TeX コマンド補完機能搭載

TeXnician Version 0.1.4

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紹介

TeXnician は、コマンド補完機能を搭載した、TeXの統合環境です。

UNIX には Emacs + 野鳥、Windows でも Meadow + 野鳥という、素晴らしい TeX 環境があります。私もこれらの環境を使ってみたのですが、どうしても Emacs のインターフェイスに馴染むことが出来ませんでした。(注:決してこれらアプリケーションを非難しているわけではありません。非常に素晴らしいアプリケーションです。)

そこで WinShell を使用していたのですが、普段から Visual C++ で Windows 用のアプリケーションを開発している関係で、「WinShell に IntelliSense みたいなコマンド補完機能があったら良いな」と思ったのが開発の切っ掛けです。

従って、MS 社の開発環境に馴染んでいる方にとって親しみやすいインターフェイスになっています (多分)。

このアプリケーションは、ソースコードも含めて BSD ライセンスに基づいて配布しています。つまりタダです。一度騙されたと思って使ってみて下さい。


使用の前に

TeXnician そのものは他のランタイムやライブラリに依存しませんが、TeX によるコンパイル作業を行うためには Windows 用の TeX 環境が必要になります。TeX Wiki などを参考にして、予め Windows 用の TeX 環境を準備しておいて下さい。


環境設定

TeXnician はレジストリを使用しません。従って、ダウンロードした書庫ファイルを適当なディレクトリに解凍するだけでインストール作業は完了します。

TeX Wiki のページを参考にして TeX 環境をインストールした場合はこのままで問題無いのですが、他のページの情報をもとにして TeX 環境をインストールした場合は、TeX プログラムの設定を変更する必要があります。

外部プログラムの設定TeXnician が起動した状態で、メニューの「実行」-「外部プログラムの設定」を選択して下さい。すると、左のようなダイアログが現れます。

このダイアログで、各 TeX プログラムの設定を変更します。パスの設定を行っていない場合は、「実行ファイル名」に TeX プログラムのファイル名をフルパスで入力します。

また、通常は「コマンドライン」の内容を変更する必要はありません。各 TeX プログラムに対してオプションを付ける必要がある場合にのみ、そのオプションを追加して下さい。

設定が完了したら「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じて下さい。

フォント設定TeXnician を使う上で必要な最低限の設定はこれで終了です。ですが、このままでは表示フォントが System になっていて編集画面が読みにくくなるので、表示フォントを変更しておくことをお奨めします。

メニューから「表示」-「フォント変更」をクリックして下さい。するとフォントを選択するダイアログが現れます。

ここで、好みのフォントとサイズを選択して下さい。このとき文字セットが「日本語」になっていることを確認して下さい。

私のお奨めは「MS ゴシック」の「12ポイント」です。

設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックして下さい。

使い方

1. コマンド補完機能の使い方

コマンド補完機能は常に有効になっています。候補はマウスやカーソル キーで変更することができます。入力の確定は、TAB キー、スペース キー、Enter キーで行います。また、{ や (、, など、文章の区切りを表すキーを押しても確定されます。候補ウィンドウが邪魔な場合は、Esc キーを押して候補ウィンドウを閉じます。

以下、“\documentclass{jsarticle}”と入力する過程を説明します。

コマンド補完1まず、¥ キーを押します。すると “¥” と入力され、候補ウィンドウが現れます。
コマンド補完2続いて、“do” と入力します。すると、候補ウィンドウの “¥documentclass” が選択された状態になります。
コマンド補完3この状態で “{” (Shift + [) を入力します。すると残りの “cumentclass” が補完され、{ が入力されます。そして新たな補完ウィンドウが表示されます。
コマンド補完4今までと同様にして、“js” と入力します。すると “jsarticle” が選択状態になります。
コマンド補完5最後に } (Shift + ]) を入力します。すると、“article” が補完され、更に } が入力されます。

“\documentclass{jsarticle}” を入力するのに、“¥”、“d”、“o”、“{”、“j”、“s”、“}” と入力するだけで済みました。

2. 外部プログラムの実行

pLaTeX によるコンパイルを行うには、メニューから「実行」-「pLaTeX」を選択します。

dviout を起動する場合は、メニューから「実行」-「dviout」を選択します。

他のプログラムについても同様です。


開発のこれから

バージョン番号からもお分かり頂けると思いますが、このアプリケーションは未だ開発の初期段階にあります。機能拡張のアイディアは既にいろいろとあるのですが、なかなか開発に割ける時間が無い状態です。なのでこのアプリケーションの成長を気長に見守ってやって下さい。

勿論、あなたの手による改造・改良も大歓迎です。

アプリケーションのバグ・改善要求、新機能の提案などは、satoshieguchi@mail.goo.ne.jp (半角) までどうぞ。