1935年12月10日、青森県弘前市紺屋町で出生。1983年5月4日、東京・杉並区河北総合病院で死去。享年47歳。
  詩人、俳人、歌人、作詞家、劇作家、演出家、映画監督、評論家ーー。短歌に始まり、ラジオ、テレビ、映画、演劇とフィールドを広げ、ゲーム、競馬、ボクシング、野球、歌謡曲、犯罪、およそこの世のありとあらゆる事象に興味を持ち続けた寺山修司。あらゆる分野を次から次へと越境し、常に最前衛であり続けた彼のような表現者、実践者はおそらく空前絶後であり、「不世出の天才」という言葉は寺山修司のためにだけある、といっても過言ではない。

 寺山修司の著作は膨大で、亡くなった後の評伝、作家論の著作も多い。インターネットでも関連サイトは充実している。あえて重複を避ける意味で、ここでは「寺山修司断章」と題して、雑誌、新聞の中に登場する寺山修司に関する断片的な記述を拾い集めてみようと思う。
 そこに、正面切った寺山論とは違う、「寺山修司の真実」が隠されているのかもしれない。
2001.02.01