「没」の事情     
遊◎機械オフィス・プロデュース「宇宙でいちばん速い時計」(2003年10月2日〜19日 世田谷パブリックシアター)。宇宙でいちばん速い時計

 本番直前の9月24日、主要キャストの吉川ひなのが声帯結節と急性声帯炎のため2週間の療養が必要との診断を受け、降板することに。白井晃演出。鈴木一真、浅野和之、小栗旬、草村礼子出演。緊密なフィリップ・リドリーの世界は舞台二度目のひなのにとって将来を占う大きなジャンピングボードになるはずだったが。
パルコ・ル テアトル銀座提携公演「ブロンドに首ったけ」(2002.1107〜12.01、ル テアトル銀座)

黒柳徹子主演のブロードウエーエンターテインメント。ハリウッドのセクシー女優、メイ・ウエストの生涯を描いたもの。原題は「Dirty blonde」。当初の仮題は「伝説のブロンド」だったが、最終的に「ブロンドに首ったけ」に変更された。






今宵幻の競演
「You Are The Top 今宵の君(2002年3月1日〜31日、世田谷パブリックシアター)

 
公演直前の26日、鹿賀丈史が急性虫垂炎発症。翌日、降板を発表。
 三谷幸喜の作・演出、市村正親、鹿賀丈史、戸田恵子という豪華な顔触れで話題となっていた。代役は浅野和之。
萩原聖人突然の降板
真情「真情あふるる軽薄さ2001」(2002年1月6〜28日、シアターコクーン)

 
主演の萩原聖人が、「突発性難聴のため降板する」と28日に発表された。「耳の神経麻痺と平行バランスのとりにくさが、この舞台を演じ続けるのは困難なことと判断せざるを得ず、降板を余儀なくさせられました」と事務所の説明。しかし、演出の蜷川幸雄が「あいつはダメだ」とサジを投げていた、との情報も流れたことから、演出家とのトラブルが原因との見方も。代役は高橋洋。

木冬社演劇企画・木冬社「破れた魂に侵入」
(2001・11.16〜25日、大山・サイスタジオ)
 
 
「清水邦夫が、あるボランティア団体の存在から刺激を受け、発想したドラマである」との惹句がチラシの上に張り紙。めくってみると「このドラマは東京近郊のボランティア活動「○○○の電話」の日常を描いたものである」の文言が。モデルの実名を出したらそりゃ、問題あるわな。
或る憂鬱演劇企画集団「THE・ガジラ「或る憂鬱」(2001・11・1〜9、紀伊国屋ホール)

 
作・演出=鐘下辰男。出演=南果歩、畠中洋、有薗芳記、大鷹明良、大内厚雄。8月の世田谷三軒茶屋警官刺殺事件を目撃してしまった女優・若林しほ。9月の別公演も降板したが、精神的ショックは大きく、ダメ出しの声にも過敏に反応。稽古途中で降板。代役は竹本りえ。
大江戸ロケット劇団☆新感線+ホリプロ「大江戸ロケット」(2001・09・05〜24、青山劇場)

 
作=中島かずき。演出=いのうえひでのり。出演=いしだ壱成、奥菜恵、古田新太、森奈みはる、峰岸徹、藤村俊二ほか。大麻所持で大阪公演中にいしだが逮捕という前代未聞の降板劇。代役はホリプロの山崎裕太。奥菜恵のスキャンダル写真といい、ケチのついた公演。



おやすみ、こどもたちシアター21「おやすみ、こどもたち」 (2001.07.27〜08.05 パルコ劇場)

 
作=リチャード・ネルソン、演出=岸田良二。出演=内田滋啓、神野三鈴、谷川清美、田中由美子。第二時世界大戦末期のロンドンを舞台に、戦争によって引き離され、心に傷を負った姉弟たちの確執。 初日が開く前に田中由美子(左=文学座)が突然の降板。代役は同じ文学座の目黒美奈。



巌流島パルコ・プロデュース「巌流島」(1996・10・5〜11・4、パルコ劇場)
 
三谷幸喜の台本遅れで、陣内孝則がプッツン降板。代役は益岡徹。出演は役所広司、鈴木京香、小野武彦、宮地雅子。なぜ、武蔵は巌流島の決闘に遅れたのか。虚々実々の爆笑コメディー。陣内を待たせた三谷のもう一つの巌流島?



罠パルコプロデュース「罠」(1999・10・09〜24)

作=ロベール・トマ。演出=青井陽治。出演=大沢樹生、神崎愛、増沢望、寿ひずる、藤井びん、小野武彦。

 無名塾出身、フルート奏者としても活躍する神崎愛が突然降板。代役は南野陽子。