酒と任侠映画
「任侠」とは
弱い者を助け、強い者をくじき
義のためには命を惜しまないという気風。
(goo 国語辞典より)
任侠映画。
別名ヤクザ映画。
任侠映画っちほんと昔から好きなやぁ。
レンタルビデオ屋へ行くと必ずと言っていいほど
任侠映画を一本は借りてくる。
任侠映画と言って思いつくこと
チャカ、日本刀、抗争、博打、シャブ、縄張り。
仁義、男気、女、硬派、極道。
日常とかけ離れたハードボイルドあり
それでいて一本「筋」のとおったストーリーがまたいい。
きっと映画だからこそ筋が通っとるんやろうけど。
一歩間違えるとただのこわ〜い暴力集団だったりする。
どの映画の主人公も無口で硬派。
喧嘩はつよく、仁義がある。
これがまたカッコええのなんのって。
とにかく主人公は無法者のやりっぱなしではいけないのだ。
僕が生まれて一番最初に買ったDVD
・・・・・・
笑わないでほしい。
まさしく昭和の芸術作品とも言える
「仁義なき戦い」
深作欣二監督、菅原文太主演の映画である。
広島ヤクザと西日本広域暴力団明石組との抗争を演じたフィクション映画。
うたい文句(サブタイトル)はズバリ
「盃(さかずき)が生んだ波紋の輪が今、
一人の男(ヤクザ)によって広島を赤く塗りつぶす」
である。聞いただけで心が躍(おど)るというものだ。
僕の場合、内容がどんどん展開していくような推理ものや
ラブストーリーはちょっと苦手である。
(真剣に見るとすぐ涙が出るからカッコ悪いなんてことは秘密)
その点、アクション物やハードボイルド系、任侠映画は大好きだ。
要するにな〜んも考えなくてもよいストーリーってホント自分にあってると思う。
映画もある種、酒のつまみって感じがよいのだ。
単細胞な脳みそには持ってこいの映画じゃな。
(監督、ごめん!!)
というわけで今回、HIRO流「任侠映画の正しい見方」をついに初公開しよう。
まず、何もイベントがない平凡な休日。
子供が家にいないことをよく確認する。
(だって現在6歳と4歳やもん、この世界に興味を持たれても困る)
そして決心したかのような真剣な顔をして
威風堂々と食器棚の下から日本酒とコップを持ってくる。
(この時、嫁さんと目を合わせてはならない)
つまみは何でもよか・・
(イリコでもカキピーでも・・・・もし刺身があれば極楽!!)
時間帯は昼飯前が最高級である。
(小腹がすいてるときの方が酔っぱらえるのだ)
テーブルに一升瓶とコップ、つまみが並ぶ。
あ、テレビ枕も忘れずに。
飲みながら横になるなんて子供に見られたら一生ネタにされる。
用意万全!!
ええですばい。この雰囲気。実にええですなぁ。
あぁ、書いててニヤリとしてくる。
ついにビデオテープをデッキに入れる。
ふぉふぉふぉ♪
まず流れるのは決まって別のビデオ紹介からだ。
もちろんすべて任侠映画の紹介である。
いいぞな〜〜。どれもいいぞな〜〜。
「この落とし前、きっちりケジメつけーや!!」
「ワシが関西を血の海にしちゃあけんのぉ!!」
おおっ、かなりの迫力にワクワク♪
次に借りるぞ〜〜〜ってな映画紹介ばかり♪
ジャジャーン!!
さて、やっと本編が始まる・・
日本酒をコップにつぎ足す。
始まりの音楽(オープニングテーマ?)からして
心はずむ、はずむ!!
男心を興奮させるあのメロディっていいねぇ。
ワインにはピアノ演奏がよく合うと思うが
日本酒には「任侠Music」がベストである。
ついゴクゴクッと水のように飲んでしまう飲兵衛H。
ある意味アダルトビデオよりも好感度は高い。
さて、日本酒がすすむ・・
つまみもすすむ・・
どんどんすすみ・・
一升瓶が半分くらいなくなったころ・・
もとい
昼飯どきを大幅に過ぎたころ
ストーリーはクライマックス!!
いい感じで酔っぱらい、気持ちがでかくなっておる・・。
がはははは!!
デンジャラスゾ〜〜〜〜ン(爆)
日本刀で斬りつける場面や、チャカでドンパチやるシーン。
「男の筋とおして、きっちり殺ったらんかい!!」
眉間にしわを寄せ、画面を鋭い目でみている飲兵衛H。
そしてついに無くなった「つまみ」をみて
「よう、つまみはまだならぁ?」
と「巻き舌」で広島弁になってる頃はもう手遅れだ。
(これをシラフで言えると立派なもんだが)
Makiが台所からしょうがなくやってくる。
「HIROっち日本一単純な男やねぇ・・」
と呆れた顔で枝豆をテーブルに置く。
「こんな映画のどこがいいか私にはわからん・・
っちゅーか、大嫌いやし」
画面に目を合わすことなくシレっと言う。
確かに「女・子供」にはちょっと激しすぎるな。
額をトカレフで打ち抜かれるシーン。
日本刀で首を切られ、血が噴水のように止まらないシーン。
組長が歩いてると、数人の男達によって「蜂の巣」状態に打たれるシーン。
残虐極まりない。
人間の尊い命なんてもの、この映画の中では何でもないのだ。
ああ!!忘れとった!!
「濡れ場」だって半端じゃないぜ〜〜!!
どれも力まかせにわしづかみ!!(何をですかい?)
男の動きなんかコワイくらい野生的で ホント勉強に・・・
いやいや、目をそらすほど恥ずかしい。
まず任侠映画は子供とは見ない方が良いだろう(爆)
任侠映画では「兄弟盃」という行事が行われる。
兄弟盃にもいろいろな種類があるそうだが(こちら参照)
男が男に惚れて
五分(ごぶ)の兄弟盃をかわす場面が一番みごたえある。
二人の立場は文字通り五分(対等)。
兄弟の為なら命もあずけられることが暗黙の条件なのだ。
お互いの盃に注がれた酒を飲み干したあと
懐(ふところ)にそれを収めて儀式は終わる。
その瞬間から心を許しあい、お互いを「兄弟」と呼び合うのだ。
立場も五分なため、お互いタメ口になる。
ちょっとキザな言葉で表すと
一心同体。
ええのう〜!!ええのう〜!!
普段の一般人ではこれほどの親友はできんぞ。
いや、みんな一度は見てみて。
「兄弟盃」
まじでカッコいいから。
あのピリリと張りつめた空気って好きだなぁ。
何かを決意した時のまっすぐな目。
女、子供にはこれがなんでわからんかなぁ(笑)
さ〜て、今夜も男気に乾杯!!
任侠道に乾杯!!
きっと自分にないものだから余計にカッコいいのかも。
いいよ、任侠映画。
これこそ日本の隠れた文化だと思うね。
そして最高の酒のつまみだと思うばい。
わがままにこれでおしまい。
ひっく。
■好きな俳優さん
1. 菅原文太
任侠映画の一時代を築いた大物俳優。体の調子が悪い
ときは点滴を口から飲むらしい。顔、声ともに渋すぎ。
2. 高倉 健
ご存じ、無口で任侠道を重んじる主人公の役は日本No1。
昔ながらの仁義をきる場面が印象にのこる。
3. 渡辺裕之
「修羅がゆく13 完結篇」では顔に似合わず豪快な
ベッドシーンが印象的だった。目が野生的な所がいい。
4. 成田三樹夫
悪役になるために生まれてきた人だったような気がする。
現場監督にこの人によく似た人がいるのでいつも想い出す。
5. 安岡力也
顔、声、ガタイ、迫力、ルックス。すべてが本物以上。
奥様にとても弱いというのは有名な話。そこがまた好き!!
6. 竹内 力
ハンサムでルックスもいい。若手俳優の中では一番人気。
どの映画もピリっとした緊張感を漂わせる。
7. 哀川 翔
長渕剛とのコンビも良かったが、竹内力とのコンビも
新鮮でいい。元「一世風靡セピア」の貫禄をみせる。
8. 大和武士
仁義と言えばこの人の演技もすごい。とにかく声がいい。
こっちまで眉間にしわがよってくる。隠れた名俳優。
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