4.30 サイゴン陥落。ベトナム戦争終結
=「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」シクラメンのかほり」「昭和枯れすすき」
映画=「エマニエル夫人」
物故者=金子光晴、加東大介、棟方志功
その他=紅茶キノコブーム、ザ・ピーナッツ引退
歌う銀幕スター夢の狂宴
歌う銀幕スター
1975年1月19日
新宿厚生年金会館大ホール
  TBSパック・イン・ミュージックの林美雄氏が企画したイベント。これほどの顔ぶれが集まったのは空前絶後だろう。当時、「仁義なき戦い」シリーズで一気にスターダムを駆け上がった菅原文太をはじめ、渡哲也、藤竜也、原田芳雄、高橋明、佐藤蛾次郎、宍戸錠、深作欣二、鈴木清順、中川梨絵、桃井かおり、宮下順子、ひろみ麻耶、山科ゆり、あがた森魚etc。渡哲也は「くちなしの花」を、藤竜也も「花一輪」を歌う。終演後、興奮さめやらず、舞台でバックのジャズバンド(確か菅原文太の弟がいた)の連中と立ち話をしている菅原文太と握手をしてもらう。なんてミーハーなオレ。

 鈴木清順監督は日活解雇事件の後、久々に公衆の前に姿を現したとあって、観客の拍手が鳴り止まず10分以上も続く。あのような熱烈な拍手はいまだ知らない。

※今では役者としてテレビ・映画で好好爺を演じている鈴木清順監督だが、当時、「難解な作品をつくり過ぎる」との理由で日活を解雇、ファン、映画人を中心に「鈴木背順問題共闘会議」が結成され、激しいデモ、集会が繰り広げられた。「けんかえれじい」「刺青一代」はわが青春の座右の1本。

銀幕スター
イラストはシマダソウジ。後に作家となる島田荘司。