネルギッシュ。

 珍しくM田さんがハイテンション。4時まで話が続いたとか。
4月15日(金)晴れ


 上野癒処。次々と有能なスタッフが辞めて、目当てのO林さんも辞めたとのこと。

 昼、リフォーム代振り込み。通帳から一気に数字が消えて行く。

PM7。六本木。俳優座劇場で木山事務所「最終目的地は日本」。若村麻由美主演。
 指紋押捺を拒否し、海外での演奏ツアーから帰国できなくなった在日女性ピアニストの裁判闘争を描いたノンフィクション作品がモチーフ。韓国で初演。その際、「最終目的地は日本」というタイトルは誤解を招くというので「選択」と変えたという。たしかに「帰るべきは日本」では韓国の「同胞」に誤解されるだろう。

 飛行機の機内を舞台に、主人公の胸に去来する過去の出来事ーー民族性にこだわる父との葛藤などを回想しながら、自己のアイディンティティーを問う。あまりにもストレートな脚本で役者が入り込む隙がない。このままでは役者が可哀想……と思っていたら、ラストの陳述シーンで若村麻由美が絶句しそうになる。嗚咽をこらえ、懸命に芝居に戻ろうとするが声が震える。役者バカの若村にとってこのシーンこそ唯一の生身の「役者」を発揮できる場面。計算ずくではないだろうが、無機質な脚本に役者の肉体が抵抗したシーン。

 中国の反日運動激化。日本の復古主義教科書問題で日本政府への不満が一気に噴出したといえる。これを中国の「反日教育」に原因を求めるのは木を見て森を見ない類。足を踏んだ人間はすぐに忘れるが踏まれた人間は忘れない。肉親兄弟を日本軍に殺された人は生涯その蛮行を忘れないのは当然のこと。殺した側が口をぬぐい、「そんなことあった?」と言うに及んでは、怒りの矛先が向かうのは当然。

「もう謝ったじゃないの」などとしたり顔で言う輩。中国、韓国、東南アジア諸国への日本人の見下した蔑視感は戦中、戦後も一貫して変わっていない。日本人は口で謝罪し、カネを握らせ、裏でペロリと舌を出しているだけ。「アジアの人たちって……」と若いタレントが言っていたが、日本もアジアの一部だという認識がないのは傲慢以外の何ものでもない。日本はアメリカの一州だとでも思っているのだろうか。

 中国の「反日教育」を笑い蔑み、憤る日本人。しかし、石器時代から始まるのはいいが、近・現代史になるとスピードが止まり、第二次世界大戦で犯した自国の誤りを正視することなく「歴史」のお勉強が終わる日本の教育って何?

 文部科学省の長年の教育策動が実って、ついには「日本はアジアの解放のために戦争した」と記述するトンデモ教科書が検定に合格・配布される21世紀ニッポン。ネットを拠点にする宗教ウヨクに煽られ、新国家主義の迷妄を信じ込む若者が後を絶たないというオバカな現実。
 中国の若者の怒りの鉄拳の歴史認識の方がはるかに正しい。「過激」なデモに拒否反応するのではなく、「連帯」こそすべき。 
 テレビを見ながら「ひでぇーよなあ」と嘆息する団塊世代。あなた方の70年安保闘争のほうがはるかに「過激」ではなかったか。地に落ちた旧闘争世代よ。
4月14日(木)晴れ

 PM4.20。K記念病院で鍼。

PM7、パブリックシアター。「ルル」。客席で声をかけられたので振り向くと高田恵篤。
 白井晃の演出に後期の寺山修司のスタイリッシュなシュール劇の影響があると思うのは自分だけだろうか。秋山菜津子の官能美。ただ、年齢は隠せない。
 高校の同窓生Tから電話。郵政民営化の件。
帰宅11.30。

4月13日(水)出社

 昼過ぎ、元T・エコーのAさんに電話。突然の退社に演劇雀の間では「何かあったのでは?」とのウワサ話が飛び交っていたが、Aさんによれば「10年前の定年時に退職を申し込んだけど、その時慰留されて今日まで来たんですが、潮時かなと思って……。辞めるときは大げさにしないで、静かに身を引きたいと劇団に申し入れていたんです」とのこと。演劇制作畑で半世紀余り。いつもにこやかなAさん。ループタイ姿が見られなくなるのは淋しいが、これもひとつの世代交代か。長年の功績の割には周囲が静かすぎるのは不自然に思えるが……。

 麻田真夕から電話。「やくざシリーズの芝居に出る」というが、もしかしてシアター・バロック?
 帰宅し、タクシーでニトリへ。着払い分を支払いに。

 リフォームにかかった費用の請求書を見て驚愕。予算をはるかにオーバー。しばし呆然。

4月12日(火)雨

 あす、プロバイダーの設定サービスがあるので、パソコンを直そうと、4.00帰宅。しかし、相変わらずモニターがすぐスリープ状態に。サポートセンターもお手上げ。やむなく修理に出すことに。

 雨の中、新宿に移動。

 PM7〜9・15、新宿紀伊國屋ホールで青年座「妻と社長と九ちゃん」(鈴木聡作、宮田慶子演出)。

 文具会社を経営する古い頑固な社長、ホステス上がりの後妻、そしてなぜか社長とウマがあう53歳の団塊社員九ちゃん。利益を社会に還元するため、毎年行われている花見、運動会、盆踊り……創業以来の伝統を守ろうとする社長と、外国資本と手を組んで、古い体質を捨て、新しい企業に生まれ変わらせようとする新社長の長男。2人の対立を軸に、媚へつらい、阿諛追従、機を見るに敏……さまざまなサラリーマンの姿を織り込んだ喜劇。
 始めチョロチョロ、中パッパ……、中盤まではどうにも楽しめない。
 しかし、老社長の通夜の席で、いったんは妥協し、「変節」したはずの九ちゃんが、啖呵を切るシーンで芝居がグッと締まる。
 九ちゃんの九は実は憲法第9条の九でもあるのだ。

 組織、世代の新旧対立に今の政治状況を投影させた硬派な人情喜劇。鈴木聰久々のヒット。
 おそらく舞台で役者に「憲法9条改正反対〜ッ」と言わせたのは初めてだろう。その反骨の心意気に思わず落涙。
 PM9.30、制作のM、S氏に挨拶。いい芝居を見た後は自然と顔がほころぶ。
4月11日(月)雨

 朝から雨。引っ越しに重ならなくてよかった。
 AM9.00、電気屋さんが、Bフレッツの配線工事。9.30、司法書士、不動産担当者と待ち合わせ、R銀行で決済。約1時間半。次いで、M銀行で抵当権抹消の手続き。あらかじめ書類を作成していたため、これはものの5分で終了。

 不動産の担当者O川さんに自宅まで送ってもらい、再び荷物整理。解けども解けども床見えず。夜10時で片付け打ち止め。この分だとあと何週間かかるか。

 引っ越す前に出したゴミの量はハンパなものじゃなかったはずなのに、引っ越し先で出てきた不用品処理は大きなゴミ袋で50個以上。こんなモノの山に囲まれて生活していたのか。それにしても、片付かない……。
 パソコンだけでも接続しようと思ったが、モニターが映らない。なぜ?

 11.00就寝。家族全員ヘトヘト。
4月10日(日)晴れ

 6.00起床。8.30、S市体育館で躰道の昇級昇段審査。100人余りの受審者。9時からは引っ越し業者が来て梱包が始まっている。こんな日に審査を受けるとは……。そんな落ち着かない状態ではやはりダメ。実技審査では、ポカの連発。まったくいいところなし。筆記はなんとか完全クリアしたが……。これでは昇級はおぼつかない。

 正午、一緒に受審した子供と一緒に帰宅。すでに、引っ越し業者が大方の荷物を運び出していて、部屋の中は空っぽ。派遣された女性2人と男性5人。これだけの人数だと早い。
 パソコン、電気製品周りは自分でやりたかったが、仕方ない。

 荷物下ろしも含めて、引っ越しは3時に終了。「新居」に行くと、ダンボールの山で足の踏み場もない。よくもまあ、これだけの荷物があったもの。

 夕食も簡単に済ませ、黙々とダンボール解き。しかし、なかなか「床」は見えてこない。疲労困憊のまま初日の喜びも半分で初風呂。明るく広いピカピカのお風呂で足を伸ばす。トイレに入ると自動でふたが開き、環境音楽が流れ、終わると自動で水が流れる。なんというぜいたく。まるで、子供の頃に学習雑誌で見た未来の家。あれから40年余り。空想科学雑誌の未来と違うのはクルマが空を飛んでいないだけか。

……こんなに便利で快適な生活を父と母に体験させてあげたかった。二人が上京してもウサギ小屋のマンションでは足を伸ばして寝ることもままならなかった。今なら畳のある和室でゆっくり休ませてあげられるのに。シャワートイレや「お風呂が沸きました」とアナウンスされる家風呂に二人とも目を丸くしただろう。一番喜んで欲しい人がもういない。

4月9日(土)晴れ

 午後一で帰宅。引っ越し前日。三軒茶屋シアター・スパーク1演劇祭パスして帰宅。終日部屋整理。躰道試験の筆記問題も覚えなければならず、心もそぞろ狂おしの日々。
4月8日(金)晴れ

 PM6.30、ル テアトル銀座で「黒蜥蜴」。いつもながらきらびやかでデカダンな美輪演劇。完璧を目指す美輪さん、セットにどれだけの予算が注ぎ込まれているか。10.20まで。S父江氏、K井氏に挨拶。
リフォーム続く。今日はシステムキッチンに冷蔵庫取り付け。
4月7日(木)快晴

 真夏のような暑さ。
 花粉症の息苦しさで朝まで何度も目が覚める。

 しかし、会社に行ってからは時々クシャミが出るだけで、あとは快調。
 昨日もアルガードの世話にならずにすんだが、どうしたのか? 普段と違うことをしたといえば、黒酢リンゴジュースを飲んだことくらい。まさか、黒酢が花粉症に効く?

 PM7、青山円形劇場で月影十番勝負「猫と庄造とふたりのおんな」(谷崎潤一郎・原作、木野花・演出)。久しぶりにK森氏と会う。フットサルの話など。
4月6日(水)晴れ

 決済に必要な住民票と印鑑証明を取りに近所の出張所へ。その後、古い家具を引き取ってくれる業者が開いている常設展示場に。ピカピカの食器棚や衣裳ダンス、テーブルが1万〜数万円。元値の10分の1以下だろう。都市部のマンションではシステムキッチンや備え付けのロッカーが標準仕様になり、家具が売れなくなったというが、確かにこの値崩れはすさまじい。引っ越しで不要になった家具はタダ同然。これではキズのある家具は粗大ゴミに出すしかない。

 ヤマト運輸のダンボールが届いたのが午後3時。それから7時まで家族総出で荷物梱包。大物家具の運び出し。ダンボール箱で家の中は足の踏み場もないため、外食。

 PM8、NHK「そのとき歴史が動いた」は「大帝国の野望、博多に散る〜大陸から見た蒙古襲来〜」。元側の史料の研究から、「元寇」の意味を捉えなおしたもので、今までの「元寇」史観を根底から覆すもの。

 クビライは当初、侵略の意図はまったくなく、その親書も結びに「不宣」という、相手国に最上の敬意を払った言葉を使っている。ところが、日本側=時宗は元と敵対する南宋出身の僧侶・大休正念の「巨大な敵を打ち払い、国家の安定をはかれ」という諫言を聞き入れ、元の使者を追い返す。しかし、クビライはこの非礼を赦し、その後数回にわたって親書を寄こすが、時宗は返書するどころか、その最後の使者を処刑する。これにはクビライも激怒、文永の役、弘安の役へにつながる。外交オンチの時宗が招いた蒙古襲来だったわけだが、元の第二軍の到着が遅れ、いみじくも台風シーズンにぶつかったからよかったものの、日本が元に征服されていても不思議ではない国際情勢だったわけだ。

 笑止なのは、ゲストの堺屋太一が、松平定知アナのインタビューに答え、「元寇は、元の世界戦略=グローバリズムに、外交オンチの日本が乗り遅れた事件であり、歴史上の第二のグローバリズムである現在のアメリカン・グローバリズムに今こそ乗り遅れてはならない」とニコヤカな顔で言ってたこと。……まったく、この手の御用学者・文化人の厚顔なこと。13世紀のモンゴル帝国の世界戦略と21世紀のアメリカ世界戦略を「グローバリズム」の一言でいっしょくたにし、「日本もアメリカ流世界戦略に乗り遅れるな」と煽るんだから……。

 10.30就寝。
4月5日(火)晴れ

 新システムに移行したため、今までの仕事量が(体感的に)3倍に増えた。1時間で終える仕事が3〜4時間もかかる。レストランのシェフが料理を作るとき、まず畑に行って種を蒔いて、野菜を育て、海に行って魚を釣ってきて、それから、調味料を作って……というとてつもない一人サイクルをしているようなもの。分業という、近代的なシステムが、パソコンを導入することによって、原始的なワークシステムに退行する。あまりにもズレている。このままでは……。

 PM5、ようやく仕事から解放。お昼15分取っただけ。気がつけば9時間以上もパソの前。
 あまりのも肩が重いので上野「癒処」に寄ってマッサージ。なんとか回復。
 PM7.30帰宅。

 米タイム紙が先日のネイチャー誌の記事をフォロー。横田めぐみさんの遺骨鑑定に疑問を投げかけ、科学と政治は分離されるべきと述べる。

 遺骨鑑定に関しては、帝京大の吉井富夫講師が「横田めぐみさん以外の人のDNAを複数発見した」と報告。政府はその報告を受けて「遺骨は偽物」と断定した。

 しかし、吉井氏は「遺骨は何でも吸い取る硬いスポンジのようなものだ。もし、遺骨にそれを扱った誰かの汗や油がしみ込んでいたら、どんなにうまく処理しても、それらを取り出すことは不可能だろう」とネイチャー誌のインタビューに答えている。つまり、複数のDNAが発見されたからといって、その遺骨がニセものと断定してはいない。汚染されていた可能性もあるということだ。
 それがなぜ「遺骨はニセもの」にすりかえられたのか?
 北制裁を煽る勢力にとって「ニセもの」であるほうが都合がいいからにほかならない。

 焼却され、汚染度の高い遺骨を鑑定するのは不可能というのが米のDNA鑑定専門家の常識。
「日本は吉井鑑定の結果の真偽をリリースしないであろう」とタイム紙。
 遺骨はDNA試験で消費され、もはや再鑑定することはできないという。
「政治」によって「科学」が蹂躙されるーーこれが21世紀の民主国家なのか。
4月4日(月)雨

 PM6帰宅。9.00就寝。このところ寝不足を補うために早めにふとんに入っているが、そのために夜中に何度も目を覚ますことに。

4月3日(日)晴れ

 6.50起床。9〜12。躰道稽古。来週が審査。稽古にも熱が入る。細かなダメ出しに自信が揺らぐ。やはり、基本をしっかりとやらないと。

2.00帰宅。
花粉は飛んでいないのか。今日は朝から快調。久しぶりに不快感のない外歩き。
4月2日(土)晴れ

 昨日から、新システム移行で、部内は全員疲労困憊。こんなことが毎日続くとなると……。

PM2.30。新宿シアター・トップスで双数姉妹「ラバトリアル」。舞台上手にトイレの個室。締め切りが迫っているのに「書けない」脚本家がこの個室に逃避してくる。彼の胸に去来するものは……。

リッチでないのに リッチな世界などわかりません。ハッピーでないのに ハッピーな世界などえがけません 
「夢」がないのに 「夢」をうることなどは・・・とても 嘘をついてもばれるものです

 1973年に自殺したCMディレクター・杉山登志をモチーフにしたような物語?

 4.30終演。
 下北沢に移動。
げんこつラーメン730円。
薬局を回るもアルガード・チュブナイルは売り切れ。
ヴィレッジヴァンガードで五十嵐はるみ「スウィング・ショウ」(2800円)購入。

 PM7。本多劇場でG2プロデュース「キャンディーズ」(作・演出=G2)。

 昭和30年。向島石鹸は手作りの工場を次々と閉鎖、オートメーションによる大量生産へと切り替えていた。

  唯一残された第三工場に社長(山西惇)の娘・美雪(須藤理彩)が女工員(新谷真弓)を訪ねてやってくる。勘違いされた美雪は、暗い影のある職人・渡部(長谷川朝晴)と大げんか。行きがかり上工員として働くことになってしまう。しかも、労働組合のリーダーとして反対運動を起こすことに……。

「何か残るものを創りたい」というG2の思いから発想された作品ということで、表層的な笑いの芝居ではなく、「本格派」を目指した舞台になっている。それは、つまるところ「新劇」的になるわけで……。わかぎえふといい、G2といい、ある時期になると、こんな「本格的」な人間ドラマをやりたがるよう。それはお笑い芸人が、ある程度売れると演技派役者に転向するのと同じ構造か。

 石鹸工場のさまざまな人間模様、それに絡む過去の事件。そして愛の三角関係。物語としては王道の人間ドラマであり、取り立てて瑕疵はない。久保酎吉、陰山泰の早稲田新劇場出身役者の顔合わせも興味深い。主演の須藤理彩も二役を魅力的に演じている。

 もっとも、一番面白かったのは、パンフの中で、G2が出演依頼に際し、自信をもって見てもらった「ガマ王子VSザリガニ魔人」を久保酎吉が「つまんなくてねえ……」とあっさり言ってのけていること。「痛くなるまで目に入れろ」も「つまんなくて……」と実に正直。よかった。同じ思いの人がいて。
 9.30終演。11.00帰宅。
4月1日(金)晴れ

 小休止の花粉症がぶり返し、医者の処方薬を飲んでいるにもかかわらず、市販薬を服用。よほど強いのだろう、ピタリと治まる。が、昼を過ぎたあたりからまたクシャミ・鼻水。意識朦朧。
 3.00〜4.30仮眠。
 この状態では……と一度は諦めたが、思い切ってシアターXへ。「母アンナ・フィアリングとその子供たち」。

 イスラエルの演出家ルティ・カネルと吉田日出子、三谷昇ら日本人俳優とのワークショップから立ち上げた舞台。
 ブレヒトの「肝っ玉おっ母とその子供たち」をモチーフに、戦争に暗喩される、「権力」と「人間」を描こうとしたもの。

 前方客席を潰し、その分、広くしたシンプルでフラットな舞台。両サイドにイントレを組み上げ、後方パネルの一部をくりぬいて、そこから演奏者の姿が見える。天井から吊るされたロープに縛られたトランク。俳優がそれを引っ張り幌車に見立てるシンプルな装置。トランクは時に食器に、時に剣や銃に変化する。

 両サイドのイントレ下には、出番を終えた俳優が座り込み、舞台を凝視する。演劇構造を観客に提示するメタシアター的演出。ナビゲーターの役割は三谷昇。
 オンシアター自由劇場の先輩・後輩である吉田日出子と真那胡敬二のデュエットは珍しい。

 客席にS原ともえの姿。食い入るように吉田日出子の演技を見つめていたが、「ファウスト」以来、舞台づいている彼女。研究熱心のようで……。

 終演後、白石さん、九條さん、田之倉さん、七字さん、高橋さんらと歓談。山口昌男先生は早めに家路に。
 O路恵美と事務所のH本真知さんがいたので呼び止めて立話。
7月にスフィアでパイパーの公演があり、それに出るとか。いつも笑顔で気さくなO路。コメディエンヌとしての活躍が楽しみ。

 九條さんから頼まれたので、Sさめ氏に電話。秋葉原駅構内で折り返し電話あり。寺山修司のRDの件。そういう展開では、どう対処すべきか……。

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